バンコクで物件購入した話①

バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|第1話 物件探しからモデルルーム内見まで

今回のバンコク滞在で、自分でも驚くことが発生しました。新築分譲コンドミニアムの購入です。夫との共同名義(50:50)で購入します。新築物件のため竣工はまだまだ先ですが、無事契約まで完了することができたので、契約までに遭遇したあれこれについてご紹介したいと思います。実際タイならではの法律や慣習により、短い期間にも一筋縄ではいかないことがたくさんありましたので、今後タイでコンドミニアムを購入される方の参考になればと思います。

長くなることが想定されるので、契約までの流れについて5回に分けて書いていく予定です。最初の4回は時系列に沿ってストーリー的に、5回目はストーリー調ではわかりにくい部分をファクトベースでまとめつつ、ディベロッパーや営業担当に確認したあれこれをQA形式で紹介していく予定です(あくまで予定)。

  1. 物件探しからモデルルーム内見まで
  2. 2回目内見とスピード決断
  3. 頭金送金のゴタゴタ
  4. 契約書全ページに手書きのサイン
  5. 契約締結までの流れ(再整理)とQA

それでは始めます。

きっかけ

わたしも夫もバンコクが好きでよく来ていたのですが、今回はリモートで仕事をしながらのロングステイだったため、ホテルではなくAirBnBでコンドミニアムの1室を借りてみました。AirBnBで写真を見ていた時から期待感MAXではあったのですが、実際に泊まってみるとそれはそれは素敵で。ルーフトッププール、ジムにWeb会議ができるラウンジつき。1階にはコンシェルジュがいて、タクシーの手配や印刷などなんでも手伝ってくれます。建物はすべてが顔認証でセキュリティも万全。駅近物件だったので仕事終わりに簡単に繁華街へ出ることができて、自炊はなし(日本よりもご飯代が安いので)。プールからの眺めは昼も夜も最高で、水もきれい。さらに屋外なのにWi-Fiも飛んでいるのでプールに脚を浸けながら仕事をしたりと、すべてが完璧でした。

バンコクでのコンドミニアム生活が快適すぎて、「好きな時にいつでも来れる部屋があったらいいなぁ」と憧れを抱き始めた頃。遊び半分でコンドミニアムのリスティングをWebで見始めました。

ちょっと脱線、バンコクの基礎知識

バンコクは東京と同じくらいの大都市で(実際高いところから見ると地平線までずっとバンコクの街が広がります)、エリアによってかなり特色が異なります。主な公共交通手段としてBTSスクンビット線とシーロム線、それに地下鉄MRTが走っており、沿線ごとに街の雰囲気が変わってきます。

BTS Sky Train map
黄緑色:スクンビット線、濃い緑:シーロム線、青:MRT、赤:空港線

日本人が多く住んでいるのは、BTSスクンビット線沿線で、特にエカマイ駅、トンロー駅、プロンポン駅周辺には日本スーパーや日本の小売店がたくさんあります。わたしはこれらのエリアはごちゃごちゃしているためあまり好きではなく(あと道を歩いていて匂いがきつい)、バンコクに行く時に滞在するのはほとんどBTSシーロム線沿い。ルンピニ公園があり、有力ベンチャーが集積しているエリアで、バンコクの中でも開放的なイメージです。

そのため遊び半分の検索でも「もし住むなら」を前提としてBTSシーロム線沿線で検索しはじめました。

Webリスティングで一目惚れ

すでに多くの高層ビルが立ち並んでいるバンコクですが、調べてみると新築のプロジェクトが多数出てきました。シーロム線沿線についてはそこそこ地理感があったため、「駅まで近いけど幹線道路を越えないといけないからめんどくさそうだな」とか「隣にすでに高い建物があるから日照悪そう」とかそういったことを考えながらネットサーフィンを続けます。中には金額的に絶対手が届かない物件もありましたし、内装が豪華すぎて逆に落ち着かないものも。

そんな中、一つの物件で手が止まりました。アクセス良好、外装・内装の雰囲気が好みど真ん中で、部屋の作りがおしゃれ。ルーフトッププールがあり、その他の施設もオールOK。とてつもなく惹かれる物件でした。すぐに夫にも見せ、2人でいいねいいね!と盛り上がり「内見するだけしてみる?」という話になりました。

問い合わせと内見予約

この時は購入する気持ちはほとんどなく、「将来的に購入するにしてもまずは一歩を踏み出さなきゃね」くらいの気持ちでWebから問い合わせをしました。問い合わせはLazudiという不動産サイト経由。タイには他にもddpropertyやfazwazという不動産ポータルがいくつかありますが(日本でいうSUUMOやhomesのような感じ)、あまり深く考えずLazudiのサイトUIが一番好きだったという理由でLazudiから問い合わせました。後から振り返ると、これが結局よかったんですよね。

問い合わせ自体はサイトから名前と電話番号、メールアドレスに要件の入力だけでとっても簡単。この時はモデルルームがあるのかとか、タイでの販売形式など何も知らない状態で、定型分をベースに「この物件について詳しく知りたいんだけど」とメッセージを送りました。

Lazudiの物件ページ
物件ページから直接問い合わせができます。物件はLazudiを開いて1番上に表示されたもの

不動産ポータルの営業担当と繋がる

すると5分もしないうちにLazudiの担当者から返信が。メッセージした内容の確認と、都合がよい日付を訊かれ、すぐに担当の営業担当から直接連絡すると言われました。

「すぐに」の言葉通り、その後すぐにLazudiの営業担当から直接メールがありました。プロジェクトの冊子をPDFで送ってくれ、その週のうちにあれよあれよとモデルルームで会うことに。

この方は普段から外国人を担当しているのか英語が流暢で、大抵のことは問題なくやり取りすることができました。個人的にタイ語訛りの英語は本当に聞きづらく、ホテルのコンシェルジュと会話する時でも何を言ってるかわかりにくいことがありますが、この方は訛りが少なくスムーズに会話することができました。

日本との違い

日本では不動産ポータルを経由して新築物件を購入する場合、問い合わせ後に不動産ポータルが絡んでくることはなく、ディベロッパーとの直やり取りになるかと思います。しかしタイの場合、営業は各不動産ポータルに委託しているのか、やり取りはすべて営業担当とでした。物件予約フォームには営業担当の名前を書く欄があり、成約ごとにキックバックが入ってくるのだろうと推察。

予約後はさすがにディベロッパーに引き継がれるのかなーと思いきや、頭金の入金や契約までのあらゆる質問にすべて彼女が答えてくれ、今に至るまでディベロッパーとのやり取りはまだありません(契約時に立会者としてディベロッパーから人が来ていたのみ)。

わたしたちが当たった営業担当は、どの質問にもとても丁寧に答えてくれ、仕事がとても早く、彼女のおかげで帰国までに契約を締結することができたと言っても過言ではありません(できなかったら近いうちにもう一度バンコクに行く必要がありました)。明るくてユーモアもあり、人としてもとても素敵な人。Lazudiから問い合わせてよかった。

モデルルーム内見

さて、モデルルーム内見の日。この物件はすでに基礎工事が始まっており、工事現場の隣にあるモデルルームに向かいました。最寄り駅から物件までの道を歩き、実際にかかる時間などを計測します(ちなみに過去に何度か来たことあ1る場所でした)。

モデルルームでは、営業担当と挨拶し軽く話した後、すぐに実際のお部屋へ案内されました。2部屋作られており、どちらも写真で見た通りの素敵なお部屋。一気に引き込まれます。

夫によると日本では床材や各種設備などについてこのタイミングで事細かに説明されるとのことですが、この物件では基本自由に見て回って質問があれば答えてくれるスタイル(営業担当の売り方によるのかもしれませんが)。この日はまだ買うつもりもなかったので、キャッキャ見て回った感じです。

お部屋の内見後は、タッチパネル前で間取りタイプや眺望の説明を受けます。このタッチパネルがものすごくて、すべての階のフロアマップがあり、フロア内の部屋をタッチするとその部屋の間取りが詳細に見れるというもの。また、低層階、中層階、高層階からの眺望を360°確認することができ、お部屋の向きと階数によってどのような眺望になるかを正確に確認できるのです。

ジオラマもとても精巧に作られていて、部屋の前に共用庭があるかどうかとか、間取りに反映されていない窓なども確認することができました。

すでに8割売れているということで、希望の間取りでまだ残っているお部屋は実は少なめ。その中から最上階のお部屋と中層階のお部屋(家具付き・なし)、それに第2希望の間取りのお部屋の計4つのお見積もりをいただくことにし、その日は終了。計50分くらいでした。

見積もり

翌日の夕方、営業担当から4部屋の見積もりとモデルルームの写真が送られてきました。すぐに夫と確認し思いました。「買えない額じゃない笑」

そしてこれはポータルサイトを見ていた時から思っていたのことなのですが、高層階だからといって値段が高くない、というのもびっくりなポイント。日本だと同じ間取りでも階が上がるごとに値段が高くなっていくのが一般的ですが、ポータルサイトで見ている限りタイでは他のサイトでも値段が変わりません。

コンド生活で高層階からのバンコクの眺めに取り憑かれていたわたしたちは、内見後も「もし買うなら最上階一択」と話していて、その最上階がまさかの高くない。5%くらいだった購入可能性がここで30%ほどに上がってきました。

バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話②| 2回目内見とスピード決断(全5話)」に続きます。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。

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