オランダハーグにあるマウリッツハイス美術館

マウリッツハイス美術館訪問|フェルメールの「真珠の首飾りの少女」を生で見てきた

初のオランダ ハーグ滞在。国際司法裁判所があることで知られるハーグは、オランダの行政の中心でもあります。そんなハーグにある有名な美術館、それがマウリッツハイス美術館です。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を所蔵していることで知られています。

…と書きながら、実際に行くまで「真珠の耳飾りの少女」がここにあるとはまったく知らなかったわたし(お恥ずかしい)。しかもどれくらいの規模のどんな美術館かという前調べもせず、ホテル近くだったのでとりあえず行ってみることに。

マウリッツハイス美術館のチケット

アムステルダムにあるゴッホ美術館と同じく、マウリッツハイス美術館もチケットはオンラインでのみ販売されています(現地に行ってもチケットオフィスはなし)。

2023年2月現在、大人19€、学生12.5€、18歳以下は無料です。入場は15分刻みに制限されています。わたしは前日に予約しましたが、その際はどの時間でも選びたい放題でした。

実際に行ってみると、こんなに空いている美術館は初めて見た!というくらい人がいなかったので、あまり前々から予約しなくても入れるかと思います。

マウリッツハイス美術館1階

マウリッツハイス美術館とは

「マウリッツハイス」はオランダ語で「マウリッツの家」という意味。美術館に使われているこの建物はかつて、オランダ領ブラジルの総督だったマウリッツ氏の自宅だったのです。左右対称の作り、高い天井などは古代ギリシャの様式美を反映したものです。

建物自体は17世紀中旬に完成し、マウリッツ氏がブラジルから持って帰った木材なども使われていたようですが、その後1704年に火事で内装が消失してしまいました。

そこからさらに1世紀の時を経て美術館として使われることになり、1822年に現在のような内装になりました。

マウリッツハイス美術館というのは通称で、英語の正式名称はRoyal Picture Gallery Mauritshuis、日本語だと「マウリッツハイス王立絵画ギャラリー」のような感じでしょうか。「王立」の名はかつてのオランダ王ウィレム1世からきています。ウィレム1世の父が持っていた絵画作品を展示し、19世紀初頭にこのマウリッツハイスに移してきたことが始まりだそう。

今では1400年〜1800年のオランダ、フランダース地方、ドイツそしてフランスの画家の作品850点を所蔵しています。その中でも見どころは、レンブラントやフェルメールといった17世紀の巨匠たちの作品です。

マウリッツハイス美術館の所蔵作品

マウリッツハイス美術館の入口は地下1階にあり、入館するとまずクロークでコートと大きな荷物を預けます。また館内に飲み物を持って入ることはできないため、水筒やペットボトルをお持ちの方は併せて預けてしまいましょう(チケットチェック時に持ち物検査があり、その際にクロークに預けるよう言われます)。

ルーベンス

0階は青を基調とした内装となっており、とっても落ち着いた雰囲気。ルーベンスがオランダ出身だと知らずにルーベンスの作品を発見してちょっとびっくり。

マウリッツハイス美術館 ルーベンスの作品
ルーベンス「女性の肖像、おそらくクララ・フォーメント」(右)

個人的にすごく惹かれたのが下の絵画。暗い中でろうそくに照らされた老女と少年の顔がなんとも本物のようで感嘆しました。

マウリッツハイス美術館 ルーベンスの作品"Oudevrouw en jongen met kaarsen"
ルーベンス「ろうそくを持つ老女と少年」

ファン=ダイク

みなさんファン=ダイクをご存知でしょうか?わたしは1年前まで名前すら聞いたことがなかったのですが、オランダ語の勉強をしているとしょっちゅうテキストで名前が出てくるので最近は「あら、お久しぶり」感さえ感じています。

マウリッツハイス美術館 ファン=ダイクの作品
ファン=ダイク「ピーター・スティーヴンスの肖像」

サッカーオランダ代表のファン=ダイクと同じ苗字ですね。「ファン」がつくとなんともオランダ、ベルギー感が出ます。

マウリッツ美術館 踊り場
1階と2階の間の踊り場から

フェルメール

1階は一転して赤と緑を基調としたお部屋に。天井画が見事です。

特に順路という順路はないのですが、わたしが回った順だとフェルメールが1階の1番最後の部屋にまとめられており、トリを飾ってくれました。

真珠の耳飾りの少女

日本に来た時はこの絵画を見るためだけに連日数時間もの行列ができていたという逸品。マウリッツハイス美術館では並ぶこともなく、後から急かされることもなく、何時間でも見放題です。

マウリッツハイス美術館所蔵のフェルメール「真珠の耳飾りの少女」
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」

名画中の名画ですが、ルーブル美術館のモナリザのようにガラスケースに入れられることもなく、規制性も手を伸ばせば普通に触れてしまう距離にしかありません。

デルフトの眺望

同じ部屋の対面に展示されているのが「デルフトの眺望」。ネットで見ていたよりも本物はずっと色鮮やかでびっくりしました。

マウリッツハイス美術館所蔵のフェルメール「デルフトの眺望」
フェルメール「デルフトの眺望」

レンブラント

光と影の魔術師レンブラント。レンブラントといえばアムステルダムにあるオランダ国立美術館に所蔵されている「夜警」が有名ですが、マウリッツハイス美術館でもレンブラントの多くの作品を楽しむことができます。

マウリッツハイス美術館 レンブラント「老人の肖像」
レンブラント「老人の肖像」

ちなみにレンブラントもオランダ語のテキストでしょっちゅう出てる人物の一人。フェルメールはあんまり出てこないのになんでだろう?

マウリッツハイス美術館のショップ

ショップは地下1階にあります。入口と同じ階のため、ショップだけであればチケットなしで入ることもできます。ショップはもっぱらフェルメール関連グッズで占められており、わたしも父からのリクエストで「デルフトの眺望」のグッズを何点か購入しました。

マウリッツハイス美術館自体がかなり小さめなので、ショップもこじんまり。美術館とは関係ないですが、ロイヤルブルーが特徴のデルフト陶器もそこそこたくさん売られていましたので、わざわざデルフトに行くまでは…という方はここで購入されるのもよいかもしれません。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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