ベルタワー(The Bell Tower)の先頭

ベルタワー(The Bell Tower)/パースのおすすめ観光スポット

パース駅から15分ほど南に歩いた先にあるエリザベス・キー(Elizabeth Quay)。Quayは英語で「埠頭」のこと。スワンリバーに面したこの美しい埠頭の先端に位置するのがベルタワー(The Bell Tower)。名前の通り、巨大なベルが吊るされている個性的なタワーです。観光名所が多いとは言えないパースにおいて、だいぶおすすめしたい観光スポットです。

ベルタワー(The Bell Tower)のアクセス

ベルタワーはパースのシンボルとも言えるエリザベス・キー(Elizabeth Quay)の最南端に立っています。「パース」と検索して圧倒的にたくさん出てくるのがこのエリザベス・キーの画像。

起点となるパース駅からはゆっくり歩いて15分ほど。繁華街のマレー・ストリート(Murray Street)やヘイ・ストリート(Hay Street)からは10分ほどです。

ベルタワー(The Bell Tower)の下層

わたしは当日ベルタワーに行くまでその存在も、どんな建物なのかも何も知らなかったのですが、すぐ隣のリッツカールトン・パースに滞在していた際に美しいベルの音が聞こえ、何もわからないまま行ってみたのでした。

ベルタワー(The Bell Tower)とは

ベルタワーは1階がお土産ショップになっており、1番奥のエレベーターまたは階段で上層階に上ることができます。お土産ショップへの入場は無料ですが、上層階へは15AUDかかります(お土産ショップのレジで支払えます)。

ベルタワー(The Bell Tower)上層階

西オーストラリアのミレニアムプロジェクトとして2000年に開業したベルタワー。内部で稼働しているベルはイギリスのセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会から持って来られたものなんだそう。

古いものは600年以上の歴史があり、キャプテンクックの帰還(1771年)や第二次世界大戦の勝利を祝って鳴らされたことも。これらのベルがはるばる海を渡ってロンドンのトラファルガー広場からパースまでやって来ているとは感慨深いです。

ベルタワー(The Bell Tower)の各階構成

ベルタワーは7階建て(グランドフロア+Level1〜6)で、一度入場料を入ると好きに見て回ることができますが、最上階から順に降りてくるのが1番楽かなと思います。

6階:オブザベーションデッキ

最上階の6階はオープンエアのデッキとなっており、スワンリバーを一望することができます。一応川らしいのですが、どう見ても海!

ベルタワー(The Bell Tower)からの眺め
向こうに見えるのはSouthern Perthです。

1AUD払うことで、こちらのベルを鳴らしてくれるサービスもあります。私が行ったときはちょうど他の人が鳴らしていたので、無料で聴けてしまいました。

5階:ANZACベルの展示

5階に吊るされている一際大きなベルはANZACベル。ANZACとは Australian and New Zealand Army Corps(オーストラリア・ニュージーランド軍団)の頭文字であり、第一次世界大戦の際に勇敢に戦った兵士のこと。毎年4月25日は ANZAC Day という祝日で、これらの人々を追悼します。

ANZACベルは、そうした意味から第一次世界大戦休戦記念日100周年にあたる2018年11月に初めて鳴らされ、以来オーストラリアで最も大きいベルとして毎日12時にその音を響かせています。

ベルタワー(The Bell Tower)の巨大ベル

ANZACベルは、3Dプリンターを用いてデザインされ、重さはなんと6,500kg!500年は持つと見込まれているそうです。

ANZACベルの下には、セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会のベルがたくさん見えます。

ベルタワー(The Bell Tower)で稼働しているベル

4階:セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会のベル

4階ではセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会のベルを間近で見ることができます。ベルが鳴っているときは、ここで見るのが1番面白いかも。

ベルタワー(The Bell Tower)内部の多数のベル

鳴らしていない時はベルの笠はすべて下を向いていますが、ベルにつながった紐を引っ張ると、ベルが回転しながら綺麗な音を奏でます。

3階:展示

4階とは一転して、暗めなお部屋でベルの歴史や仕組みに関する資料が展示されています。わたしはあまり細かく内容を見なかったのですが、ガイドと思われる人が解説しているグループもあり、知っていればそちらに参加すればよかったなと思った次第です。

2階:ベルリンギング・ビューイング

ベルタワーで1番驚いたのが2階のベルリンギング・ビューイング。上階で聴いていたベルの音はなんと、人が手で引っ張って鳴らしていたのです!

ベルタワー(The Bell Tower)のベルを鳴らす人々
The Bell Tower Ringersと呼ばれる人たちが鳴らしている。メンバーは下は10代から、上は80代まで!

写真ではかなり明るく写っていますが、ベルリンガーさんたちの邪魔にならないよう、2階のり照明はかなり暗くされているので、気づかずに通り過ぎてしまう可能性もありました。

しかも、ベルを鳴らしている時間帯であっても、いつでも行われているわけではなく、少し鳴らしては数分休んで…というサイクルなので、タイミングが悪いと「なんだ、何もないのかな」と簡単に見過ごしてしまいそう。

私の体感的には鳴らしている時間より休んでいる時間の方が長かったのですが、あんなに大きなベルを全身を使って引かなければいけないので、そりゃ疲れますよね!

ベルリンガーさんについて詳しくはこちらのページで紹介されていました。ページ上で16個のベルが奏でるサウンドを聴くこともできます。

1階:トイレなど

1階は階段の踊り場だけで、トイレやおむつ替えスペースとなっています。またどうやら、2階から見えたベルリンガーさんの部屋の入口も1階にあるようです。

ベルタワー(The Bell Tower)で生ベルを聴くには?ツアーもあるよ

後から知ったのですが、ベルリンガーさんがベルを鳴らすのは原則木曜日と日曜日だけなんだそう。わたしはたまたま木曜日に当たっていたので運がよかった!

  • 木曜日:12:00〜13:00
  • 日曜日:10:30〜11:30、12:00〜13:00(トレーニング)

なお、ベルタワーの歴史をじっくり知りたい人や、ベルを鳴らす体験をしてみたい人はツアーに参加するのもよさそう。公式からは2つのツアーが出ていました。

事前に知っていたら The Bell Tower Experience Tour に参加したかった…!ツアーには15AUDの入場チケットも含まれているため、あと7AUD追加するだけで解説付き&ベル鳴らし体験ができたら絶対そっちの方が楽しいしお得!

ツアー自体は毎日開催されているみたいですが、どうせなら本職の人が鳴らすベルを聴ける木曜日か日曜日に行けるといいですよね。

日本語のまとめサイト等ではまったく触れられることのないベルタワーですが、エリザベス・キーを歩くついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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ゆっこぷー

7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。23年6月バンコクに新築コンドを購入。一児の母(23年・24年は妊娠・出産に伴い更新少なめ)最新の旅の写真はInstagramで投稿中。

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