「北のベルサイユ」と呼ばれるドイツの華の都ポツダムに行ってきました!ポツダムというと「ポツダム会談」「ポツダム宣言」というイメージしかない、という方も多いと思いますが、本当にとても素敵な街でした!これまで行ったドイツの都市の中で一番好きです。そんなポツダム観光の魅力をたくさん紹介していきます!
Contents
ベルリンからポツダムへのアクセス
チケット
ベルリン郊外にあるポツダムへは、ベルリン中央駅から電車で1本で行くことができます。ベルリン市内と郊外はベルリン市内から順にAゾーン、Bゾーン、Cゾーンというゾーンごとに料金が分かれており、ポツダム中央駅はCゾーンにあります。
ベルリン市内からポツダムへ行くおすすめのチケットは、7.7ユーロの1日乗車券です。
ベルリン中央駅⇄ポツダム中央駅の往復チケットを購入すると、片道3.4€×2で6.8€ですが、1日乗車券であればプラス0.9€でベルリン市内はもちろんのこと、ポツダム市内でも自由に鉄道・バス・トラムに乗ることができるからです。かなりお得。
1日乗り放題チケットは、A+Bゾーン用(7€)、B+Cゾーン用(7ユ€)、A+B+Cゾーン用(7.7€)の3種類がありますのでご注意ください!各種駅の券売機で購入することができます。
1日乗車券を購入したら、駅の打刻機に通して有効化することを忘れずに!(打刻されていないと罰金を取られます)
ポツダム行きの列車
ポツダムへは、DB(ドイツ鉄道)のポツダム行き列車に乗って向かいます。路線図を見る限りDBのポツダム行きの列車は1本しかないため、間違わないと思われます!
なお、ベルリン中央駅のお隣フリードリヒシュトラーセ駅からなら、Sバーン(S7)が走っているようです。こちらはポツダム中央駅が終点となっているので間違いなく乗れると思います。
ベルリン中央駅のプラットフォーム
ポツダム行きのDBの列車は、ベルリン中央駅のでは一番上の階にあるプラットフォームから出ます。ベルリン中央駅は、東京の東急東横線渋谷駅のような作りになっていて、地下2階、地上3階からなっており地下1~2階と地上3階にプラットホームフォームがありました(階数の数え方までは見ていないので、ドイツ式の数え方でもし違ったらごめんなさい!)。
なおわたしが利用した際は、ポツダム行きの列車は16番プラットフォームから出ていました(時期によって変わるかもしれないので、掲示板をご確認ください)。
ポツダム観光の魅力
ポツダム観光ではポツダム中央駅が起点となりますが、DB利用の場合ポツダム中央駅の次の駅「シャルロッテンホーフ(Charlottenhof)」またはさらにその次の駅「パーク・サンスーシ(Park Sanssouci)」から観光を始めてもいいかもしれません。
この2つの駅はポツダム中央駅よりもサンスーシ宮殿や新宮殿に近いので、手っ取り早く宮殿を見たい!という方にはおすすめです。
…が、わたしのおすすめは断然ポツダム中央駅からスタートするコースです!ポツダムは宮殿もとても美しいのですが、とにかく街の雰囲気がとても素敵なので、時間があるのであればぜひゆっくりと街を歩きながら宮殿へ向かうのがよいと思います。
緑が多く自然豊か
ポツダム観光に来てわたしは思ったのです。人間には緑が必要であると…!
うまく言えないのですが、ポツダムの自然は同じく街中に緑が多いベルリンともドレスデンとも違っていて、とにかくとっても気持ちがいいのです。広大なサンスーシ庭園内が緑だらけなのはもちろんのこと、ポツダム中央駅から宮殿へ向かう道すがらにもたくさんのきれいな緑があって癒されます。
ポツダムで子どもを育てたい、もしくはポツダムに避暑地が欲しい。本当にそれくらいきれいな場所!
いつもは肌へのダメージを気にしてテラス席は絶対選ばないわたしですが、ポツダムでならあり!ほんとなんでこんなにきれいで気持ちがいいのーーー!?
オランダ地区の街歩き
ポツダム中央駅から10分〜15分ほど歩くと、オランダ地区が現れます。オランダ地区は18世紀に皇帝がオランダ人を誘致するために整備した赤煉瓦造りの住宅地で、たしかにドイツの街とはちょっと違った雰囲気があります。
いまではカフェや雑貨屋さんが入っていて、歩いているだけでとっても楽しい!
そしてランチですが!わたしはオランダ地区にあるこちらのおしゃれなパン屋さんでパンとカフェマキアートをいただきました〜!
胃袋には限界があるゆえごはん選びには慎重に慎重を期すわたしですが、このパン屋さんは大当たり!!!入り口から見ただけで美味しそうだと思ったもの。しかも後で知ったところによると、なんとBio系のパン屋さんらしく、なんとなく健康にもよさそう!笑
世界遺産に登録されているポツダムの宮殿群
さて、ポツダム観光の一番の目玉といえばやはりサンスーシ庭園内の宮殿たち。
有名なのはやはりサンスーシ宮殿と新宮殿ですが、地図を見ると大小さまざまな建物がサンスーシ庭園内に17棟も!す、すごい…!!
サンスーシ庭園は思いのほか広く、わたしは全部周る体力がなかったのでサンスーシ宮殿→新宮殿と歩いて行きながら、道すがらたまたま通りかかったオランジェリーをはじめいくつかの建物を見て行きました。
せっかくだから全部周りたいよ!という方は後で紹介するバスを利用することをおすすめします!サンスーシ庭園内は場所や時間帯によっては遊歩道に全然日陰がなかったりするので、ずっと歩いて周るのは結構過酷です。わたしが行ったのは4月末ですが、とても暖かい日だったため日焼け止めを3回も塗り直しました。本当に暑かったんです!笑
サンスーシ宮殿
まずはサンスーシ宮殿から!外観だけでいうと今まで見たどの宮殿よりもきれいで華麗でとっても感動しました。日本の人たちもっと行ったらいいのに!
サンスーシ宮殿はフリードリヒ2世が夏の離宮のために作った宮殿で、「憂いのない」という意味だそう。フランス語のSans soucieということかな?宮殿の手前が変わったデザインになっているのは、なんとぶどうの木が植えられているから!
この美しい宮殿が見られただけでポツダムに来た甲斐があったと思いました。ほんとにきれい。
なお、わたしはポツダムではどの宮殿にも入っていません!笑
時間はあったので入ることはできたのですが、ヨーロッパのお城や大聖堂の類にちょっと飽きてきてしまっておりまして…カメラとスマホに入ってる写真も、これどこのだっけ…?となってしまっている始末。
なのでサンスーシ宮殿の内部レポートはできないのですが、チケットに関するガイドブックの情報を載せておきます。
サンスーシ宮殿
- 開館時間:10:00~17:00(11月〜3月)/10:00〜18:00(4月〜10月)
- ※最終入場は閉館30分前まで
- 定休日:月曜日
- 料金:19€(「サンスーシプラス」共通チケット/写真撮影許可料別途3€)
新宮殿
続いて新宮殿の紹介です。新宮殿もとってもきれい!
新宮殿も同じく内部には入っていないのですが、ガイドブックの写真を見る限りかなりよさそう!写真ではドイツというよりフランスのお城のような内観をしているなと感じました。
サンスーシ宮殿から新宮殿までは歩くと思いのほか時間がかかったのでご注意ください…!
なお、サンスーシ宮殿から新宮殿に向かう途中に見かけた「オランジェリー」という建物がこちら。オランジェリーも宮殿と言われれば納得してしまいそうな大きさ&佇まいです。
新宮殿
- 開館時間:10:00~17:00(11月〜3月)/10:00〜18:00(4月〜10月)※最終入場は閉館30分前まで
※11月〜3月はガイドツアーのみ - 定休日:火曜日
- 料金:8€
ポツダムを効率的に観光するために
さて、ここからはポツダム市内の交通機関の紹介です。
わたしは街並みを楽しみながら歩くのが好きなので、旅行では歩ける限りは歩くようにしているのですが、ポツダム中央駅→オランダ地区→サンスーシ宮殿→新宮殿は想像以上に距離があり、日差しも強かったこともあって帰りはさすがにバスとトラムを利用しました。
ポツダムに来るときに購入した1日乗車券でポツダム市内のバスとトラムも利用できるので、しっかり活用していただければ!
ポツダム市内のバス
ポツダム中央駅の北口に出ると、バスターミナル+トラム乗り場があります。最初からバスまたはトラムを利用される方はここから乗っちゃってください。
バス路線はいくつか種類があるのですが、サンスーシ宮殿であれば一旦via Sansouci(サンスーシ宮殿経由)と書かれている行き先のバスに乗ればOKです。サンスーシ宮殿の裏手につけてもらえます。
またバスはサンスーシ庭園内も走っっているようで、庭園内を歩いているときにバス停(黄色い立て札で「H」と書かれているのが目印)をいくつか見つけましたので、庭園歩きが辛くなった場合は途中でバスを拾うのもよさそうです。
ポツダム中央駅に向かう場合は、”Hauptbanhof”行きの路線に乗れば大丈夫!(複数路線があります)。
ポツダム市内のトラム
バスと違ってどこを走るのかが比較的わかりやすいトラムは、言語がわからない国で強力な仲間となってくれます。
トラムは流石にサンスーシ庭園内は走っていないのですが、オランダ地区やポツダムのブランデンブルク門、もしくはサンスーシ公園の北側に行く場合に便利です。
わたしは帰りは新宮殿近くから北回りのバスに乗ってオランダ地区まで行き、そこで先ほどのパン屋さんで遅めのランチを取ってから、パン屋さんの目の前のトラム乗り場からピューっとポツダム中央駅まで戻りました。
* * *
個人的にとーってもおすすめなポツダム観光ですが、みなさんにも刺さるかしら・・・ベルリンから小一時間で行けちゃうので、時間があったらぜひ訪れてみてください。
記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。
7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。
お尋ねします。
初めて旧東ドイツを旅しますが
ベルリンから往復で観光する際に丸一日みておいた方が宜しいでしょうか?
ナカノさん
ご質問ありがとうございます!ポツダムへは電車で1時間ほどで行けるので、朝早くから行動すれば夕方から別の予定を入れることも可能かと思います。私はポツダム中央駅から全徒歩での移動でしたが、宮殿内部を見学しなかったこともあり、夕方16時にはベルリンへ戻り、その足でアンペルマンショップに行った覚えがあります→https://yuccopooh.com/ampelmann-shop-in-berlin/
もし宮殿内部も見学される予定でしたら、余裕を持って旅程を組まれるのがよいと思います。メインの宮殿2つに加え、他にも建物が点在しているので。
この情報がお役に立てたなら幸いです。素敵な旅になることをお祈りしています。
はじめまして。
まさしくベルリンから移動してポツダム観光することを考えていますので、大変参考になりました。
ありがとうございます。
1日乗り放題チケットを購入してフリードリヒシュトラーセ駅からポツダム中央駅に移動し、そのチケットでポツダム市内を周遊する場合、チケットの打刻は、フリードリヒシュトラーセ駅で1回すれば、その後は打刻不要と考えてよいでしょうか?
基本的なことで恐縮ですが、教えていただけますと幸いです。
Masaさん、コメントありがとうございます。
お役に立てたようで何よりです。
はい、改札がない打刻文化の国での打刻は基本的に、有効範囲内のチケットを購入したら最初に乗る駅(今回ならフリードリヒシュトラーセ駅)で1度打刻すればOKです。検札官はチケットに刻印された日付と時刻を見て不正がないかを確認しますので、複数打刻されているとむしろ不都合かもしれません(検察は車内やホームで予告なく行われます)。
数年前に書いた記事なのでもしかしたら1日チケットの値段が上がっているかもしれませんが、とても素敵な街なのでぜひ楽しんでください!
早速の丁寧なご回答、ありがとうございます!
大変助かります!
返信が遅れて申し訳ありませんでした。
緊急入院する必要が生じ、パソコンに触れませんでした。
ドクターの許可も下りたので改めて計画を立てようと思います。参考にさせていただきます。
有難う御座います。
ナカノさん、わざわざご連絡くださりありがとうございます。
とんでもないです。もうお身体は大丈夫でしょうか。
またお役に立てることなどありましたら、お気軽にコメントください。ドイツ楽しんでくださいね。