The House on Sathorn正面

タイの国家遺産The House on Sathornでいただく創作タイコース

W Bangkokの敷地内にあってずっと気になっていたThe House on Sathorn。マハナコンタワーをはじめとした高層ビル群が立ち並ぶエリアに突如として現れる、コロニアル様式の黄色と緑の建物。調べてみると内部はレストランとバーになっているということで、今回満を持して行ってみました。

The House on Sathornの歴史

バンコクのビジネス街で一際目立つThe House on Sathornとはそもそもなんぞや?ということで、軽く調べてみました。

Sathorn(もしくはSathon)は「サーソーン」や「サソーン」と発音します。今ではThe House on Sathornがあるエリア一体がSarthonと呼ばれており、外資系企業や有望なスタートアップが集積するバンコクを代表する高級エリアの一つです。

The House on Sathornの入口

Sathornとは

そしてこのSathornとは、時の国王ラーマ5世がYom Bisalayaputrという人に送った称号なのだそう。Yom Bisalayaputrは19世紀後半にこのあたりの土地を買い上げ、運河や道を建設したあとで売却したのだそうで、コミュニティへの多大なる貢献に謝辞を表す形で、‘Luang Sathorn Rajayutka’の称号が与えられたとのことです。

Yom Bisalayaputrは1889年にThe House on Sathornを建設したと見られており、その後コレラが原因で1895年に38歳の若さで亡くなりました。

20世紀における変遷

Yom Bisalayaputrの長女に引き継がれたこの建物はその後、外国人に貸し出されたり、王族所有となったりと、持ち主を変えながら存続してきました。1948年〜1999年まではタイ初のロシア大使館としてソ連に貸し出されていたそうです(!!!)

21世紀〜

2001年にタイ美術省(The Department of Fine Arts )は、この邸宅を国の登録考古遺(national archeological site)であると正式に発表。2003年からはW Bangkokを運営する企業が、タイ美術省と相談しつつリノベーションを進めました。そして2015年に現在の形式として再出発したのだそうです。深い!

レストランPaii

さて、そんなThe House on Sathornでは現在、レストランPaiiが入っています(発音は「パイイ」でしょうか?)。壁の装飾や家具など、すべてが素敵な空間を作り出していました。

The House on Sathornの内観

中庭にはテラス席が用意されており、アフタヌーンティーを楽しむことができるようです。

The House on Sathornの中庭

レストランPaiiのランチコース

ランチの時間帯はアラカルトメニューを注文することもできますが、今回はお得なランチコースを注文しました。ランチコースは前菜、メイン、デザート+飲み物の3品で、それぞれメニューから好きなものを選択できます。

値段はメイン料理の値段によって決まります。1番安いものだと790バーツ、高いものは1,090バーツです(2023年6月)。

注文を終えると、まずはエビ煎餅のようなものが出てきました。付け合わせのソースは見た目通りしっかり辛めです。

The House on Sathornランチコースのアミューズ

ドリンクはホームメイドレモネード。夫はビールを注文しました。

The House on Sathornのレモネード

私が頼んだ前菜はエビでのマリネで、付け合わせはナス。あっさりとした中にもしっかりタイ風味が効いており、本当においしかったです。

The House on Sathornのランチコース前菜(エビ)

夫が注文したのはカニの身のサラダでしたが、カニの身自体はかなり量が少なく、バナナの葉が大量でした。こちらは見た目に反してかなり味付けが濃かったよう。

The House on Sathornのランチコース前菜(バナナの葉とカニの身)

メインはホタテと白身魚をいただきました。面白かったのは、ソースがレッドカレーになっており、付け合わせのライスにかけてカレーにできたことです。かなり辛めでしたが、とても上品でこちらも美味でした。

The House on Sathornのランチコースメイン(ホタテと白身魚)

夫のメインはステーキ。ステーキ自体とても柔らかくしっかり量がありましたが、その下はタイ風チャーハンになっており、面白い組み合わせでした。

The House on Sathornのランチコースメイン(ステーキ)

デザートにいただいたのはタイティーのティラミス。コーヒーの代わりにタイティーが使われているので、全体的に柔らかく甘めでどこかエスニックの香りがする味でした。

The House on Sathornのランチコースデザート(タイティーのティラミス)

食後の温かい飲み物はお茶かコーヒーを選択できます。お茶はTWGで、意外なことに煎茶でした(日本人だから敢えてなのかしらん?)。とてもホッとする味。

The House on Sathornのランチコース食後の飲み物

スタッフの方の対応も含め、大満足なランチでした。

レストランPaiiの予約

土曜日のお昼に訪れましたが、室内の席はほぼ満席でした。また高級店のため、予約なしで入るのはかなり難しいと思われます。Paiiに行かれる際は予約しておくのが安全かと。

Paiiの公式HPから予約することもできますし、Chopeなどの予約サイトからでもいけます。ただ公式は予約ページがかなり使いにくいので、おすすめはChopeの方。どちらのサイトも1ヶ月前からしか予約ができず、また土日は特に埋まりやすいようだったのでご興味がある方はぜひ早めに検討されてみてくださいね。

HOME 海外 アジア タイ バンコク タイの国家遺産The House on Sathornでいただく創作タイコース

記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。

OFUSEで応援を送る

7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です