パリのポンピドゥーセンター外観

ポンピドゥーセンター パリの街並みを一望できる穴場スポット

パリで地味に1番気になっていた「ポンピドゥーセンター」。フランス語を勉強している過程でポンピドゥーセンターに関する記事をこれまで何度も目にしており、そんなによく取り上げられるポンピドゥーセンターとは?という意味に興味を持っていたのでした。その奇抜な外観に反し内部は図書館と美術館となっていますが、個人的にはポンピドゥーセンターの建物自体とそこから見えるパリの街並みの満足度が高かったです。

ポンピドゥーセンターとは

まずはポンピドゥーセンターについて簡単にご紹介します。

ポンピドゥー・センターは地上7階・地下1階の建物で、現代美術や近代美術の展示を目的として1977年に開館しました。フランス語の正式名称は Centre National d’Art et de Culture Georges-Pompidou、日本語だと「国立芸術・文化センター ジョルジュ・ポンピドゥー」のような雰囲気でしょうか。

ところでジョルジュ・ポンピドゥーは1962〜1968年までフランスの首相を務め、1969年から亡くなる1974年まで大統領の任にあった人物です。彼の号令により設立が決まったため、彼の名を冠して「ポンピドゥーセンター」と名付けられることになりました。ただ、ポンピドゥー氏は1977年の開館前に亡くなっており、開館には時の首相であるレイモン・バーとポンピドゥー氏の奥さんが立ち会ったそうです。

ポンピドゥーセンターの建物の特徴

さて、この奇抜な建物はそこかしこにビビッドな色が散りばめられていますが、もれなくすべて以下のルールに従って色分けがされているそうです。

  • 青:空調
  • 黄:電気系統
  • 緑:水道
  • 赤:歩行者の道(エスカレーターやエレベーター)
パリのポンピドゥーセンターの奇抜な外観
確かにエスカレーター部分が赤く塗られています

ポンピドゥーセンターのチケット

ポンピドゥーセンターにはいくつものチケットが用意されているため、細かい情報はぜひホームページをご覧いただきたいのですが、観光でパリを訪れる場合、ほとんどの方は「大人通常チケット15€」もしくは「大人通常チケット+企画展入場料 18€」を購入することになるかと思います。

わたしは参加していませんが、追加4.5€でガイドツアーに参加することもできるそう。

なお後で詳しくご紹介しますが、常設展や企画展に入らない限りポンピドゥーセンターへの入場自体は無料ですので、近代・現代芸術に興味がない方はチケットなしでも十分かなと思いました(かく言うわたしも現代芸術はまったくわからないので、無料で入ればよかったかなーとちょっぴり後悔)。

パリミュージアムパスでの入場もOK

ポンピドゥーセンターへは「パリミュージアムパス」を利用して入場することもできます。この場合、5階の常設展へは入場可能ですが6階の企画展(ギャラリー1,2)と1階のギャラリー3, 4には入ることができません。

※階数表示はフランス式。フランスは地上階を0階と数えるため、フランスの1階は日本の2階にあたります。

ポンピドゥーセンター内0階にチケット売り場があり、パリミュージアムパスを購入することもできます。そのため5階企画展に入られたい場合は、「チケットなし」レーンで入場しポンピドゥーセンター内でパリミュージアムパスを購入することもできます。

ポンピドゥーセンターの内部

さて、ここからはポンピドゥーセンターの内部の様子を詳しくご紹介します。

6階:企画展・レストラン

6階には現在芸術の企画展と、ジョルジュ・レストランが入っています。レストランは水曜日〜日曜日の12〜23時で営業しており、パリの街を眼下に食事を楽しめる場所です。フランス人が愛してやまないテラスもついています。

ネットでメニューを見てみたところ、驚くほど高くてびっくり。わたしは到底足を踏み入れられませんでした…

パリのポンピドゥーセンターのエスカレーター
外階段ならぬ外エレベーター
パリのポンピドゥーセンターのチューブ型通路
6階の外廊下

4〜5階:常設展・ガラスなしのテラス通路

続いて4〜5階は常設展となっています。近代芸術の展示ですが、わたしにはなかなか理解が難しい…せっかくの15€が泣きそうです。

パリのポンピドゥーセンターの常設展展示
原型がピアノであることだけはわかる

企画展に入るにはチケットが必要ですが、それぞれの階自体にはチケットがなくても入ることができます。特に5階は6階と違って外通路にチューブのような遮るものがないため、ここから見えるパリの街が本当にきれい!

パリのポンピドゥーセンター5階からの景色①
左手にエッフェル塔、正面にラ・デファンスがうっすら見えています

こうして見るとパリは本当に大きい。治安の悪さや街の臭い、地下鉄の汚さなどが嘘のようです。

2〜3階:図書館

わたしは入っていませんが、2〜3階は図書館になっています。3階には「カンデンスキー図書館」という名の図書館も入っていて、近現代芸術に関する研究書籍などが蔵書されているそうです。

1階:カフェ・子どもの遊び場

1階は中央が吹き抜けになっており、左右にカフェや子どもたちの遊び場があります。カフェはあまり広くなく、メニュー数も少ないためゆっくりできるような雰囲気ではありませんが、緑や黄色のパネルに囲まれた面白い内装になっています。

パリのポンピドゥーセンターの1階と2階(カフェ)
0階からの写真。右手のエスカレーターをのぼった先にあるのがカフェです
パリのポンピドゥーセンターの1階
左手前に見えるのが子どもの遊び場

0階:お土産ショップ・本屋

0階にはお土産売り場と本屋さんが入っています。お土産さんは案外デザイン性の高い商品も結構並んでいて、見ているだけでおもしろい。

パリのポンピドゥーセンターの1階お土産ショップ
お土産やさん。結構広め

本屋さんはやはり芸術系のラインナップが多めですが、日本からフランスへ輸入された本(フランス語翻訳されている)もかなりの数見かけ、興味深かったです。

パリのポンピドゥーセンターの1階本屋
本屋さん。天井の青色のラインは空調です

開館時間は大行列必死

最後に、ポンピドゥーセンターを訪れるおすすめの時間ですが、開館の11時前後は大変混みます。わたしは10:45ごろに着くように行ったのですが、すでに大行列!入口前は5本のレーンに分かれて並ぶようになっていますが、どのレーンも大変な混み具合でした。

  • チケットなし入場者
  • チケットあり入場者
  • 優先入場
  • イベント・グループ入場
  • 図書館利用者

わたしが調べた限り、開館時間に合わせて行くことのメリットがあるようでもなさそうでしたが、なんでだろう…?わたしはこの状況を知らずに11時入場のチケットを購入してしまったのでこのようになってしまいましたが、その後14時ごろに再度訪れた際には列が皆無でしたので、そのほかの時間帯はあまり混んでいないだと思われます。

大型荷物は入場不可(クロークなし)

なおこの日はホテルを移動する必要があったためスーツケースを引っ張って行ったのですが、入場前にスタッフの人に入場不可と言われてしまいました。ポンピドゥーセンター内にはクロークがないためです。スタッフの方にポンピドゥーセンター目の前のお土産ショップで預かってもらえると聞き、列を一時離脱してお土産屋さんへ。

4€で1日預かってもらえるということで、ポンピドゥーセンター観光後もそのまま預けっぱなしで周囲のマレ地区観光ができたのはとても便利でした。

ポンピドゥーセンターのスタッフの方から「預けたあとは列に並ばずそのまま先頭に来ていいよ」と言われていたので、同じ人を見つけて声をかけすぐに入れてもらうことができました。

ポンピドゥーセンターの営業時間

ポンピドゥーセンターのHPにあった情報を記載しますが、予告なく変更となる可能性がありますので、計画される際は必ずHPをご確認ください。

営業日

  • 営業日:月曜日〜日曜日
  • 定休日:火曜日
  • 年次休:5月1日

営業時間

  • 美術館+企画展:11〜21時(毎週木曜日は6階企画展は23時まで営業)
  • 子どもの遊び場:11〜19時
  • お土産ショップと本屋:11〜21時45分

※12月24日と31日は全館19時に閉館

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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