バンコクで新築分譲マンションを契約しちゃった話②

バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|第2話 2回目内見とスピード決断

先日公開したバンコクで新築分譲マンションを契約した話①|物件探しからモデルルーム内見までに続いて、本日は2話目となります。前の記事が未読の方は、ぜひそちらからご覧ください。

前回の記事では、気になる物件のモデルルームに行って見積もりをもらってみたら、思ったよりも高くなくてびっくり。モノは試し程度に問い合わせをしてみたけど、ちょっとありかも…と思い始めた、というところまでをお話ししました。今回はタイトルの通り、2回目の内見に行き即決してしまったお話です。

やっぱり気になる・・・

本来の筋書きでは、「見積もりもらってみたけど、いいお部屋はやっぱりそれなりのお値段するよね」との感想のもと、一度日本に帰って次にバンコクに来るタイミングに向けて色々調べてみようとなるはずでした。それが蓋を開けてみると案外頑張れない金額でもないとなり、複雑な気持ちが膨らんできました。

悶々としていても仕方がないので、借りているコンドミニアムのルーフトッププールに行き、リフレッシュすることに。バンコクのコンドミニアムは投資目的での購入も多いため、実際に住んでいる人がとても少なく、プールはだいたいいつも貸切。このプールから他のコンドのプールも見えたりするのですが、やはり人気(ひとけ)はありません。

基本運動神経がないわたしですが、小学生の頃競泳をやっていたため泳ぐことだけは得意でずっと好き。そのためわたしにとって思う存分泳げるプールがあることはかなりポイントが高いのです(日本の市民プールやジムのプールは高齢者用に信じられないくらい水温が高く、混んでいるので全然気持ちよく泳げないのです)。

そうして気が済むまで泳ぎ、プールに浸かりながら眺めたバンコクの街並みのなんと美しいこと…!水色とピンクと黄色が混ざったようなきれいな空の下に地平線まで広がる街並み。そして、「この街並みが欲しいなぁ」と唐突に思ったのでした(購入した物件もルーフトッププールなのです)。

2回目の内見

プールから部屋に戻り、夫にやっぱり前日の物件が気になる旨を告げました。わたしは日本でも物件を購入したことがなく、普段からも物件を買いたいようなことを言ったことがなかったので、夫は大層驚いていましたが、それなら翌日の午後にまた見に行こうという話になりました。

そして翌日。タクシーはえげつなく混むので、再び電車でモデルルームへ。前に予定があり何時になるかわからなかったので、営業担当には連絡せずに行きました。

後から判明するのですが、タイでは不動産エージェントを通しての契約が一般的のようで、私たちがモデルルームに行って事情を説明すると、スタッフが急いでわたしたちの営業担当を呼び出していました。誰かしらディベロッパー側のスタッフがいるだろうからその場にいる人に訊けばいいやと思っていたのですが、そうはいきませんでした。そして息を切らして私服で駆けつけてくれた営業担当…申し訳ないことをしました。

家具付き・家具なし問題

前日に受領した見積もりを踏まえ、気になっていたことを色々質問しました。この時点で特に気になっていたのが、対象の部屋に家具がついているかどうか。

日本の新築分譲物件では一部の例外を除いて家具が付いてくることはまずありませんよね(モデルルーム売りくらい?)。しかし日本以外の諸外国では家具付きのコンドミニアムはむしろ一般的で、中古で売る際にも家具付きのまま売りに出すことも多いです。

この物件では、家具付きの部屋と家具なしの部屋があらかじめ決められており、わたしたちが1番気になっていた最上階のお部屋は家具なし、中層階のお部屋は家具ありとなっていました(見積もり上では最上階のお部屋も家具付きと間違った記載があり、一悶着ありましたが)。

家具がついているということは、自分たちで好みの家具を選べないものの、家具代が100〜200万円浮くことになり、入居後すぐに賃貸で貸し出すことも可能なため結構重要な問題でした。

モデルルームのお部屋をもう一度見学し、家具や家電それぞれについてどれが家具付きのお部屋についていて、どれがつかないのかを1つずつ確認していきました。

最上階のお部屋が気になるものの、家具がついていない。この事実を踏まえ、追加で料金を支払うから家具付きにできないか?という相談もしてみました。

営業担当がディベロッパーや内装担当の企業と色々調整してみてくれたようですが、結論はNO(ちなみにこのようなビジネスシーンでも、みなLINEを使っていてびっくり。こうしたスピード感が求められる現場ではメールよりLINEの方が相性がいいのかもしれませんね)。

エレベーター問題

家具付きに固執していたところ、気になっていた最上階のお部屋の隣の部屋がまだ空いていて、さらに家具つきであるとの情報が。早速見積もりをいただきつつ、フロアマップの前で熟考。

しかし結局このお部屋は難しいという判断になりました。理由は3つあります。

  1. 玄関口が、さらに隣の部屋の玄関口と近い
  2. 活用が難しいスペースがある
  3. エレベーターに面している

1.と2.はそのままの意味なので3.についてのみ少し補足します。AirBnBで借りているお部屋に滞在していても少し感じていたのですが、タイのエレベーターは日本のエレベーターよりも音が大きいのです。乗っている時は何も感じませんが、部屋にいるとたまに「チーン」という音がします。

また日本のでは高層オフィスビルの場合、1階から中層階まで行って、中層階から高層階まで乗り換えるタイプのエレベーターが主流です(なぜオフィスビルの話を持ち出しているかというと、タイのコンドは日本のマンションよりも天井高が圧倒的に高く、同じ階の日本の高層マンションよりも、同じ階のオフィスビルの方が感覚が近いためです)。しかしタイでは1階から最上階まで1本のエレベーターで通すのが一般的なため、日本のエレベーターよりも必要なパワーが大きいらしいのです。

そのためエレベーターに接する部屋は騒音の観点で絶対にNGにしたいと思っていました。もともと気になっていたお部屋は、通常利用用のエレベーターには接しておらず、普段は使用できない消防用のエレベーターにのみ接していました。

Foreign QuotaとThai Quota

最上階家具付きのお部屋はボツということで、他にも予算内で家具付きのお部屋がないか色々探っていただきました。しかしすでに8割方埋まっており、家具付きのお部屋はなかなか難しそう。

そうした会話の中で伺ったのが、Forein Quota(フォーリンクオータ)とThai Quota(タイ・クオータ)の話。タイでは外国人の土地所有が認められておらず*、唯一の例外がコンドミニアムなのですが、コンドミニアムでもタイ人の所有率が51%以上である必要があります。

*コンドミニアムで部屋を購入すると、床面積に比例した土地が得られます。

そして各部屋が外国人向けに売られているものなのか、タイ人向けなのかはあらかじめ決められていて、タイ人向けのお部屋が余っていたとしても外国人が購入することはできません。

ということで、いよいよ最上階の例のお部屋を買うかどうかの一択となりました。

予約しちゃった

お部屋の向きも良好(西向きじゃない)、道路からも距離があり騒音は気にならなさそう、家具はついていないものの最上階角部屋。そして何より頑張れば支払えそうな金額。購入しない理由がなくなってきました。

最後の一押しは…?

いよいよ購入するか、となった時に夫から営業担当に最後に1つ訊いてみてと言われました(夫は英語がほとんど話せません)。

ベッドかソファをつけてくれたらこの場で契約する」と。

腕の見せ所とばかりに張り切って内装業者と交渉する営業担当。待つこと数分、彼女が戻ってきました。結果はNO。というのも、すべてセットでまとめて発注するため、ベッドやソファを1つだけ追加でということはできないとのことでした。

しかし仕事ができる彼女。ベッドやソファ提供の代わりに「共益費1年間無料」特典をつけるとのこと!(ディベロッパー持ちなのか、彼女の会社持ちなのか、それともインセンティブから引かれるのか…真相はわかりません)。

これが最終的な決め手となって、その場で予約することに決めました。

Booking Form締結

予約金は10万バーツ。その場でクレジットカードで支払います。Booking Formは普通のペラペラのA4のコピー用紙で拍子抜け。契約書締結時までに支払う必要のある契約金(Contract Fee)や頭金(Down Payment)、そしてそれらの支払い方法について一通りの説明を受け、サインをしました。

ちなみに支払額はすべてタイバーツで記載されているのですが、実は外国人はタイバーツで支払ってはならぬというタイ独自のルールがあり、その説明がこの時はなく後で大混乱することになるのですが、それはまた別の話。

後からジワジワ押し寄せる不安感

ほぼ勢いだけで予約してしまい、家に帰ってからじんわりとドキドキしてきました。日本ですら物件を購入したことないのに大丈夫なの?資金計画何もしてないけど、本当に払える?日本語の契約書ですら難しいのに、英語の契約書で理解し間違えたりしない…?などなど、頭を駆け巡ること多数。勢いって怖い。そして基本勢いで生きているわたしに対し、いつもはブレーキ役の夫まで勢いに飲まれてるのでは?とも考えたりして、どんどん不安になってきました。

順番が前後しすぎているのですが、その夜気になり出したことをネットで色々検索し、検索でも解決しなかったことは営業担当に長文メールを送り、1つずつ解決していきました。実は調べている中で「不動産詐欺にご注意」という記事もあり、ますます不安になりましたが、まあ仮に詐欺だった場合も予約金の10万バーツが高い勉強代だったと割り切ろうと夫と話し、気持ちを落ち着けていきました(本当に詐欺だった場合、10万バーツは激痛ですが…)。

なお、この時確認したことなどは、最終回のQAセクションでもろもろご紹介予定です。

次回は、山場となる「バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話③|頭金支払いのゴタゴタ」をお送りします。

HOME 海外 アジア タイ バンコク バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|第2話 2回目内見とスピード決断

記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。

OFUSEで応援を送る

7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です