今回初めてアントワープを訪れました。ブリュッセルよりずっと好き!街並みは少しゴテゴテしているものの、いい塩梅にオランダの要素も取り入れられていて街歩きが楽しかったです。
アントワープではオランダ語6割、フランス語3割、英語1割くらいの割合で話されている印象。ちょこちょこオランダ語の説明(というか蘊蓄)を挟みながらアントワープについてご紹介します。
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ロッテルダムから電車で1時間!ベルギーの北の街アントワープ
今回わたしは、オランダのロッテルダム滞在中に日帰りでアントワープを訪れました。国を跨いだ鉄道チケットもNS(オランダ鉄道)のWebサイトから簡単に取ることができます。

オランダはヨーロッパでは珍しく鉄道駅に改札がある国で(といってもない駅もある)、ベルギーは改札なしの国なので、ロッテルダムから乗るときはQRで改札を通ってアントワープでは何もせず降ります。
改札がない国の場合、車内検札や国によっては車外検札がありますが、今回は往復ともに遭遇しませんでした。

アントワープ中央駅に降りてみてびっくり。プラットフォームは地下2階部分にあり、そこから見上げると天井がかなり遠い!左右には小型スーパーやファストフードのお店が入っています。1階にはスターバックスもありました。

天井がガラス張りで開放感があるのは少し意外でしたが、全体的な建物の雰囲気はザ・ベルギー。個人的はあまり好きじゃないし、ベルギーとフランスで何が違う?と訊かれると説明できないのですが、ベルギーの建物はすぐに見分けられる謎の自信がある。

アントワープ or アントウェルペン?
本ブログでは「アントワープ」で統一しますが、「アントウェルペン」もよく知られる名前です。アントワープは英語のAntwerpから来ている表記で、アントウェルペンはオランダ語のAntwerpen(”アントヴァープン”のような感じ)が元になっています。
日本語は国名に関して現地語の音を採用する傾向がある*ので、個人的にはアントウェルペンと呼びたい気持ちでいっぱいですが、調べたところ日本ではアントワープの方が浸透してそうでしたので、泣く泣くアントワープを使用することにしました(SEO事情・・・)
*例えば
・ローマ <= イタリア語のRoma、英語ではRome(ロウム)
・パリ <= フランス語のParis(フランス語では語尾のsを発音しない)、英語では同じ綴りで “パリス”
・ドイツ <= ドイツ語のDeutschland(ドイチュラント)、英語のGermanyでもフランス語のAllemagneでもない
アントワープの街並み
アントワープ中央駅を出て道なりに進むと、少しモダンなエリアに出ます。ただやはり建物は全体的にザ・ベルギー。普通の建物でも尖塔や飾り窓が多くて、壁にも細かい彫刻がしてあったりします。
芸術として楽しめればいいのですが、ベルギーの華美な装飾は帝国主義時代の悪名高い皇帝レオポルド2世の影がチラつくというか、つまりごくごく普通の建物にこれだけの装飾を施せた裏にはコンゴでの搾取があったからだよね、と思ってしまうわけです。

その一方で、今回はほとんど訪れることができませんでしたが、埠頭や運河の方に行くとオランダのようなモダンで機能的な建物もたくさん作られてきているようです。ほんとそっちの方を見に行けばよかった。

なお、アントワープ市内の歩きタバコ率はめっぽう高いです。ヨーロッパの歩きタバコ率はベルギーとフランスがトップを競うのではないでしょうか。
アントワープ旧市街
ドラッグストアのPOPに併記されたオランダ語とフランス語などを眺めつつ西に歩き続けると、建物の雰囲気が変わってきます。あら可愛らしい。旧市街に出ました。

聖母大聖堂
旧市街の中心にそびえるのが「聖母大聖堂」。たぶん街で1番高く、遠くからでもよく見えます。入場料がなかなかのお値段(12€)だったので外から見るだけに。

聖母大聖堂の現地での名前(オランダ語)は “Onze-Lieve-Vrouwekathedral” と言うのですが、Onz(e) は英語の “our”、 Lieve (Lief) はここでは “dear”、Vrouw(e)は “女性/妻” などの意味、Kathedral は “Cathedral” = 大聖堂のこと。つまり、「我らの愛しい聖母大聖堂」といった意味で、きっと地元の方にとても愛されている建物なんだろうなと思いました。

ヘット・ステーン(Het Steen)
アントワープ旧市街を西に進み川岸まで行くと見えてくるのがヘット・ステーン(Het Steen)というお城のような建物。あまり内部に見るものはありませんが、無料で入ることができます。

Het は英語の “the”、Steen は “Rock” です。つまり The Rock笑
先ほどの聖母大聖堂の名称と比べるとだいぶ手抜き感があります。

現在は観光インフォメーションセンターとして活用されており、アントワープ市のグッズなどを購入することもできます。

やっぱり外せないベルギーワッフル
今回お昼ごはんにいただいたのはベルギーワッフルのサンド!特に調べず、聖母大聖堂近くのお店の前にメニューが出ていたのでふらっと入りました。観光地価格かな?とも一瞬思いましたが、特別高い感じもなく良心的。

ベルギーでは甘いワッフルしか食べたことがなかったので、お食事系もあるの!?とびっくり。とーってもおいしかったです。
食の砂漠オランダからやってきたので、焼きたてふわふわ感が沁みます。
相変わらず日本人に大人気
ベルギーに行っていつも思うのが、圧倒的に日本人に人気だということ!オランダに1ヶ月以上滞在しても、日本人を見かけるのは1組だけだったのに、中央駅を出た瞬間に聞こえる日本語。聖母大聖堂の周りでは団体さんに会いました。
ブリュッセルでもグランプラス近くなどでは「通りの端から端まで日本人!」というのが誇張じゃないくらいたくさんの日本の方がいました。旅行代理店などがよく企画するのでしょうか。
ベルギー以外にもおすすめしたいヨーロッパの国はたくさんあるけどなぁと思いつつ、冬の寒くて天気の悪いアントワープにも日本の方が健在でした。びっくり。
次回行くなら…
先にも書いた通り、個人的にはあまりベルギーの街の雰囲気が好きではないのですが、アントワープはベルギーの中では1番好きでした。以前はリエージュが好きでしたが、再訪してみたら街中工事だらけで、お店もコロナ禍を経て寂れてきている気がしました。
今回は日帰りでちゃちゃっと散策しただけですが、結構見どころがありそうだったので、次回は1〜2泊してみたいなーと思ったりします。
- ルーベンスの家
- アントワープ市庁舎(ガイドツアーをやっている模様)
- プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体(世界最古の印刷機などが保存されているらしい)
- アントワープ王立美術館
- ネロとパトラッシュの像(そうだった、「フランダースの犬」の舞台なんだった…)
また、オランダと国境を接しているからか、要所要所でオランダ感のある建物が点在していたりと、なかなか見応えがありそう。再訪した際はまた別の記事でご紹介できればと思います!
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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