ウィーン国立歌劇場英語ガイドツアー

ウィーン国立歌劇場の英語ガイドツアーに参加してきた

ウィーン楽友協会のガイドツアーに続いて、ウィーン国立歌劇場のガイドツアーにも参加してきました。どちらか一方のみしか参加できないのであれば、個人的には楽友協会のツアーに参加されることをおすすめしますが、ウィーン国立歌劇場のガイドツアーも歴史と小ネタがいっぱいでとても楽しかったです。

ウィーン国立歌劇場ガイドツアーの概要

ウィーン国立歌劇場のガイドツアーはほとんど毎日催行されており、時間は約40分。残念ながら日本語のガイドツアーはありませんが、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語から選ぶことができ、20~30人ほどのグループに1人のガイドさんがついて館内を周ります。

ガイドツアーの金額

金額は大人1人12€。当日チケットを購入することもできますが、簡単なのでネット予約をしておいた方がベター。8月にわたしが参加した際は、どの言語もかなりの人が参加しており、もしかしたら当日購入だと入れなかったかもしれません。

なお、わたしが2022年8月に購入した際は12€だったのですが、ブログを書いている9月に見たら13€に値上げされていました!世知辛い・・・

ガイドツアーの催行時期

ウィーン国立歌劇場のガイドツアーは年中行われていますが、日によって催行される時間帯が異なります。平日は〜土日は〜という括りでもなくランダムのように見えますので、行かれる方は早めに予定を立ててチケットを予約しておくのがよさそうです。

ウィーン国立歌劇場ガイドツアーの全貌

この段落では、わたしがガイドツアーで見聞きしたことをまとめています。日本語でのガイドツアーが行われていないため、予習によいかも?もし先に内容を知りたくない場合は、ネタバレ部分は飛ばしてページ最下部のガイドツアー申し込み方法をご覧ください。

なお、たくさんのグループが同時に館内を周っているため、どこかでスタックしないようにグループごとに見て回る順番が異なるようです。

ロビーホール

英語グループで集合した後はまず、ロビー階段を登りながらウィーン国立歌劇場の概要について話を聞きました。

1861年に竣工を開始したウィーン国立歌劇場は、1867年に完成しました。国立歌劇場ができる以前は、小さな演目は向かいにあるホテル・ザッハーのホールで上演していたのだそう。しかしその後、第二次世界大戦中の爆撃で国立歌劇場は破壊されてしまい、今ある歌劇場はマーシャルプランの援助によって再建された二代目なのだそうです。今の建物はは1955年にオープンしました。

アリーナ席

実際にオペラが上演されるホールにやってきました。インペリアル・カラーのレッドで統一されています。

ウィーン国立歌劇場のアリーナ席から見た見た舞台

各席の前方には小さなスクリーンが取り付けられており(最前列は座席下)、オペラの上演中字幕を見ることができます。オーストリアの公用語はドイツ語ですが、ウィーン国立歌劇場ではオペラ演目が書かれたオリジナルの言語で公演されるため、オペラのストーリーを楽しむためにはこのスクリーンが欠かせません。

ウィーン国立歌劇場の座席前スクリーン

ウィーン国立歌劇場では年間で50演目ほどを上演しており、1週間の公演数は15ほどなんだそう。

オフシーズンである8月は舞台上で機材のメンテナンスが行われており、この状態の舞台を見られるのはその中でも限られた日にちだけなのだとか。大きな舞台を支えるために、ウィーン国立歌劇場には約200の技術者がいるそうです。

オペラボール(舞踏会)

ぎっしりと敷き詰められたアリーナの座席は、すべて取り外しが可能です。すべての椅子を取り外し板を貼って段差を無くすと、ボールルーム(舞踏会場)の完成!国立歌劇場で行われる舞踏会は ”オペラボール” と呼ばれ、5,000人のゲストが参加します。誰でも参加可能ですが、チケットは24時間で売り切れてしまうそう。舞踏会なんて別世界すぎてなかなかイメージが沸きませんよね。

皇帝専用ボックス席

続いてインペリアル・ボックス(皇帝専用ボックス席)へとやってきました。

ウィーン国立歌劇場(皇帝用の席から見た舞台)

今ではもちろんこのようにガイドツアー参加者も入ることができる席ですが、もともとは皇帝とその家族しか入ることのできない席でした。ご覧の通り、オペラを一番よい場所から見ることができる席です。

ウィーン国立歌劇場(皇帝用の席から見たボックス席)

インターミッションルーム

続いてやってきたのはインターミッションルーム。インターミッションとは日本語で幕間のこと。長いオペラの演目中や上演開始前に軽食やドリンクを楽しむ場です。ガイドツアーでは、3つのお部屋を紹介いただきました。

ウィーン国立歌劇場のインターミッションルーム②

まず1つ目は、1950年代の再建時に新しく作られたインターミッションルーム。近くで見ると装飾に若干のハリボテ感がありますが、それでも素敵なお部屋です。

ウィーン国立歌劇場のインターミッションルーム④

続いてやってきたお部屋は、1900年代に一番最初に作られたインターミッションルーム。

ウィーン国立歌劇場のインターミッションルーム⑤

天井のシャンデリアはもとはすべて蝋燭を使っていたのだそうです。

天井付近の壁には有名な作曲家の胸像が飾られています(この辺りはウィーン楽友協会の大ホールと似てますね)。

ウィーン国立歌劇場のインターミッションルームの天井③

ウィーンと言えばのヨハン・シュトラウス2世と、ウィーン国立歌劇場で実際に指揮をしていたマーラー(在籍期間は1897-1907)はさらに特別で、部屋の両側にあるマントルピースの上に鎮座しています。

ウィーン国立歌劇場のインターミッションルームにあるヨハン・シュトラウスの胸像

最後にやってきたのは「インペリアル・ホール」。その名の通り、皇帝とその家族、そして皇帝の大切なゲストのみが入ることを許されていたお部屋です。案外質素でびっくり。別名「マーブル・ホール」とも言い、その名の通り床は全面大理石となっています(マーブルは英語で大理石の意味)。

ウィーン国立歌劇場のインターミッションルーム⑥(大理石の間)

このお部屋からは、オペラの衣装を収納している隣の建物を見ることができます。収納されている衣装数は定かではありませんが、全部一列に並べたとしたら10kmになるだろうとのこと!驚きです。

ウィーン国立歌劇場ガイドツアーのオンライン予約方法

ウィーン国立歌劇場のガイドツアーに興味を持たれた方は、こちらのページからオンライン予約をすることができます。右上からドイツ語⇄英語の切り替えが可能です。

上のページからまず言語を選択し、日付と時間を選びます。人数を選択してカートに追加したら、確認画面へと進みます。確認画面にて、現地でチケットをピックアップするか、Eチケットかを選択します。特に抵抗がない方は、Eチケットの方が当日ボックスオフィスで並ぶ心配がなく安心です。

ウィーン国立歌劇場の外観

続いて支払い…と行きたいところですが、初めて利用される方はここで会員登録をする必要があります。登録が完了したら改めてログインをし、ようやく支払い。すべて完了したら、登録したアドレスにメールが送られてきます。

おまけ:ウィーン国立歌劇場でコンサートを見てきた

ウィーン国立歌劇場でガイドツアーに参加した同じ日の夜に、コンサートを見てきました。オンシーズンであれば上演されるのはもちろんオペラですが、オフシーズンである今はコンサートが上演されていました。

チケットはオンラインで購入することもできますし、国立歌劇場の周りや主だった観光スポットでチケットを販売している専任の係員がおり、そこで直接購入することもできます。嘘かほんとかわかりませんが、わたしが路面でチケットを買った時は「オンラインだとこのあたりの席は一律90€なんだけど、ここで買うと75€だから、この席がおすすめだよ」と言われました。

わたしが見た日は「モーツァルトナイト」と呼ばれるプログラムをやていて、オーケストラ全員がモーツァルトのかつらをかぶり、衣装も古風なものに統一されている、カジュアルなものでした。

交響曲はなく小品集だったので、一曲終わるごとに拍手をし、またオペラ歌手が曲ごとに出たり入ったりする動きのあるステージ。オーケストラは普段から親しんでいますが、オペラ歌手の歌を聴くことは滅多にないため、とてもよい経験でした。特に、魔笛の「夜の女王のアリア」は生だと迫力が全然違いました!

思ったよりもチケット代高いなぁという印象ではありましたが、みなさんも音楽の都ウィーンで音楽ライフを楽しんでくださいね。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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