アムステルダム滞在1日目は、ゴッホ美術館へ。アムステルダムには他にも、アムステルダム国立美術館やレンブラントの作品が展示されている「レンブラントの家」をはじめとしたさまざまな美術館があります。今回はゆっくり旅なのと、美術館の入場料が高めなので、どれか1つ行くとしたら、ということでゴッホ美術館にしました。
![ゴッホ美術館内部](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/DABF4811-ECF7-4146-8020-1E588D56D9A1.jpeg)
ゴッホはパリでも活動していたためフランス人と認識されることもありますが、オランダ生まれのオランダ育ち。苗字をVan Goghと言い、オランダ語では「ファン・ゴッフ」、フランス語では「ヴァン・ゴーグ」のように発音します。大学一年生時のフランス語授業の第一回目にVan Goghが出てきて、「『ゴッホ』じゃない、『ヴァン・ゴーグ』よ!」と癖の強い教授が言っていたのを覚えています笑
日本語の「ゴッホ」呼びはオランダ語の発音から来ている気がしますが、前についているVanも苗字としては省略できない要素なので、「ファン・ゴッホ」と覚えるのがよさそうです。
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ゴッホ美術館の入場料とチケットの買い方
まず気をつけたいのが、ゴッホ美術館の入場チケットはオンラインでのみ購入可能ということ。チケットカウンターはありませんので、必ず事前に公式HPから購入しておきましょう。
![ゴッホ美術館の外観](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/CA15FE13-A627-4376-B6E1-E489579EC6C9.jpeg)
また、15分単位で入場制限がされており、ゴッホ美術館に着いてから購入すると、すぐの時間は売り切れてしまっている可能性があります。わたしの場合、事前にチケット購入が必要だということを知らずに11:30ごろに到着したところ、最短で入れる時間は13:15の回でした。
なお、チケット表示時間の30分前から入場できるということで、わたしの場合12:45に入場しました。ちなみにオンラインでチケットを購入してからメールが届くまで、最大で15分ほどかかる場合もあるそうです。わたしの時もすぐには届かず焦りました。
入場の際は、メールに添付されているバーコードで入場するため、ネットが使えない方はネット環境がある場所で事前にメールに添付されているファイルをDLしておくなどしましょう。
ゴッホ美術館の見どころと展示作品
ゴッホ美術館は4階建て(0階~3階)の建物で、0階から順に見て回ることで、ゴッホの生涯に沿って時系列で作品を鑑賞することができます。
![ゴッホ美術館の内観](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/150AEB9B-251B-4686-9362-D5FA9B747D55.jpeg)
0階:ゴッホの自画像
0階ではオーディオガイドを借りられるほか、後でご紹介するロッカースペースやお土産ショプがあります。
![ゴッホ美術館(ゴッホの自画像2)](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/90585221-4358-44C6-BC90-442C84668CE6.jpeg)
作品としてはゴッホの自画像が多数展示されています。ゴッホが自画像を何枚も描いていたのは、表現力や色使いを練習するためだっと言います。
![ゴッホ美術館(ゴッホの自画像3)](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/B499EEDD-116E-49CF-94FD-6AD8D8A268D2.jpeg)
![ゴッホ美術館(ゴッホの自画像4)](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/416F5C14-5B34-48FA-8231-11889899B9F9.jpeg)
1階:全盛期のゴッホ
1階は一番の見どころ。あの有名な「ひまわり」も展示されているほか、歌川広重や葛飾北斎に影響を受けたゴッホが残した日本画も見ることができます。
オランダ時代
ゴッホがもっとも好んで描いたのが、農夫や田園風景だったと言われています。これは弟のテオに宛てられた手紙の中でも言及されており、素朴な風景を描くときに一番の幸せを感じていたよう。
![ゴッホ美術館 オランダの田園風景](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/10E051D7-CC9D-441D-A6A7-BE5F111E0D63.jpeg)
1階ではまだ駆け出しの画家だった頃の作品が多く展示されており、我々が知っているゴッホのタッチとは少し異なる雰囲気の絵画を楽しむことができます。
![ゴッホ美術館 オランダの田園風景2](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/BF8A83D4-094C-4D69-99B6-6553035AFB77.jpeg)
パリ時代
その後ゴッホは弟とのテオとともに、当時芸術の中心であったフランスのパリに移り住みます。パリのモンマルトルにゴッホが実際に住んでいた家があることをご存知でしょうか?モンマルトルは今でも画家の聖地であり、たくさんのギャラリーや路上画家に会うことできます。
![ゴッホ美術館 パリ時代のゴッホ1](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/0F07BE9A-36FD-4EA2-B9D6-AF3FAD63E930.jpeg)
今でこそ人気の観光地であるモンマルトルも、当時はパリの郊外であり、北側にはまだまだ田園風景が残っていたそう。その様子を描いた絵画が残されています。
![ゴッホ美術館 パリ時代のゴッホ2](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/1C521360-0125-492D-8280-264B7F5C2784.jpeg)
未だオランダ時代のタッチの名残を見ることができますが、パリ生活でモダンアートに刺激を受け、この頃から色使いがどんどん明るくなっているのがわかります。
![ゴッホ美術館 オランダの田園風景3](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/A8FCD547-29C1-4023-83ED-8B8B4B283CAE.jpeg)
![ゴッホ美術館 オランダの田園風景4](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/2FCED25F-58FB-4EA9-8387-F77711E1285D.jpeg)
![ゴッホ美術館 パリ時代のゴッホ3](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/F02F0B80-7460-4EB8-BD30-BAB912277748.jpeg)
ひまわり
パリでは、かの有名な「ひまわり」の執筆も始めました。ゴッホは生涯に何点ものひまわりを残していますが、ゴッホ美術館にはそのうちの一点が展示されています。
![ゴッホ美術館 ひまわり](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/C22AF187-435D-4EB5-9D28-A5035E6E3D81.jpeg)
日本への憧憬
歌川広重や葛飾北斎などの浮世絵にインスピレーションを受けていたゴッホ。それらの作品のオマージュを自身でも描いていました。
歌川広重の「亀戸梅屋舗」をベースにしたこちらの作品は、左右にある赤い縦のラインがオリジナルと大きく異なります。オリジナルにはないこちらのライン上にはたどたどしい字で漢字が書かれており、「大黒屋」といった文字が読めました。日本らしさを足すためのアレンジだと言われています。
![ゴッホ美術館 日本絵](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/F6144F8A-4267-4AD4-8DC0-7E2E29913B61.jpeg)
こちらは葛飾北斎の「大はしあたけの夕立」をベースにした作品。やはり周りの額はゴッホのオリジナルです。
![ゴッホ美術館 日本絵2](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/DF96AF47-BCA4-4ACD-80F6-98023051F723.jpeg)
女性を描いたこちらの作品は、Eisenの浮世絵をベースにしたもの。
・・・Eisenって誰!?と思って後から調べてみると、溪斎英泉という浮世絵師の方とのこと。歴史には結構詳しい自信があるけど、名前すら聞いたことがない。。。でもとっても美しい。
![ゴッホ美術館 日本絵3](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/36DE18CF-A8AC-4ECA-ABF3-634211FAD838.jpeg)
2階:鉛筆画
続いて2階に上がってきました。あまり知られていないことですが、ゴッホは多くの鉛筆画(下絵)も残しているそうです。鉛筆画は油絵と異なり光に弱いため、あまりたくさん展示されていませんが、ゴッホ美術館は数百点以上のゴッホの鉛筆画を収蔵しているとのこと。
![ゴッホ美術館 鉛筆画](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/A29D898E-3703-416E-9EAE-8FE30C9AF7CD.jpeg)
![ゴッホ美術館 ゴッホが使っていた画材](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/807E36B5-0BF2-4084-98EA-7D7D966EC3D3.jpeg)
3階:ゴッホの晩年
3階には、精神を病んだ晩年のゴッホの作品や、同時期に活躍したほかの画家の作品が多く展示されています。
こちらは有名なアーモンドの花を描いたもので、弟のテオに息子が産まれた際に数日かけて描いてプレゼントしたそうです。息子はゴッホと同じ Vincent (蘭:フィンセント、仏:ヴァンサン)と名付けられ、この絵を生涯大切にしました。お土産品のモチーフに多く使われている柄でもあります。
![ゴッホ美術館 アーモンドの木の花](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/F6042E5D-6358-4E1C-B4C3-6C146F99E1FF.jpeg)
同時代の画家たちの作品
ゴッホと同時期に活躍した画家は数多くおり、また作品から彼らの交流を見てとることができて心が温かくなります。
たとえばこちらの作品はゴーギャンのもので、「ひまわり」を描いているゴッホを描いた作品。
![ゴッホ美術館 ひまわりを描くゴッホを描いたゴーギャンの絵](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/D37996EB-DC17-4692-B301-80FBAD056D53.jpeg)
「睡蓮」や「日の出」で有名なクロード・モネの作品も見つけました。
![ゴッホ美術館 クロード・モネの作品](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/D6AE8C93-FC4D-4525-BFAF-8ABC65F5A3A8.jpeg)
さらにこちらは、エミリー・バーナードとゴーギャンがお互いの肖像画を同じ構図で描いたもので、並んで展示されています。
![ゴーギャンの「エミリー・バーナード」の肖像](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/DF417C56-B2B0-4CBF-931A-D98E49956F81.jpeg)
![エミリー・バーナードの「ゴーギャン」の肖像](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/0F43CF4A-75DD-48E0-88D1-DB85E1A1B548.jpeg)
「叫び」で有名なムンクによる肖像像も。「叫び」があまりにも有名すぎてあまり知られていませんが、ムンクは “普通の“ 絵も多数残しています(パリのオルセー美術館で開催されていた「ムンク展」で知ってびっくりしました)。
![ゴッホ美術館 ムンクの自画像](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/4AD8AEA1-31F0-4AC1-859A-7B040CD00D1A.jpeg)
フランスの画家ルドンの作品も。3階の半分は花をモチーフとした絵画の展示になっており、その一つとして展示されていました。
![ゴッホ美術館にあるオディロン・ルドンの作品](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/4CB4467B-2553-4747-A95B-4D8BD899561C.jpeg)
ゴッホ美術館のお土産ショップ
お土産ショップは美術館内と外に1ヶ所ずつあります。美術館外のショップの方が品揃えがいいかな?外のショップは入場料を支払わずに入ることができるので、お土産ショップだけ覗いていくのよいかと思います。
![ゴッホ美術館のお土産ショップ](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/7BC63AAE-3E5B-408F-8E0D-006CE0A7227D.jpeg)
ミッフィーの種類が多いのも外のショップ。アーモンドの木とひまわりをモチーフとしたグッズがほかにもたくさん。
![ゴッホ美術館のショップで売られているミッフィー1](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/8887A49A-2AB4-4F0D-B2C4-07CA4ADDDB4E.jpeg)
![ゴッホ美術館のショップで売られているミッフィー2](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/3BB1C2AD-04CD-4ACE-AAE7-90CA44323A88.jpeg)
![ゴッホ美術館のショップで売られているミッフィー3](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/FCCC4BB2-8F77-4954-BC96-2A817140781A.jpeg)
![ゴッホ美術館のショップで売られているミッフィー4](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/6E8090E2-8810-410C-BCD3-2EBE94F130C5.jpeg)
可愛すぎて旅の初日にゴッホ・ミッフィーを買ってしまいました。わかりにくいですが、実はアーモンドの木のワンピースを下に着ています。
![ゴッホ美術館で売られているゴッホミッフィー](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/162D3254-C67B-4AB3-B202-7CA4C15E2F9C.jpeg)
ゴッホ美術館限定のレゴも人気のよう。
![ゴッホ美術館のショップで売られているレゴ](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/CE91EDC3-DF6D-4B84-9744-865CF8278D3D.jpeg)
ゴッホ美術館のブックショップ
ゴッホ美術館の2階にはブックショップもあり、ゴッホを始めとした絵画関係の書籍がびっしり。ポストカードの品揃えも豊富です。日本語や英語の本もありましたので、ご興味ある方はぜひ。
![ゴッホ美術館のブックショップ1](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/680E6A60-5FF7-4390-9D1A-A14E8C43BCE7.jpeg)
![ゴッホ美術館のブックショップ2](https://yuccopooh.com/wp-content/uploads/2023/01/B06015EA-A2BA-4E9F-AAE3-86CB3EF9C280.jpeg)
ゴッホ美術館のロッカー
最後にロッカーですが、入場してすぐの場所に無料のロッカーがあります。このロッカーは4桁の番号で閉じるものなのですが、閉め方がちょっとトリッキーですので注意が必要です。
- 荷物を入れてドアを閉める
- 4桁の番号を2回連続で入力する e.g.「1234→1234」
- 鍵を90度左に回す
これで閉まります。開ける時は暗証番号を1回入力して鍵を右に90度回すだけ。すべて同じデザインなので、ロッカーの番号を写真に撮っておくか必ずメモしておきましょう。
ゴッホ美術館に行くべき?
個人的にはとっても好きな美術館でした。総合美術館に比べるとサイズは小さめですが、ゴッホの生涯を時系列で追いながら作品を見ることで、当時の状況や彼の心境の変化などをより理解できるようになります。
ローシーズンということもあるかもですが、混みすぎてもないので、自分のペースでじっくり見ることができるのもポイント。オーディオガイドの3.5€を高く感じたのでわたしは借りませんでしたが、各所に説明が記載されていてかなり楽しめました(壁の説明書きはオランダ語と英語のみ)。オーディオガイドには日本語があります。
記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。
7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。