ウィーンにあるカフェザッハーのランチ

カフェザッハーは高いだけで日本人向きではない味。開店直後が列短めでよき

ウィーンの観光名所として名高い「カフェザッハー」。カフェの名であり、その生みの親の名を冠したザッハトルテ(トルテはドイツ語でケーキの意)は、日本でもおなじみです。そんなカフェザッハーは、連日多くの人が訪れており、大なり小なりの時間並ぶことは必死。しかし、実際に行ってみた感想としては、とにかく値段が高く、また味も普通どころか個人的にはなかなかフォークが進まず、苦労して並んでまで食べたいものか…?と疑問を抱くものでした。ザッハトルテだけでなく食事メニューも食べてきましたので、カフェザッハーを検討されている方はご参考にされてみてください。

カフェザッハーとザッハトルテ

カフェザッハーとは、世界的に知られるチョコレートケーキ「ザッハトルテ」が生み出された場所です。メニューに書かれていた説明によると、ザッハトルテが考案されたのは1832年のこと。「味にうるさい客向けのスペシャルなデザートを考案せよ」との難関タスクが、シェフ見習いのフランツ・ザッハーに与えられ、そうして生まれたのがザッハトルテなのだそうです。誕生から数年のうちには世界的に広まり、後年には女王エリザベートも好んで食べていたとのこと。

また、カフェザッハーのザッハトルテは、1832年当時の秘伝のオリジナルレシピに忠実に作られており、卵の割り方から箱入れの仕方まで全34ステップすべてが手作業なのだとか。

ウィーンにあるカフェザッハーの外観

1876年にはエドゥアルド・ザッハーがホテルザッハーを開店し、彼の妻アンナがその後40年にわたって経営を担いました。ホテル・ザッハーは著名な芸術家や政治家に利用されてきました。そのホテルの1階部分がカフェ・ザッハーとなっており、ホテル宿泊者以外も利用することができます。

行列覚悟のカフェザッハー

カフェザッハーはウィーン国立歌劇場の目の前、そして国立図書館やシシィ博物館があるホーフブルク宮殿へ行く道すがらに位置しています。そのため私たちは、ウィーン滞在中毎日のようにカフェザッハーの様子を気せずして目にしていたのですが、いつ見ても大行列!下の写真は平日18時過ぎのものです。16時過ぎに見た時も同じ長さ。

ウィーンにあるカフェザッハーの待ち行列

ところが、平日のある日、10時からのウィーン楽友協会のガイドツアーを終えて11時過ぎにこの辺りをプラプラしていると、なんといつもの大行列がなく、ほんの5〜6組が待っているだけでした。

ウィーンにあるカフェザッハーの入店待ち列

外から見てもテラス席はまだまったく埋まっておらず、席自体は空いていそうだったので、これはチャンスとカフェザッハーに並ぶことに。

待つこと15分ほどで、中に案内されました!周りを見ると、席自体はまだ完全に埋まっていない様子(テラス席も依然空いたままですし)。どうやら席数に対して圧倒的にウェイターの数が足りておらず、先に入れたお客さんの接客などの対応が完了していないため、時間をおいて入れているような印象でした。なので開店直後に並んだわたしは、まだ一巡目。夕方の列を見ると、開店直後が穴場のようです。

ウィーンにあるカフェザッハーの入口で待つ人々

ちなみにウィーンの他のカフェでもまったく同様のことがあり、席自体は空いているのにウェイターが1人で切り盛りしているため、注文や会計、席の片付けが全然回っておらず、案内されるまで結構待たされました。ヨーロッパのレストラン、ホテルなどの人材不足問題の深刻さを体感…

カフェザッハーの内装

私たちは特にテラス席か中の席か聞かれることなく、中の席に案内されました。重厚感のある赤に高い天井。建物としてはとてもおしゃれです。

ウィーンにあるカフェザッハーのおしゃれな店内

他のお客さんがいるため席の写真は撮ることができなかったのですが、私たちが案内された壁際のソファ席の他に、中央の方には円テーブルに簡易な椅子の席もあり、どこに案内されるかは完全に運任せ。

カフェザッハーのお食事メニュー

今回はランチも兼ねていたので、まずはお食事としてウィナーシュニッツェル(カツレツ)とウィーン風キャベツヌードル(!?)なるものを注文しました。メニューはもちろん他にもあったのですが、せっかくならウィーンでしか食べられないものを食べてみたくて、怪しいと思いながらの注文です。

写真では分かりづらいですが、シュニッツェルはこの大きさのものが2枚重なっています。手前の黄色いサコッシュに入ったレモンをしっかり絞っていただきます。また、シュニッツェルに隠れてほとんど見えませんが、下には大量のポテト(しかもしっかりバターw)!

ウィーンにあるカフェザッハーのウィーン風シュニッツェル

シュニッツェルもポテトも味自体は普通においしかったのですが、揚げ物にバターと油みが強すぎて胃が少々やられ気味…そして脅威の31€(この時のレートで4,000円以上)。少し覚悟が必要です。

そして怪しんでいたウィーン風キャベツヌードル。メニューではショートパスタとキャベツとのことだったのですが、黄色く見えているのが四角いパスタで、茶色く見えているのがキャベツ。生のキャベツはどんなに炒めてもこの色にならないと思うので、一度漬けたり塩もみしているキャベツを使っているのかなぁという印象でした。まずくはないがおいしくもない、なんともコメントに困る味。ウィーンの中では珍しく味が濃くなく、腎臓には優しめでした。

ウィーンにあるカフェザッハーのキャベツヌードル

シュニッツェルにもキャベツヌードルにもサラダがついています。キャベツヌードルの方はフレンチドレッシングの王道サラダでしたが、シュニッツェルの方のサラダには下に大量のポテトが潜んでいましたのでお気をつけて。ポテトのダブルパンチ…

ウィーンにあるカフェザッハーのランチ

テーブルはかなり小さいので、とりわけ用のお皿はもらわずに友達と半分こしました。カフェ文化が花開いている街って、なぜかどこもテーブル超小さいですよね…全然ゆっくりできない気がするのは私だけ?

カフェザッハーのザッハトルテ

そしていよいよお目当てのザッハトルテ。友達がドリンクも気になるということで、甘いドリンク2つ(ホットのチャイラテとアイスのココア)とザッハトルテを1つ注文しました。

ウィーンにあるカフェザッハーのザッハトルテと飲み物

正直、超甘いんだろうなぁとあまり期待はしていなかったのですが、期待を裏切らずすんごく甘いチョコケーキでした。スポンジはパサパサ系。あんずジャムが挟んであるのが特徴らしいですが、あんずはかなーりほんのり。ザッハトルテ1個8.9€。物価の違いはあれど、引くほど高い…

ウィーンにあるカフェザッハーのザッハトルテ

ザッハトルテ自体は写真の通り、大きすぎないですが、甘いもの好きな私が友達と半分こで限界でした。チョコがおいしくないのよ。日本のケーキ屋さん優秀だなぁと思わずにはいられない。日本人にはあまりおすすめしませんが、そんなこと言ったって食べてみないことにはわからないと思うので、もし行かれる場合は、歴史料込みだと思ってハードル低めで調整して臨むのがよさそうです。ちなみに上に書いた食べ物&飲み物で2人でしめて76.7€(1万円以上)でした笑

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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