今回クライストチャーチに6泊したのですが、やること/できることがなさすぎてなかなかに辛い旅となりました。リモートで働きながらの旅だったので、いろいろ見て回るぞ!というスタンスではなかったのですが、カフェは早く閉まるし、コンビニのようなスーパーしかないしで、生活するように滞在するだけでも心地よくない街でした。
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カフェが早く閉まる
まずわたしが1番苦戦したのがカフェの営業時間。コーヒー文化が根付いているニュージーランドではたくさんのおしゃれなカフェがあり、地元の人が早朝からお昼にかけて頻繁に利用しています。
またニュージーランドのカフェは、日本と違ってしっかりした朝ごはんやお昼ごはんを提供してくれているのですが、営業時間にびっくり!
早いカフェでは朝6:00から営業を開始し、7:00にはほとんどのカフェが空いています。朝が早いため閉まるのも早く、早いカフェでは14:00閉店、遅くとも15:00に閉まるのが一般的。一部のカフェが16:00や17:00まで営業していますが、ごくごく僅かです。
14:00に閉まるカフェの場合、12:30ごろにはショーケースの半分のものがなくなり、13:30にはキッチンが閉まるため火を使う食べ物が注文できなくなります。わたしが行った12月は夏時間のため日本と4時間の時差があり、13時過ぎ(日本の9時過ぎ)から「お昼ごはんも兼ねてカフェに行って仕事をしよう!」と出かけると、すぐ閉店で追い出されてしまう感じでした。
このカフェが早く閉まる問題は、今回訪れた3都市(オークランド、ロトルア、クライストチャーチ)の中でクライストチャーチに最も顕著でした。感覚的には、南に行けば行くほど早まっているのでは?感があります。
ごはんがおいしくない
とにかく!!!ごはんがイマイチなニュージーランド。クライストチャーチ滞在後にオーストラリアのメルボルンに飛んだのですが、まちなかのレストランがおいしくて安くて涙が出そうなくらいでした。ニュージーランドの食事はもはや修行。
そんな中でも唯一、なんとか、おすすめ(ではないけど)できるのが、リバーサイドマーケット。マーケットとついてますが、多数のスタンドレストランが集まった屋内施設です。
大体世界のどこで食べても安パイでおいしいのがベトナム料理なのに、なんでこう残念な感じになるんだ…と全然おすすめはできないのですが、クライストチャーチの中ではベター…?
不足しがちな野菜を補うべく購入したコールドプレスジュースはさすがにおいしかったです(それはそう)。このリバーサイドマーケットは18:30か19:00までオープンしているので、早めの夜ごはんであれば駆け込み間に合うかもしれません。
朝も夜も超早いクライストチャーチでは夜開いているお店はほとんどアルコールを出すお店のみ。わたしはお酒が好きではないのでシンプルに夜ごはんを楽しめるお店は見つからず、ほとんどホテル近くのケバブスタンドに行っていました(19時でもなお日本の15時なので、まだまだ全然仕事から抜け出せないんですよね…)。
いい感じのスーパーがない
レストランは当てにできないということで、スーパーで食材を買い込んでおきたかったのですが、”いい感じの” スーパーが全然ない!ここで言う “いい感じ” とは、おしゃれだったり、惣菜やサラダ、フルーツなどそのまま食べられるものが売られていたりすることを指しますが、クライストチャーチには基本的にコンビニの延長のようなスーパーしかありませんでした。
車社会なので大きなスーパーは郊外にあるのかな?という感じもしますが、少なくとも中心地にあるスーパーはどれもとても小さくて、飲み物や見るからにおいしくなさそうなサンドイッチが売られているようなところばかり。
唯一見つけたのがfreshchoiceという中心地の南端あたりにあるスーパーですが、正直まあまあレベル。袋入りのパンが本当にパサパサでおいしくないのに5.5NZD(ニュージーランドドル、約500円)もして本当に高いなと思いました。
個人的にオランダを超える食の砂漠はないと思っていましたが、ニュージーランドが超えてきました。少なくともオランダはどこに行ってもスーパーがしっかりしていて、スーパーもパンもそこそこおいしくてかつ安かったですし。オランダ以上に食べるものに困るアングロサクソンの国があるとは…と驚きました(個人的にアメリカはWhole FoodsやTrader Joe’sなどのスーパーがあるので逆に生きていけます)。
【行く前に読んで】食文化が壊滅的なオランダで忖度なしにおいしい食べ物・飲み物
正直あんまり見るものがない…
そして観光で訪れる場合本当に苦戦すると思われるのが観光名所の欠如。そこそこ小さな街でかつ目抜通り意外は完全に住宅街(しかも高級住宅街)なので、観光として楽しむものはあまりありません。
Chalice The Sculpture?
クライストチャーチの写真としてよく見かけるオブジェ。オブジェがシンボルになるくらいなので、他は推して知るべし…。
このオブジェの隣にクライストチャーチ大聖堂がありますが、2011年のカンタベリー地震により損壊し、現在再建中です。日本語名は「大聖堂」となっていますが、どちらかというと小さめの聖堂。ニュージーランドの歴史的に数百年ものなわけもないので割と早く再建できそうな気もしますが、再建を決めるまでにすったもんだあったそうで、再建工事の着手は9年後の2020年なんだそうです。
今のところ2027年の再開を目指しているとのこと。
トランジショナル教会
その大聖堂に代わって建てられたのが、クライストチャーチ・トランジショナル教会。「トランジショナル」の名の通り本命の大聖堂が再開するまでの橋渡し的な意味合いで建てられています。
この教会の特筆すべきポイントは、日本が誇る建築家 坂茂氏が設計を手伝っており、建物の多くが段ボールで作られていること!
阪神淡路大震災の際の経験をもとに、ダンボール製でも頑強な建物を作れる確信があったそうで、なんと最低でも50年は持つそうです。すごすぎ。
ニューリージェントストリート
これも観光名所というには無理があると思いますが、よくリストアップされている通り。普通に1〜2分で通り終わる程度の長さの通りで、レストランやカフェが並んでいるだけですが、ここだけ建物がちょっとパステルなので有名みたいです。
ボタニカルガーデン
クライストチャーチ中心部の西側にでーーーーんと広がるのがハグレイ・パーク。中心部と同じくらいの広さを有しています。
そのハグレイパークの中心あたりにあるのがクライストチャーチ・ボタニカルガーデン。無料で楽しめる屋外の植物園です。
とはいっても無料なのでそこそこ限界はあり、花を観れるのは中央のローズ・ガーデンくらい。ニュージーランドの植生を観れるエリアなどもあるのですが、素人には普通の公園とあまり見分けがつかず。
お土産ショップにカフェ、ボタニカルガーデンの歴史が展示されているエリアなどもあります。
水辺に野鳥がたくさんいて、かつまったく警戒心がなくて1〜2mくらいの至近距離まで近づけるので、野鳥好きの方にはおすすめです。
トラムは激高!ほぼ観光用
市内をトラムが走っているのをたまに見かけますが、これは公共交通機関ではなくもはや観光用。有効なパスを持っている人は時間内乗り降り自由ですが、その1日券がなんと35NZD(約3,150円)!
「トラムがあるなら少し離れた場所にあるホテルでもいっか!」と期待してホテルを決めたわけですが、これが全然使えないことが判明し、クライストチャーチ滞在中は日々ひたすら歩くことになりました。
クレジットサーチャージ
店頭で表示されている価格は現金で支払った場合の金額で、クレジットカードを利用する場合は「クレジット・サーチャージ」というものが加算されます。店によってサーチャージ料は異なりますが、金額の1.5%〜2.5%が上乗せされる印象です。つまり、クレジットカード会社に支払う手数料分をカスタマー側が負担する形となっているわけです。
これはクライストチャーチに限った話ではなく、ニュージーランド全土で導入されている文化?かと思われ、少なくともわたしが訪れたオークランド、ロトルア、クライストチャーチではほぼすべての店で導入されていました。
それが文化だと言われればそれまでですが、今回2週間ニュージーランドに滞在して一度も現金で支払う人を目にしなかったので、それであれば最初から手数料も含めた金額設定にしておいてくれた方が、払う金額は同じでも気持ちがいいのに、と思ったりしました。
横断歩道はボタン式で超短い
こちらもクライストチャーチだけでなくニュージーランド全土で共通のルールですが、歩行者用の信号は基本的に押しボタン式です。
問題は青の長さ。歩行者を渡らせる気があるのかしら?と疑いたくなるほど短いのです(これはクライストチャーチ限定)。これがまったく誇張ではなく、青になって3秒後には赤で点滅を始めます。赤の点滅中は引き続き渡ることができますが、いつ赤になるかわからないので常にドキドキ。時間が有り余っている街なんだから信号くらいゆっくり渡らせてほしい。
観光で行くなら1〜2泊で十分
こういった理由から、観光目当てで行っていないのに時間があまりすぎていて、早く脱出したくて仕方がありませんでした。もし観光でクライストチャーチに行かれるのであれば、個人的なおすすめとして期間は短めにみておいた方がいいと思います。
今回行きたいなと思ったけど行かなかった場所としては国際南極センターがあります。このセンターはクライストチャーチ空港に隣接しているため、タイミング的には行こうと思えば行けたのですが、入場料が68NZD(約6,200円)とバカ高かったのでやめました。そこまで本気で行きたいわけではなかったので…
ニュージーランドはやっぱり自然を楽しむ国。オークランドもそうでしたが、都市にはまったく魅力を感じませんでした。残念。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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