オランダのマーストリヒト滞在中に時間があれば行きたいなと思っていたのがドイツのケルン。ドイツに行く度にケルン大聖堂を見てみたい!と思うものの、どの主要都市からもそこそこ離れているのでいつも叶わず。地図をぼーっと眺めていると、マーストリヒトとケルンものすごく近いじゃない!ということで、越境してケルンまで足を伸ばすことにしたのでした。
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マーストリヒトとケルンの位置関係
マーストリヒトはオランダの中でも、ベルギーに食い込んでいるほどの最南端にあります。オランダの主要都市は南西部に集中しているため、マーストリヒトまで行くのが少しめんどくさいと思えるほど(でもとてもきれいな街なので、時間があればぜひ行ってみていただきたいです)。
地図で見ていただくとわかる通り、マーストリヒトの西側はすぐにベルギーとの国境になっており、東に少し行くとドイツとの国境となっています。
マーストリヒト→ケルンの直行鉄道はなし
地図で見るとかなり近く思えるマーストリヒトとケルン。鉄道1本で行けるかな?と期待したのですが、どのルートでも乗り換えが必須。ドイツ国内で乗り換える路線もありましたが、わたしはベルギーのリエージュで乗り換える路線で行くことにしました。
チケットはNS Internationalのサイトで取得。NSはオランダ鉄道のことで、オランダ全土の国内鉄道をカバーしているほか、オランダから周辺各国の鉄道も扱っています。
マーストリヒトからリエージュまではNSの運行で、リエージュからケルンまではDB(ドイツ鉄道)の運行でしたが、DB分のチケットもNS International上でまとめて購入することができました(ケルン発の復路も然り)。
NSについて詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
懐かしのリエージュ・ギユマン駅
オランダ1ヶ月以上の滞在中、NS車内での検札は一度も遭遇しなかったのですが、マーストリヒトからリエージュにかけて初めて検札がありました。まあ確かに、ベルギーはすべての駅で改札がない国であるため(というかヨーロッパは改札がない方が一般的)、ベルギー行きの電車で検札がないとフリーライダーが発生し放題ではあります。
ちなみにオランダでは駅によって改札のありなしがぼちぼちで、アムステルダム・ユトレヒト・ロッテルダムなどの巨大駅では改札がある一方で、マーストリヒトやフローニンゲン等の地方駅では改札がないこともあります。
NSに揺られること30分。リエージュの中央駅「リエージュ・ギユマン(Liège-Guillemins)」に到着しました。懐かしい!となるはずがあれれ???やたら駅舎がカラフルなんだが…
コロナ前に来た時は白一色の駅舎がとても眩しくきれいな記憶でしたが、一時的に駅舎デザインが変わっているとのこと。降りる駅を間違えたかなと一瞬焦りましたが、どうやらあっていたようです。
20分ほど待ってDB(ドイツ鉄道)の電車がやってきました。座席指定がないNS(オランダ鉄道)に比べてDBではほとんどの場合座席が指定なので、車両と自分の席を探します。
西ヨーロッパからドイツに入るといつも思うんですが、ドイツの安心感半端ない。とかく車体がきれいだし、案内ディスプレイなども最新だし、座席が広いし、車掌さんが”ちゃんと”してるし。鉄道に限らず空路で入った時にも同じように思います。日本人とドイツ人は真面目なところなどが似ているとよく言われますが、実際さまざまな点で類似性を感じます。ヨーロッパに行くのが初めてという方には、ぜひドイツをおすすめしたいです。
話が逸れましたが、DBでは安定してWi-Fiを使うこともでき座席も広々なので作業が捗りました。DBでは検札があったりなかったりまちまちですが、行きは車掌さんやってきませんでした。
ケルン中央駅
1時間ほどでケルン中央駅に到着!駅舎はザ・ドイツを思わせるスタイルで、ケルンに来るのは初めてなのに懐かしさを感じてしまいます。ああ、ドイツだ。
ケルン中央駅は2階部分にプラットフォームがあり、地上階にはレストランやカフェなどがかなりたくさん入っています。ドイツでは鉄道に改札がありませんので、電車に乗らなくても駅構内の飲食店にふらっと入ることが可能です。
せっかくなので早めのお昼ご飯を食べることにしました。カフェにはずらりとパンが並んでいてどれもおいしそう。後悔がないように一通り見てからこれ!と思うものを選びました。
ドイツに滞在した後にフランスに行くと、フランスの食事の方が圧倒的にうまーーー!となり、食のレベルの差に愕然としますが、食の砂漠オランダに1ヶ月滞在したあとに食べたドイツのパンは、涙が出るほどおいしかったです。
駅の目の前に佇むケルン大聖堂
腹ごしらえをしたところで、とりあえず大聖堂を見に行くか!(どこにあるか調べてないけど)と歩き出した途端、駅舎のガラス越しに見える巨大な建造物。え、まさかあれがケルン大聖堂?場所を調べずにとりあえず来ちゃったけど、駅の傍にあるとは思ってもみずびっくり。
ヨーロッパの大聖堂は広場や開けた場所にあることが多いので、こんな街中一等地にあるとは。それにしても壮観です。
言わずと知れた有名な大聖堂なので、入るだけでも相当時間がかかるかなと思いきや、待ち時間ゼロで入ることができまたまたびっくり。しかも入場料はゼロでした(維持費はどうしてるんだろう?)
わたしが行った際はミサ?か何かのお祈りが行われていて、前方には参加者がたくさん座っていました。とても静謐な空気が流れていて、心が洗われるよう。
外観の老朽化に比べて中はとても美しくて明るく、そのギャップが意外なほど。個人的にはこれまでに行ったことのある大聖堂の中で1番美しかったです。
ホーエンツォレルン橋を徒歩で横断
ケルン大聖堂が駅の近くにありすぎた上、並ぶことなく内部を見学できたので、目的を10分で果たせてしまいました。時間が余りすぎて逆に焦りつつ、次はとりあえずこれまた有名なホーエンツォレルン橋を徒歩で渡ってみることに。
PC作業をしていて全然気づかなかったのですが、どうやら電車でこの橋を渡って来ていたみたい(不注意にもほどがあるw)。
そんなに長いわけでもないのですが、半分くらいの人は橋の写真が撮れたら満足なのか途中で引き返していきます。わたしはやることもないのでとりあえず渡り切ってみることに。
とはいえ、橋を渡り切った先に何かあるわけでもなく、いい運動になった!というくらいなんですが、対岸(つまり大聖堂があるほう)に旧市街のカラフルな建物が見えました。Webで調べた時に出てきたやつだーと思いつつ、ここからの眺めで満足。
他に見どころはなさそう?
改めてケルンの見どころを調べてみるも、他にはリンツのチョコレート博物館やベルギー地区と呼ばれるエリアしかない模様。リンツはそんなに好きじゃないし、ベルギー地区に行くくらいならベルギーに行こうと思い、ケルンを1時間で切り上げて久しぶりにリエージュ観光をすることにしました。
リエージュは街中がなぜか工事だらけで、日曜日ということもあってあまり開いてるお店がなかったのですが(オランダに長くいたのですっかり忘れてました…)、運よくケーキ屋とパン屋に巡り会えておいしいものを購入できました。
結論
個人的には念願叶ってケルンに行けて大大大満足でした。しかし、他にはあまり見どころがないので、行くときはうまく計画を立てた方がよさそうです。フランクフルトからだと1時間半ほどですが、ベルリンからだと4〜5時間かかるので、ケルン大聖堂だけを目的にはるばる行くほどではないかなという気持ち。
今回のオランダやベルギーから行くルートは、気軽に越境もできて国の雰囲気の違いも感じられて楽しいでおすすめです。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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