イタリアと同じくスターバックスの進出が苦戦していると長らく言われていたベトナム。実際、2月に行ったダナンやホイアンにはスタバがほとんどなく、「ハイランドコーヒー」や個人カフェが市場を席巻している状況でした。しかしホーチミンに来てみてびっくり。そこかしこにスタバがあるではありませんか！ということで、ホーチミン中心となりますがベトナムのスタバ状況をご紹介したいと思います。
ベトナムのカフェ事情
以前アメリカのCNBCというビジネス系メディアで特集をやっていたのですが、ベトナムのカフェマーケットにはグローバル大手チェーンが参入しにくい理由がいくつかあるそうです。
- コンデンスミルクを入れる飲み方が主流であり、世界の他のどの国にも見られないこと
- 世界のほとんどの国で飲まれているコーヒー豆はアラビカ種だが、ベトナムではロブスタ種である。ロブスタ種はアラビカ種に比べシャープな味が特徴。グローバル大手は豆を一括で仕入れるためベトナムだけ特別にロブスタ種対応するのが難しいこと
- ローカルチェーンやファミリー経営の店では、1杯1ドルほどで飲めるため単純に価格競争で勝てないこと
実際、全世界50ヵ国以上で展開するオーストラリアのコーヒーチェーン Gloria Jeansは、2017年にベトナムから完全撤退したそうです。
ベトナムのスタバ事情
一方で、ホーチミンやハノイのような都市部では、コーヒーのサードウェーブが来ており、若い層を中心にスタバ等のグローバルチェーンも着実に顧客を増やしているそうです。
ハノイには行ったことがありませんが、確かにホーチミンの中心部には至る所にスタバがありました。日本のように大混雑というわけではないものの、そこそこ利用者もいる模様。むしろテーブルのサイズも大きく、席獲得競争をしなくていいので、日本よりゆったりできていいなという印象です。
先日行ったダナンでは、1店舗だけ見かけました。ただその店舗は、ダナンから車で1時間ほどの場所にあるゴールデン・ブリッジの建物内にある店舗で、立地料なのか通常のスタバよりも値段が2〜3割ほど高かった印象です。
ベトナムのスタバメニュー
ドリンクやフードには各国の特色が現れがちですが、ベトナムではどういったメニューが提供されているのでしょうか。
ドリンク
まずドリンクメニューですが、暑い時期が長いため、アイスドリンクが主流です。温かいドリンクを頼んでいる人は見かけなかったかも（メニュー上は一応あるみたいです）。
エスプレッソベースの基本メニューにコールドブリュー、フラペチーノあたりは日本とほとんど同じようでした。
一方で、やはりリフレッシャーズが充実していました。
ココナッツミルクを使ったいちごのリフレッシャーや、TEVANAの茶葉を使った冷たいドリンク（ルビーグレープフルーツ＆ハニーブラックティー）など、名前からしておいしそうなドリンクが提供されていました。全部試したい！
フード
フードはこれまでに行ったことのあるどの国よりも充実している印象でした！しかも結構おいしそう。
パスタが提供されているのを見たのはベトナムがはじめてです。値段も9万ドン（約540円）なので、ベトナム料理に飽きたらここでパスタを食べるのもありかも？
パンの種類が充実しているのはもちろん、パンオレザンやシナモンロールなど結構いけそうです。ベトナムはフランスの植民地だったこともあり、ホテルでもヴィエノワズリがとてもおいしかったです。
デザートもしっかりした感じのケーキがたくさん。クレームブリュレまでありまして、その場でバーナーで炙ってくれるのでしょうか。
ベトナムのスタバマグ
ベトナムは都市マグもたくさん！ドイツのように、主要都市が多数ある国であれば納得なのですが、あまり聞いたこともない都市もデザインされていて、とにかく種類が豊富。
ダナンの月のデザインがとても好みです。
さらに、ディズニーとのコラボマグやタンブラーも大量に並んでいました。これも他の国では見たことがないものです。
ベトナムのスタバタンブラー
マグに比べると、タンブラーはどちらかというとシンプルめなものが多かった印象です。ヨーロッパのスタバのような感じ。
スタバのタンブラーは大きいものが多いので、アジアサイズ用に小さいものを作ってくれたらもっと売れるのでは？といつも思ってしまいます。
シンプルベースなタンブラーの中で、1種類だけとても夏らしいタンブラーが売られていました（1店舗でのみ発見）。大きさと重さの面で結局断念するのですが、デザインは本当に好みでした。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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