東京を訪れたスウェーデン人に学ぶ、スウェーデンってこんな国

先日、日本に遊びに来ていたスウェーデンの親子と東京でお会いしました。この間行ったスウェーデンで出会ったわけではなく、7月頭からconversation exchangeというサイトで連絡をもらっていたのです。

余談ですが・・・

conversation exvhangeは見ての通りUIはかなりイケてないのですが、一度登録しておけばめちゃくちゃ頻繁にメッセージが来るので、通知があるごとにメールから確認するだけでよければ使いにくさはあまり感じません。

ただ、日本人の知り合いがほしいというだけの人や、”Hi”という一言だけ送ってくるような人も多いですし、日本語を学びたいわけではなくただただスペイン語を教えてあげるよ!というような人も結構います(そして対等な関係じゃないexchangeは大抵すぐ終わります)。

連絡をくれる95%は男性ですし(男性の場合はまったくその逆なんだそう)、会ってみたら友達以上の関係を求める人も半数くらいいるので、なかなか安心してお話できる人がいないのです。

その点今回連絡をくれたJuanはとても紳士的だったし、奥さんと娘さんがいるということでお会いすることにしたのです。

コロンビア出身のスウェーデン人Juanとお人形さんみたいなハーフの女の子Maalia

今回お会いしたのはJuanとMaalia親子。Juanはコロンビア出身で、英語を勉強するために大学生でイギリスに渡ったあと、スウェーデンの大学院に進み、そこで結婚して帰化したそう。ゆえに母国語のスペイン語のほか英語と少しのスウェーデン語を話します。

Maaliaは1歳半の女の子で、お母さん譲りの淡いブランドと青い目がとってもキュート!お父さんの血を引いて肌の色が若干小麦色なのですが、これはスウェーデンでは珍しくて道行く人に驚かれるそう。

Maaliaという名前は、現地の言葉で”Sunrise”という意味だそう。カトリック教のコロンビアでは聖人の名前をつけるのが一般的で、同じ名前の人がごろごろしていて面白くないけども、スウェーデンではこのように意味から名付けができるので嬉しいとJuanが語ってくれました。

JuanとMaalia親子▼

スウェーデン人親子

32日の有給休暇がある国スウェーデン

Juanの奥さまには会えなかったのですが、それというのも今回の旅の発端は奥さまが東京で開催されるカンファレンスに参加することだそうで、それに合わせてカンファレンスの前後で休みを取って日本で観光することにしたのだそう。

箱根や小田原、富士の麓に約1週間、東京に5日、関西に4日ほどいるということで、どこにそんな休みが・・・!!と思って聞いてみると、なんとJuanは32日の有給休暇を持っているという。Juanは私立大学で数学を教えているのですが、大学でそんなに有給を取れるなんて!

一方でpublic sectorで働いている奥さまは22日の有給なんですって。官の方が厳しいのは日本と同じみたいですね。

育休は男性も平等に

女性の産休・育休制度は日本でもやっと整いつつありますが、スウェーデンでは男性の育休取得も当たり前。あらゆるところで男女平等が適用されるので、「男性だけ取れないのは不公平!」となるらしいのです。Juanの場合は6ヶ月の育休を取得し、その間にコロンビアのご家族の元へ娘を連れて行けたのだとか。

Juanを見ているとお父さんぶりが実に板についていて、普段から子育てしてるんだろーなーというのがよく伝わってきました。もちろんスウェーデンもみんながみんなJuanみたいなわけではないと思うけども、日本も当たり前にこうなる日が来るといいなと思う(日本にもすでにいいパパいっぱいいると思いますけどね!)。

お水がレストランで必ず出てくるのは、憲法で定められているから!

この間ストックホルムへ行った驚いたことの1つが、どのレストランに行ってもどのカフェに入ってもお水が出てくること。日本では当たり前ですが、アメリカでは言わないと出てこないし、ヨーロッパだとまずもって有料なので、とってもびっくりしたのです。

ということを単なる感想のつもりで言ったところ、それはなんと憲法で規定されている権利だからだと教えてもらいました!どうやら水というのもは公共の財産なので、いかなる店も料金を課してはいけないとのこと。面白い!水が豊富な国ならではだなぁ。

また似たような考えにpatio(前庭)があり、個人宅であってもpatioは誰が横断してもOKなのだそう。patioはある種の公共物であるという考えのようです。わたしには関係ないけども、すっごく広い庭付きの家だったらどうするんだろ?すごく往来がありそう・・・

スウェーデンの物価が高いのはなぜ?

Juanの奥さまによると、日本の物価は全然安くないのだそう。スウェーデンが高いことはわかっていたのでもうちょっと安く感じられるかなと期待していたところ、全然変わらないという。

わたしがストックホルムに行ったときは、確実にあちらの方が高いなと思ったのですが、仲良くなったのでJuanに所得を聞いてみると、びっくりするほど高いわけではない。むしろわたしの方が多くもらってる気がする。

なのになぜあの高物価でやっていけるんだ・・・と思っていると、思わぬところにヒントがありました。

それは、スウェーデンは所得格差が小さいということです。

例えば街の清掃をする仕事って、日本ではバイトや日雇いなことが多いですよね。しかも訪日外国人が占めていることも多い。

わたしも詳しくはわからないのですが、たぶんそういった人の所得はホワイトワーカーと呼ばれる人たちの1/6〜1/5だと思われます。はっきり言って生活困難です。

しかしスウェーデンではそうした仕事も皆スウェーデン人がやっていて、お給料もホワイトワーカーと呼ばれる仕事の1/3〜1/2程度。すなわち、めちゃくちゃ贅沢ができるわけではないけども、どんな人も生活に困らないのだというのです。人件費がかかる分、あらゆるものが高くなる。道理です。

Juanの話ぶりでは、そのことを誇りに思っていると同時に、移民を受け入れることにかなり抵抗があるのかな、と感じました。たしかに旅行で訪れたストックホルムを思い出しても、移民の姿はまったく見なかったな・・・

もちろんこれには賛否両論あると思いますが、スウェーデンはこうした考えが心地よく捉えられるようでした(あくまでJuan1人から得た感覚ですけどね)。

異なる文化背景を持つ人と半日も話したのはとっても久しぶりだったので、新鮮なことがいっぱいでした。観光旅行ではなかなかこうはいかないので、たまにはこういうのもいいなぁ。2人が残りの旅もしっかり楽しめますように!

Maaliaかわゆす。一度も泣かずよく懐いてくれて、ほんと養子でほしいぞ!▼

スウェーデンの女の子と
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