メルボルンはどんな街?

メルボルン「世界の住みやすい街」ランキング常連は伊達じゃない

イギリスの雑誌「エコノミスト」が毎年発表する「世界の住みやすい街ランキング(Global Liveability Ranking)」で常に上位にラインクインするメルボルン。実際にはじめて行ってみた感想は、本当に住みやすそう!ということ。観光で訪れただけなので、住みやすい街ランキングで評価される項目(医療、教育、インフラ、文化・環境、安定性)のごく一部しか体感できていませんが、ここなら確かに住めるかもと思ったのも事実。メルボルンが一体どんな街なのか、そしてどんな点がよかったのかについてご紹介したいと思います。

メルボルンの街並み

中心地のトラムが無料

メルボルンでとにかくびっくりしたのは市内のトラムが一部無料なこと!一部と言っても、観光で巡るような中心地はすべて無料ゾーンに含まれているため、5日間の滞在中一度もお金を払いませんでした。

メルボルンのトラム

メルボルンの中心地は碁盤目になっており、ざっくり言うとこの碁盤エリアが無料ゾーン。各電停にも “Free Tram Zone” と書かれており、Free Tram Zoneエリア内では乗降時に何もする必要がありません。ただ乗って降りるだけ。

メルボルンのトラム無料ゾーン

メルボルン市内は次にご紹介するように非常に歩きやすいのですが、南北はともかく東西の端から端まで歩こうとすると20分くらいかかるので、うまくトラムを利用できると大変便利です。

車体はレトロなものからモダンなものまで様々あり、モダンな方は段差がほとんどなく乗ることができます。レトロな車両とモダンな車両が入り混じるのは日本の各都市と同じですね。

メルボルンのトラム(停留時)

街が歩きやすい

メルボルンの街は歩行者にとても優しいです。概ね平坦な街並みなので徒歩での移動が楽ですし、中心地はどの通りも歩道が広く、楽に安全に歩くことができます。日本にいると「そんなの当たり前では?」と思われるかもしれませんが、「歩きにくい街」というのは実際に存在します。ドイツオランダだと車や自転車優先のため歩行者がものすごく左右を気にして歩かないといけなかったり、車社会のアメリカ中東ではそもそも歩く設計になっていない道も多し。香港は横断歩道と車道の間に柵のようなものがあるので、歩道から歩道に移動するのでさえ一苦労。

メルボルン フリンダース・ストリート駅前

その点メルボルンは、歩行するもよし、トラムに乗るもよし、タクシーで移動するもよし(渋滞なし)で、交通事情に関しては本当にいい感じでした。

水辺と緑が近く美しい

メルボルンは世界屈指の大都会で、そこかしこに林立する高層ビルもモダン。その一方で海が近く、街のそこかしこに緑があるためか、全体に開放的で窮屈な印象はまったくありません。

メルボルンのカールトン庭園

南半球で一番高いメルボルンスカイデッキから見ると、公園やスタジアムなどがたくさんあり、本当にバランスの取れた景観だなと思います。

メルボルンのカールトン庭園の緑

ショッピングエリアも充実

メルボルン中心部には、デパートがいくつかあるほか、歴史あるロイヤル・アーケードにもお店がたくさん。エリザベスストリートはさながら表参道のような印象で路面店がたくさん入っているので歩いているだけで楽しいです。

メルボルンのロイヤル・アーケード入口
ロイヤル・アーケード入口
メルボルンのロイヤル・アーケード
ロイヤル・アーケード内部

日本でも人気なAesop(イソップ)は実はオーストラリアのブランドで、こちらのおしゃれ通りにも店舗がありました。日本の店舗だと入るまでに並んだりもしますが、オーストラリアではどこでもすっと入れるのでおすすめです。

メルボルンのショッピング街

中心地の南北にそれぞれ巨大マーケットもあり、食材を購入する市民で賑わっています。マーケットでは、食材の他にも服や雑貨、石鹸や小物なども売られており、お土産を探しに行くのも楽しいです。

メルボルンのヴィクトリアマーケット
中心地の最北にあるヴィクトリアマーケット

ごはんがおいしい!

個人的にうれしかったのが、東南アジア系のレストランが多く、そしておいしいこと。結局東南アジア料理が一番おいしい。メルボルンの前に2週間ニュージーランドにいたのですが、ハンバーガーやケバブばかりで死にそうでした…

メルボルンのThailand on Bourkeのカオソーイ
Thailand on Bourkeのカオソーイ

東南アジア料理の正義性はわたしが日本人だからそう思うわけではなく、ヨーロッパ各国でも大人気だったりするので、世界が認めていると思う次第。

メルボルンのMalaysian Laksa houseのラクサ
Malaysian Laksa houseのラクサ

こちらのフォーの店なんて、 お昼時は14時を過ぎてもずっと行列になっているほど(わたしはランチ兼夕食で夕方に行ったので並ばずに入れました)。

メルボルンのフォーのお店 Pho Thin
Pho Thin

メルボルン滞在中は、朝はホテル朝食を食べて、夕方にタイ料理かベトナム料理を食べるというシフトで乗り切りました。多くのお店が閉まるクリスマスやボクシングデー(クリスマスの翌日)にも営業してくれていたのもうれしいポイント。

たまたま見つけて入ったジェラート屋さんもとてもおいしかったですし。

メルボルンのPICCOLINA
PICCOLINA
メルボルンのPICCOLINAのジェラート

コーヒーがおいしく、至る所にカフェがある

オーストラリアは実は超がつくコーヒー大国。イギリスの流刑地だった過去を考えるとコーヒーよりもティー派では?と思ってしまいますが、なぜかコーヒーが大人気。どのカフェもコーヒーの味に非常にこだわっているらしく、実際とてもレベルが高い。デカフェが常に有料なのは悲しいけども(オランダは大抵無料)。

路面店のカフェが多いのですが、ガラス張りで開放的なお店が多く、外からおしゃれさが一目瞭然。公園などもそうですが、家と職場以外の第3の場所として利用できる場所が多いのは市民にとってポイントが高いと思うのです。

図書館が最高

第3の場所と言えば、ヴィクトリア州立図書館がこれまたすごいのです。「ドーム」と呼ばれる有名な書架エリアは完全に観光地化してしまっていますが、それ以外のお部屋が書籍の閲覧や自習に最適なんです。机がとても大きくて、1人が使えるスペースがものすごく広いほか、机やソファの配置自体もゆとりがあり、周りの人の音などを気にせず自分だけの空間に浸かることができます。

さらに、図書館にもかかわらず常設展として絵画や世界の貴重な本が展示されていて、すべて無料で観覧することができます。企画展も無料!

わたしの住む街にもこの図書館がほしいーーー!

詳細はこちらの記事にて

物価が高いとは思わない

「オーストラリアの物価は高い」と言われますが、個人的にオーストラリアはむしろ意外に安いなと感じました。世界から見ると日本が異常に安いだけであって、日本基準で見てしまうと先進国のほとんどは「高い」になってしまいます。

感覚的には日本の1.5〜1.8倍くらいの物価感かなと思いましたが、西ヨーロッパによく行く身としては「レストランでこれくらいで食べれるの?やすっ」くらいの気持ちでした。Uberも何度か使いましたが日本と同じくらいですし、トラムに関して言えば中心地は無料です。

観光名所であるメルボルンスカイデッキも34AUDでしたし(3,000円ほど、観光価格のはずなのに高過ぎない)、時間がなくて行くことができなかったのですが国立ヴィクトリア美術館は入場料が無料です。図書館といい、美術館といい、無料で見れていいのかなぁ?と思ってしまうほど。こういう点がまさに「住みやすい街ランキング」の「文化・環境」などで評価されているのではないかなと思います。

そもそも街がきれいなのよ

メルボルンの写真を見返しながら思うのが、そもそも街全体がきれい。SNSに載せる用じゃない写真でさえ、ちゃんときれいなのがすごい。ゴミのポイ捨てはないし、落書きもないし、変な匂いもしないし、2日酔いの人が吐いた跡もない。本当にきれいでびっくりする。メルボルンは海外旅行はじめてという人におすすめしたい街だなぁ。

メルボルンのヤラ川と船
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。

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