日本ではSuicaやPasmoが電子マネーとして有名ですが、バンコクにも広く浸透している電子マネーがあります。電子マネーなので事前にチャージしておけば、BTSに乗る際に都度チケットを買う必要がなく、お店で支払いする際にも現金を出す必要がありません。今回は、観光時にひとり1枚持っていると便利なラビットカード(Rabbit Card)について詳しく紹介します。
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ラビットカード(Rabbit Card)とは
ラビットカード(Rabbit Card)はBTSの子会社であるBSSが発行・運営する電子マネーカードです。タイ銀行と財務省の規制を受け、電子マネーライセンスとタイ王室令のもとで運用されている、非常に信頼できる電子通貨です。
ラビットカード(Rabbit Card)は、その名の通りうさぎがマスコットとなっています。住民に限らず観光客でも利用することができ、購入時にパスポートの提示なども不要です。
購入時には発行料として100バーツ(2023年6月のレートで約400円)かかり、これは戻ってきません。数日の観光でわざわざ購入するのはもったいないと思われるかもしれませんが、限られた時間ならなおさら毎回チケットを購入する時間がもったいないですし(観光で行くような主要駅では大抵並んでいます)、後で説明するフードコートで利用することもできるため、1枚持っておくことをおすすめします。
ラビットカード(Rabbit Card)の利用方法
BTSで利用する場合は、Suicaと同じく改札機にかざすだけ。ピッと音がして画面に残高が表示されたら通ってOKです。
お店で利用する場合は、専用のカードリーダーにラビットカード(Rabbit Card)をかざします。バンコクではなかなか英語が通じないこともありますが、支払い時にラビットカード(Rabbit Card)を見せたり、「ラビットカード(Rabbit Card)」と言えばわかってもらえます。
お店の人が値段を入力すると、オレンジ色が黄色になり画面に値段が表示されます。値段を確認して機械の下側にラビットカード(Rabbit Card)をかざせばOK。支払いが完了すると黄色が緑に変化し、残高が表示されます。
ラビットカード(Rabbit Card)が使える場所
ラビットカード(Rabbit Card)はBTSの乗り降りはもちろんのこと、バンコク市内の様々なチェーン店でも利用することができます。ここに一例を挙げますが、すべてのお店を調べたい場合はラビットカード(Rabbit Card)の公式HPでご確認ください。
- Turtle (BTSスカイトレインに入っているコンビニ)
- Cha Tra Mue(筆者おすすめの地元人気No.1お茶店)
- 大戸屋(日本のあの大戸屋です。高め)
- Sea Lifeバンコク(Siam Paragonの地下に入っている水族館)
- Starbucks(めちゃくちゃ割高だけどいつも人気)
- 吉野家(見かけたことないけど…)
- 天丼てんや(フードコートでよく見かける)
- ツルハドラッグ(日本の化粧品などがバンコクでも買えます)
- BreadTalk(バンコクでよく見かけるパン屋さん。日本のパン屋そっくり)
- ダイソー(60バーツから。正直めっちゃ高い)
- Subway(めちゃ割高)
- クリスピークリームドーナツ(ドーナツチェーンめちゃ多い)
- H&M(ユニクロと二強)
- Auntie Anne’s(日本から撤退したプレッツェル屋さん。バンコクに来たら必ず食べてる)
- マクドナルド(いつ見ても混んでる。東京か)
- グルメマーケット(Siam ParagonやTerminal 21に入っている高級スーパー)
- KFC(多分マックより多い)
- Lawson 108(BTSの駅にある。108とは)
- モスバーガー(本当に高い)
バンコクに来て驚くことの一つが日系企業の多さ!日本人には地味にあまり遭遇しないのに(私が日本人街に寄り付かないから説はある)、どこに行っても日本企業だらけ。チョコレートのLeTaoとかチーズケーキのBakeとか、日本で人気なものは大抵ある印象です。
現金が使えないバンコクのフードコート
先ほど少し触れましたが、バンコクのフードコートの仕組みについて紹介します。バンコクにはいろいろな場所にフードコートが入っており、観光客のみならず多くの地元の方で賑わっています。普通にレストランに入るより安く済む上、普通においしいお店が多いので、雰囲気にこらわらない人にはぜひおすすめしたい場所です。
そしてフードコートあるあるなのが、各店で現金で支払うことができないということ。回転を早くするためとか、レジの人が調理もするので衛生管理上の問題なのか、など色々考えてみましたが理由はわかりません。
ではどうするのかというと、入口近くに必ずチャージ式のカード売り場があり、そこでそのフードコートでのみ使用できるカードをゲットする必要があります。残った分は同じ場所で返金手続きをしてもらえますが、フードコートのカードは大抵の場合有効期限が1日のみで、日を跨ぐとチャージした金額が消えてしまいます。そのためチャージ→利用→返金を毎回行う必要があり、かなりめんどうです。
そこでおすすめなのがラビットカード(Rabbit Card)を持っておくこと。大抵のフードコートで使うことができるため、そこでしか使えないカードにチャージする必要がありません。地元の方々はもっぱらラビットカード(Rabbit Card)を利用しています。
ラビットカード(Rabbit Card)はどこで買える?
ラビットカード(Rabbit Card)はBTS各駅にある窓口で購入できます。券売機では購入できないので注意です。
ラビットカード(Rabbit Card)を購入したい旨を伝えると、いくらチャージするか聞かれるので好きな金額を答えます。ちなみに一度にチャージできる上限は4,000バーツです。この時発行手数料の100バーツも一緒に渡します。
ラビットカード(Rabbit Card)のチャージ方法
ラビットカード(Rabbit Card)のチャージ方法は2 種類ありますが、どちらの場合でも使えるのは現金のみです。
- BTS窓口を利用する
- BTSのチャージ専用の機械を利用する
- その他の加盟店でチャージする
窓口でチャージする場合
持っているラビットカード(Rabbit Card)を渡して、チャージしたい旨を伝えます(英語で「Top up」と言います)。チャージしたい金額を訊かれるので4,000バーツまでの好きな金額を伝え、現金を支払います。
窓口にはクレジットカード用の機会があるため、1,000バーツチャージする際に「カードで」と言ってみたのですが、これくらい大きい金額でもカードは利用できませんでした。
窓口のいい点は、チャージ機で受け付けてくれない古いお札でも支払えること。バンコクでは紙幣デザインが交換中なのか、明らかにクタクタな古いデザインのお札と、ピシッとしている新しいデザインのお札が混ざって使われています。クタクタのお札を機械に入れると吸い取ってくれないことがありますが窓口では普通に使えるので、古いお札しかない時は窓口に行ってみてください。
チャージ専用機でチャージする場合
BTSの改札前には券売機がたくさんありますが、ラビットカード(Rabbit Card)にチャージできる機械は限られています。
右下に受け皿(カードホルダー)みたいなのがついている機械でチャージすることができます。
カードホルダーにラビットカード(Rabbit Card)を置くと、画面が切り替わります。タイ語になっている場合はEnglishボタンを押します。
光の加減で見にくいのですが、左の写真で緑色の「Add Value」というボタンが表示されるので押します。すると右側の写真に切り替わるので、チャージしたいだけ現金を投入してきます(最大4,000バーツ)。お釣りは出ません。
吸い込まれた金額が画面に表示されていくので、チャージしたい金額分投入したら「Confirm」ボタンを押して終了します。これで完了です。
そのほかの加盟店でチャージする
わたしは試したことがないのですが、ラビットカードの公式HPをみるとマクドナルドやローソン、グルメマーケット(高級スーパー)等でもチャージができるとのこと。レジでチャージするのかな?特に方法は書いていませんでしたが、もしチャージ金額がなくてやばい!となった場合は試してみてください(でもその場合は現金で払えばいい話ですよね)。
ラビットカード(Rabbit Card)の有効期限
ラビットカード(Rabbit Card)には有効期限があり、発行から7年間有効です(2023年6月現在)。有効期限を過ぎたカードはチェージすることができなくなりますが、有効期限後2年間はチャージ済みの金額を利用することは可能です。
新しいラビットカード(Rabbit Card)を発行してもらう際は、古いカードを持っていくと通常の発行手数料100バーツが50バーツになるとのこと。わたしのラビットカード(Rabbit Card)は有効期限がまだまだ先なので、まだ一度も試してみたことはありませんが、数年後に期限切れになった場合は忘れないようにしよう。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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