マーストリヒトの本屋(Book Store Dominicanen)

中世の時間が流れる雰囲気抜群な街マーストリヒトの魅力 in オランダ

「マーストリヒト条約」でしか聞いたことのなかったオランダマーストリヒトという街。EU発足の条約が結ばれたくらいだから、ハーグのような国際色豊かな近代的な街なのかと思いきや、行ってびっくり、オランダのどの街とも異なる穏やかで平和な空気が流れる中世的な街でした。なかなか行きにくい場所にあるため無条件でおすすめはできませんが、街の雰囲気としてはオランダで1番好き。

ほぼベルギーな場所にあるマーストリヒト

今回のオランダ周遊の中で行くかどうか1番悩んだのがマーストリヒト。というのも、オランダの中で圧倒的南端にあり、主要な街が集まる南西部からはずっと離れているためです。地図で見るとベルギーの中に食い込んでいる場所にあり、オランダというよりもはやベルギーの方が近い。

マーストリヒトの位置を表した地図

実際、ベルギー北東部の街リエージュまではローカル路線にトコトコ乗ること30分で着きます。

マース川が隔てる旧市街と新市街

なかなかめんどくさい場所にある街なのでどうしようかと最後まで悩みましたが、結果的に行ってみて大正解。オランダのどの街とも異なる独特なゆったりとした時間が流れていて、滞在しているだけでとっても癒されました。

マーストリヒトは、中央部をマース川が走っており、川の西側が旧市街、東側が新市街となっています。

J.F. ケネディ橋から見たマース川(旧市街)
J.F. ケネディ橋から見たマーストリヒト旧市街

上下2枚の写真からも結構わかるのですが、西側の旧市街は小さく低い建物が密集している一方、東側の新市街は大きめの建物がバーンと建っている感じ。川を隔てて雰囲気のまったく異なる街並みが

J.F. ケネディ橋から見たマース川(新市街)
J.F. ケネディ橋から見たマーストリヒト新市街

ちなみに写真を撮った橋は元アメリカ大統領のJ. F. ケネディ氏にちなんで名付けられているそうなんですが、理由を調べても見つけることができませんでした…(Wikipediaもオランダ語、フランス語、リンブルフ語の3つしかないマイナーさ)

中世的の雰囲気漂う旧市街

西側にある旧市街は、その名のごとく古い街並みが広がっています。しかし、各建物がお店として現役で使われているため、古臭いイメージはまったくありません。

マーストリヒト旧市街の街並み

以前他の記事で、「イタリアのような中世的な街並みはあんまり好みじゃない」と書いたことがあるのですが、マーストリヒトの古い街並みはだいぶ好きでした。

マーストリヒト市役所

道は石畳ですが、綺麗に舗装されているため歩きにくいことはまったくありません。

マーストリヒト市役所前の広場
マーストリヒト市役所

市役所前の広場には、連日マーケットが立っていました。食べ物はもちろん、お花なども。花卉の輸出で有名なオランダは、どこに行ってもお花が安いのがいいですね。

マーストリヒトの市場で売られている花
マーストリヒトの聖セルファース教会
聖セルファース教会

“世界で1番美しい” 本屋

マーストリヒト旧市街には、英ガーディアン誌が選ぶ “世界で1番美しい本屋” 「ドミニカヌン(Boekhandel Dominicanen)」があります。

ブックストア・ドミニカヌン(Book Store Dominicanen)の内部

個人的には「世界で1番〇〇な△△」という称号は好きではないのですが、世界で1番かどうかはともかく、とても美しくて行く価値のある本屋でした。

ブックストア・ドミニカヌン(Book Store Dominicanen)の柱

教会を改装した内部は3階建てとなっており、オランダの本のみならず外国の書籍も置かれています。日本語から英語翻訳された書籍もかなりの数陳列されておりびっくり(「コーヒーが冷めないうちに」などもありました)。

教会を改造した本屋ブックストア・ドミニカヌン(Book Store Dominicanen)の内部

教会の柱やアーチ天井という歴史あるシックな構造物と、オランダらしい開放感のある本棚の融合がすばらしい。祭壇があったと思われる1番奥はカフェになっており、この空間をゆっくり心ゆくまで堪能することができます。

世界で1番美しい本屋ブックストア・ドミニカヌン(Book Store Dominicanen)の内部

近代的な街並みの新市街

ところ変わって東側の新市街は、かなりモダンな印象の街です。

マーストリヒト新市街の建物①

窓が大きく画一的でシンプルな建物がオランダ現代建築の特徴ですが、まさにオランダと思うような建物が並んでいます。

マーストリヒトのリンブルフ州庁
川沿いにあるリンブルフ州庁

新市街の川沿いには州の機関や政府機関の建物が並んでおり、旧市街に比べ見どころが少ないですが、マーストリヒト大学やMECCという巨大なコンベンションセンターがあったりと、国際会議などで使われるのは新市街のようです。

マーストリヒト新市街の建物②

人が少なくていい!

ここまでの写真ですでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、マーストリヒトはオランダの他都市に比べ人口密度がかなり低い気がしています。オランダ南部の最大都市ですので、街のサイズは決して小さくないのですが、旧市街・新市街どちらをとっても人が少なく、空気がきれいな気さえします。

本当に時間がゆったりと流れている街です。

マーストリヒトの水辺

物価は若干高め?

その一方で、マーストリヒトに住むのはちょっと難しいかなーと思った理由は、その物価の高さ。スーパーで売られているものもオランダ南西の街と比較すると高い気がしますし、レストランは明らかに高い。アップルパイさえ高い。

実際の理由はわかりませんが、人口の少なさや辺鄙な立地が影響しているのかなという気もします。

市内の移動手段はもっぱらバス

最後にマーストリヒトでの移動手段ですが、観光客の場合歩きかバスのみとなります。マーストリヒト中央駅の目の前にバスターミナルがあり、そこから旧市街・新市街どちらへもバスが出ています。

マーストリヒトの橋

人生でバス経験がほとんどなく、日本でさえできれば乗りたくないと思っているバスですが(線路がないのでどこに行くかわからないw)、オランダの地方都市に行くと電車もトラムもなくバスのみということがよくあります。

ただオランダのバスはかなり親切設計で、すべてのバス停に電光掲示板がありますし、乗り方や使えるカードは全国共通。日本だと前と後ろどちらか乗るのかとか、運賃をいつ払うのかなどが地方によって違うので泣きそうになりますが、オランダはルールさえ知ってしまえば大丈夫でした。乗り方などの詳しい内容はこちらの記事で解説しています。

HOME 海外 ヨーロッパ オランダ マーストリヒト 中世の時間が流れる雰囲気抜群な街マーストリヒトの魅力 in オランダ

記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。

OFUSEで応援を送る

7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です