ANAインターコンチネンタルホテル東京 最上級スイート「雅」のリビング

ANAインターコンチネンタルホテル東京 最上級スイート宿泊記 クラブラウンジもレポート

普段はもっぱら海外のホテル、中でも特にマリオット・ボンヴォイ系列のホテルをご紹介している当ブログですが、先日たまたまANAインターコンチネンタルホテル東京に宿泊させていただく機会がありました。そもそもコロナ禍以外でほとんど国内ホテルに泊まったこともなく、ましてや居住している東京のホテルに宿泊することなどレア体験そのもの。

しかも近年インバウンドの需要で東京のホテルが軒並み値上がりしている中で最上級スイートルームなど自分ではまったく手が出ませんが、せっかく素敵な体験をさせていただいたので、宿泊の様子を余すところなくご紹介したいと思います。

ホテル外観。巨大ホテルです

チェックイン・チェックアウトは35階クラブラウンジで

ANAインターコンチネンタルホテル東京へはもちろん初めて訪れたのですが、まずその巨大さにびっくり。都心の一等地にこんなホテルがあったなんて。

2階ロビー

全体的な雰囲気としては少し古さがあり、天井も全体的に低いです。クラブフロアの宿泊者は2階のレセプションではなく35階のクラブラウンジでチェックイン・チェックアウトを行います。

ただ、古いためかエレベーターはカードキーのセキュリティがなく、誰でも好きなフロアに降りることができます。クラブラウンジがあるホテルでセキュリティがないホテルは海外でも遭遇したことないため、ちょっと残念なポイント。

さらにクラブラウンジもキーや部屋番号の確認なしで入れてしまうガバガバセキュリティ。ラウンジでは仕事をしている人もそこそこいたため、正直有名企業の方や海外からの要人に利用してもらうことはできないだろうなぁと感じました。

最上級スイート「雅」

クラブラウンジがある客室最上階の35階はクラブフロアとなっており、スイートルームやクラブルームのお部屋となっています。今回機会があって宿泊させていただいたのはその中でも最上の「雅」というお部屋です。

写真を撮るのが遅く、荷物がそこかしこに…

リビングダイニングを中心に、マスターベッドルーム&マスターバスルーム、セカンダリーベッドルーム&セカンダリーバスルームがそれぞれ左右に広がっています。

すべてのお部屋から東京タワーが望めます

総面積はなんと157平米。正直自宅マンションよりずっと広い…

マスターベッドルーム

バスタブが備え付けられているのはマスターバスルームのみですが、ブラインドを上げると夜にはライトアップした東京タワーを見ながらお湯に浸かることができます。

空間を持て余してしまうほど

マスターバスルームのシャワー室にはミストサウナ機能もついていましたが、ボタンを押しても一向につく気配がなし。コンシェルジュに問い合わせてみると、ミストが出るようになるまで15分ほどかかるそうです…

シャンプー、コンディショナー、ボディーローショーン、ハンドソープはすべてタイの高級ブランドTHAANで揃えられています。

そしてなんと!キッチンまでついていました。スイートではこれが普通なのでしょうか?長期滞在型ホテルでしかお目にかかったことがないのでとても興奮しました。

ミニバーはキッチンの引き出しとマスターベッドルームに備え付けられており、おつまみ系のものが充実していました。ティーバッグは安定のTWG、コーヒーカップはネスプレッソでした。

セカンダリーバスルームはシャワーのみですが、アメニティは同じTHAANのものをご用意いただいていました。

アフタヌーンティー

さて、クラブラウンジでは14時〜16時に無料のアフタヌーンティーをいただくことができるということで、チェックイン後すぐにクラブラウンジへ伺いました。

アフタヌーンティーを目当てに昼食を食べていなかったので、お腹がぺこぺこです。

3段スタンドのフォーマルなスタイルでやってきました。春らしいメニューが並んでおり、いちごやベリーがふんだんに使われています。

普段あまりスコーンをおいしいと思わないのですが、こちらのベリースコーンは絶品でした。

下段にはチーズロールやスモークサーモンのサンドイッチなど。パンがパサパサしておらず美味でした。

サーブされたアフタヌーンティーだけで十分満足できますが、フルーツやクッキーなどの軽食も自由にいただけるようでした。

飲み物は一通り揃っていて、茶葉のしばりなども特にありません。コーヒー系だと日本ではまず見かけないフラットホワイトもあったり(オーストラリアニュージーランドでの人気No.1)、ハーブティーも4種類と豊富でした。アフタヌーンティーのタイミングで提供された飲み物はすべて、カクテルアワーや朝食のタイミングでもお願いすることができました。

「ウェルネス」というハーブティー

ただ1つだけむむむ?と思ったのは、日本語で談笑しているタイミングでスタッフの方から同行者が英語で話しかけられたこと。クラブラウンジの利用者のほとんどが外国からのお客様なので、英語で話しかける方が打率が高いというのはわかるのですが、わたしたちは全員見た目もザ・日本人で、さらに日本語で会話をしているところだったので、接客としてさすがに日本語で話しかけていただくのがマナーでは…と思ってしまいました(後から判明しましたが、その方は日本語も流暢に話せる方でした)。ちなみにこの謎の英語接遇は、のちのカクテルアワーでも遭遇しました。

ウェルカムギフトとターンダウンサービス

ということはありつつも、アフタヌーンティー自体には満足してお部屋に戻ると、ウェルカムギフトをご用意いただいていました。

かりんとうとチョコレートボックスです。

お水は外出のたびにこれでもかというほど補充してくださるので、都度お願いする必要もなく大変便利でした。

なお、希望すると好きなタイミングにターンダウンを行なっていただけます。ターンダウンとは就寝に向けてお部屋を整えることで、カーテンやブラインドを閉めたりライトの明るさを調整したりしてくれるサービスです。「雅」スイートルームは全室窓に面しており、すべて自分たちでやるのは大変なので、お言葉に甘えてお願いすることにしました。

カクテルアワー

17時〜19時半がカクテルアワーの時間となっています。

ラウンジの様子。ビュッフェ台は2箇所に分かれています

17時半ちょうどに訪れましたが、みなさん考えることは同じようで乾杯のドリンクが運ばれてくるまでに10分ほどかかりました。

乾杯ドリンクはモエ・エ・シャンドン(わたしは飲めませんが…)

日本で最大級の広さを誇るラウンジということで席数も多く、とにかくスタッフが足りていない印象です。

タコス、サーモンのサラダ、一口キッシュ、チキン、米粉パンなど

お料理は、セルフサーブするコールドミールと、3皿のホットミールからなります。ホットミールはその時々でお料理の内容が変わるようです。

この日は左から白身魚の味噌煮、牛の煮込み、鶏のマリネでした

ビュッフェの方は、お寿司やサラダ、お肉、お魚とバランスよく提供されていました。

中には自分で作れるタコスなんかも。

しっかり種類があり、夕飯として十分でした。

個人的にうれしかったのは生はちみつコーナー。海外のホテルで見かけるような巣箱そのままのはちみつもあり、たくさんいただきました。

さらに驚くのがデザートのラインナップ。本格的な一口デザートがたくさん並びます。

季節らしく苺デザートが多め。ボンボンまでありびっくりしました。そしておいしいです。

フルーツ&デザートタワー(白苺のカクテルも)

朝食

翌朝の朝食は、2階のカスケイドカフェ、クラブラウンジ、ルームサービスの中から選ぶことができました。カスケイドカフェの方がビュッフェの品揃えが充実しているらしいのですが、せっかくなので朝食もクラブラウンジでいただくことに。

朝の東京タワーが美しい

クラブラウンジでの朝食は、席で注文するプリフィックスのお食事とビュッフェの組み合わせです。

席で注文できるメニューは以下の通りでした。

  • ピエール ガニェール朝食(ピエール ガニェール氏はミシュラン2つ星獲得のレストランシェフ。36階にて営業)
  • スパセット(ホワイトオムレツ、アボカドなどのヘルシーメニュー)
  • モーニングブースト(いわゆるアメリカンブレックファースト)
  • 和定食
  • 各種卵料理+選べるサイドメニュー
    • スクランブルエッグ
    • ポーチドエッグ
    • フライドエッグ
    • ボイルドエッグ
    • オムレツ
    • エッグベネディクト
朝食からお寿司!海外からの方に人気があるのでしょうか

この中から1つを選ぶ必要もなく、好きなだけ注文することができます。

色々種類がある中で、わたしたちのグループは全員がピエール ガニェール朝食を注文。ただ、こう言ってはなんですが、決しておいしくないわけでないものの、ミシュラン2つ星の「ピエール ガニェール」の名をつけない方がいいのでは?と思うようなレベルではありました。

というのも、前日のカクテルアワーで並んでいた食材がそのまま使われているような感じで、サラダにタコスのトルティーヤが入っていたのはびっくりしました。卵もデビルドエッグでフランスではなくアメリカの定番料理ですし、「ピエール ガニェール」の名前から期待していただけに残念ではありました。

その後は各人追加の卵料理などを注文し、こちらはどれも普通においしかったです。

オムレツはかなりボリュームがあります。サイドメニューのベーコンと

また、カクテルアワーに引き続きパンの種類が豊富なことと、どれもレベルが高いのには驚きました。この分だとカスケイドカフェの朝食もかなり期待できそう。

ゆっくりできるのはクラブラウンジのいいところですが、味だけで言うならもしかしたらカスケイドカフェの方が満足度が高い可能性もあるなと思いました。

総じて

スイートルームのお部屋はとても素敵で、お部屋からは東京タワーが、クラブラウンジからは国会議事堂が見える眺望は最高でした。一方で、共用部では全体的に古さを感じたり、スタッフの対応含めあまり「もてなされている」と感じることができなかったのは少し残念でした。

日本のホテルにあまり泊まったことがないので比較が難しいのですが、アジアやヨーロッパの同ランクのホテルと比べて各所で「ん?」と思うことがありました。 単純に人が足りてないのが大きいんだろうなーと思いつつ、せっかくの非日常体験ですので、もう少し積極的なおもてなしがあるとより素敵になるのになと感じました。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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