バンコクには至る所にフードコートがあります。屋台で食べるのはちょっと抵抗があるけど、しっかりとしたレストランに入るほどじゃないな、という人におすすめなのがフードコートの利用。今回ご紹介するThai Tasteはマハナコンタワーの足元に位置するマハナコンキューブに入っており、他のフードコートと比べると少しだけ高級路線。ミシュランのビブグルマン評価を受けている名店も入っており、おいしい店。わたしがコロナ前から何度もお世話になっているこのThai Tasteについて、紹介していきます。
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Thai Tasteが入っているマハナコンキューブとは
タイで2番目の高さを誇るマハナコンタワー(2018年に抜かれて2番になったのだとか)。ジェンガのような見た目がユニークなそのビルの足元にあるのがマハナコンキューブです。
BTSシーロム線のチョン・ノンシー駅直結で、駅と繋がっている遊歩道を入った先(2階)にあるのが、タイ料理のフードコート「Thai Taste」です。
1階(地上階)はeataryという名前で、ウェスタン料理を提供する高級店が入っています。eataryのお店は高いですし、わざわざバンコクで食べる必要を感じないので、一度も利用したことがありません。
Thai Tasteの特徴
バンコクにあるフードコートはそれぞれ特徴がありますが、Thai Tasteを簡潔に表すなら「高級・清潔・狭い」です。
高級と言ってもじ「フードコートにしては」という前書きがつく程度で、安いものですと70~80バーツから食べられます(逆に50バーツを下回るようなもお店は入っていません)。平均的な価格帯は100~150程度で、高いものだと200〜250ほどのものも。
マハナコンキューブがあるこのサーソン(Sathorn)エリアは、バンコクの中でも指折りの高級エリアで、かつ観光名所であるマハナコンタワーすぐそばということで、バンコクのフードコートの中では1番高級路線となっている気がします。あとでご紹介する通り、その分入っているお店はミシュラン・ビブグルマンに載っていたり、ベストフードストリート賞を取っていたりと、おいしい店ばかりではあります。
また、Thai Tasteは一般的なフードコートに比べるとものすごく狭いです。マハナコンキューブの2階全体がThai Tasteとなっていますが、それでも座席数は100席ほどでしょうか。フードコートとしては激狭だと思います。
その狭さに対してこれでもかというほど清掃スタッフの方がおり、食べ終わって席を立つとすぐに片付けてくれます。セルフでお皿を下げるフードコートが多い中、ここはそのままにしていてOK(むしろ下げる場所がありません)。スタッフの方がすぐに来てテーブルまで拭いてくれるので、常に清潔ですし誰かの食べ残しが置かれていてテーブルが使えないということもありません。
Thai Tasteが混む時間帯
マハナコンキューブがあるSathornエリアは、外資系の有名企業や有望なスタートアップが集積しており、お昼の時間になるとそれらの企業の写真が一斉にやってきます。わたしが何度も利用した感じ12時〜13時をお昼に設定している企業が多そうで、12時になった瞬間突然混み始めます。この時間はテーブルも取り合いになりますし、料理を受け取るのに時間もかかるため、できることなら避けた方が無難です。
Thai Tasteに入っているお店
それではここから、Thai Tasteに入っているお店をご紹介します。
炭火肉のパッタイが絶品 Fai Ta Lu
ミシュラン・ビブグルマンと世界のベストストリートフード受賞経験のあるお店です。
メニューの1番上に書かれているパッタイがとにかく絶品(130バーツ)!鶏のひき肉が使われているのですが、これがなんと炭火焼きにされているので、口に入れた瞬間に普通のパッタイとは違うことがわかります。
このパッタイがおいしすぎるので基本的に他のメニューはあまり頼まないのですが、ガパオもおいしいです。豚ひき肉が炭火焼きになっているのはもちろん、バジルのフレッシュさが一般的な店と大違い。説明が難しいのですが、ガパオに使われるホーリー・バジルがこれでもかというくらい効いており、香りがものすごくいいのです。
一度だけエビの炒めものを頼んでみましたが、これは案外普通。もちろんおいしいのですが値段がぶっちぎりの450バーツでして、その価値はないなという。この店ではまず絶対にパッタイを食べてみてください。
蟹出汁スープが絶品 Boon Lert
お次もミシュランの常連店。蟹の出汁のスープをベースに提供しているお店で、そのスープを使ったワンタンや中華麺をいただけます。
ワンタンは8個くらい入っているのにたったの70バーツ。縮れた卵麺にカリカリに揚げた豚肉を載せた蟹出汁のそばは、夫のお気に入りです。茹で時間が短くて済むのか、どの料理も提供時間がとても早く、混んでいる時はここにすると間違いがないです。
さまざまな種類のガパオ Prow
ガパオ専門店のようなお店もあります。日本で「ガパオライス」というと鶏ひき肉を使うお店が多いように思いますが、タイでは鶏、豚、牛、エビ、イカ、シーフードミックスなどいろいろなバリエーションがあります。また、英語では「ガパオ」とは言わず ”Rice with stir fried holy basil with chicken”(ご飯とホーリーバジルのチキン炒め) のような書かれ方をすることが多いです。
このお店では上記のように炒める具材の種類ごとにメニューがあるほか、Sサイズ・Mサイズと2サイズあるメニューが多いので、少し物足りないなと思う時にSサイズを追加するのがおすすめ。
注文時に辛さを聞かれ、0、0.5、1、2、3…とあるのですが、日本でよく出てくるガパオが0と0.5の間くらいのイメージです。0.5でもすでに辛く、1はだいぶ上級者向け。現地の人はどれくらいの辛さで食べているんだろう?といつも気になります。
「スキヤキ」を提供するMaverick Suki
「SUKIYAKI」というメニューが並ぶ謎のお店。白菜・春雨・お肉の炒め物をメインで提供していますが、すき焼きの要素はまったくしません。このお店に限らず、タイではこの料理をsukiとかsukiyakiと呼ぶ模様。
味の描写は難しいのですが、むしろあっさりしていていくらでも食べられます。タイ料理はあまり野菜を使わないので、これでもかと言うくらい葉物を食べられていい気分になれます。
ちなみに現地の人によるとdried(炒め)とsoup(スープ入り)の2種類があるらしいのですが、メニューには特に記載がなくわたしはまだ炒め物しか食べたことがありません。次に注文するときはsoupの方も挑戦してみたいと思っています。
揚げ物専門店?Kruwn Kruwn
各種揚げ物を提供するお店もあります。こちらの写真は揚げ豚に蒸し野菜がついたもの。ガーリックや桜エビを揚げたふりかけのようなものもたくさんついており、ご飯や豚と食べるととてもおいしいです。
春巻きはごくごく普通でした(むしろちょっと脂っこい)。他のタイ料理のお店でよく春巻きを見かけますが、たいていの場合タイ風味はゼロで日本でも食べられるような中華系の春巻きです。
ただこのお店は揚げるのに時間がかかるのか、空いている時間帯に行ってもよく”20 mins, OK?”と訊かれます。混んでいるお昼の時間になるとそれが “40 mins, OK?” になったりと時間に余裕がないとなかなか厳しいお店。ぜひ空いている時間に試してみてください。
ハイナンライスのJek Meng Chicken Rice
残念ながらいつ行っても人が少ない気がするハイナンライスのお店もあります。
ものは試しにと一度だけ行ってみましたが、まあ普通かな・・・ジャスミンライスはとてもおいしかったですが。あえてここで食べる必要はなさそう。
ここでご紹介していない店があと3店舗くらいありますが割愛します。わたしのおすすめはとにかく最初のパッタイと蟹出汁のお店!ミシュランに載っているのも納得のおいしさですし、何度食べても飽きません。
1階上にCha Tra Mueもあるよ
Thai Tasteがあるのはマハナコンキューブの2階でして、エスカレーターを登った3階にわたしが愛してやまないチャトラムー(Cha Tra Mue)もあります。ガパオなど辛いものを食べるときは、ご飯を注文してからここで甘めのミルクティーを購入しておくのがおすすめ。
フードコートと同じく12~13時の時間帯は混んでいる場合があり、またデリバリーの注文も入りやすいので注意。それ以外の時間は驚くほど空いています。Cha Tra Mueについて詳しくはぜひこちらの記事をご覧ください。
Thai Tasteの利用方法
Thai Tasteに限らない話ですが、バンコクのフードコートでは各店で現金が使えないため、はじめにミールカードを購入する必要があります。このミールカードは基本的にそのフードコートでしか使うことができず、また1日しかチャージしておくことができないため、利用後に余った金額は同じ場所で払い戻してもらいます。
Thai Tasteではこのカードのチャージ時にチャージ料として20バーツかかりますが、この20バーツはカード返却時に戻ってきます。例えばチャージに1,000バーツ払った場合、カードにチャージされる金額は980バーツ。フードコート内で300バーツ使った場合、残りは680バーツですが、返金時に700バーツ返ってくるという仕組みです(正直理由がよくわからないw)
毎回この手続きをするのが面倒な人は、BTSスカイトレインをはじめとしたバンコクのいろいろな場所で使えるラビット・カードがおすすめ。発行手数料として100バーツかかりますが、チャージしておけばSuicaのように使うことができるので本当に便利です。Thai Tasteはもちろんのこと、その他のフードコートでも利用することができます。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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