【エッセイ】フランス人に聞いたフランスのウソ・ホント 5選

先日から日本に遊びに来ているフランス人の友達Clow(クロウ)と話してて面白いなと思ったことをまとめました。ちなみにClow(クロウ)は納豆もお寿司も大好きで、食に関してはわたしより断然日本人。今日初めて食べたお茶漬けにも感動してたな・・・

パリっ子もやっぱりPAULが好き?

みなさん、PAULをご存知でしょうか?そうです、日本人が大好きなあのパン屋さん!今日の待ち合わせが四谷駅だったので、駅前にあるPAULを見て「PAULっておいしいよねー」と振ってみると、”What? You mean the bakery PAUL?”と返ってきました。あれ・・・?

Clow(クロウ)によると、パリジャンとパリジェンヌはPAULを好んで食べないそうです。というのも、パリっ子の基準ではPAULは安めのランクのパンで、あまり衛生管理がよろしくないことで知られているんだとか(あくまでパリでの話です)。そのため「日本では大人気だよ」と言うと、大層驚いておりました。

そう言うClow(クロウ)にお勧めされたパン屋はというと、なんとメゾンカイザー。名前からして勝手にドイツ発祥だと思っていたのですが、ドイツ寄りのフランスが発祥なんですって。ここのパンはとってもいいと絶賛していました。うん、わたしも大好き。

パリっ子の朝食はクロワッサンとカフェオレってホント?

引き続きフランス人の食についてですが、フランス語の授業で「フランス人はクロワッサンとカフェオレが朝食の鉄板」と日本人の教授から聞いていました。ただその教授がフランスに留学していたのはかなり前のことのようなので、今もほんとにそうなのー?と思って率直に訊いてみました。

Clow(クロウ)の回答は「そうね!でもカフェオレじゃなくてどちらかというとブラックコーヒーを飲むわ。それにクロワッサンじゃなくてパン・オ・ショコラを食べるときもあるし」とのこと。

これがフランスの典型的な朝食らしいです。しかもその日食べるパンは近くのパン屋さんに買いに行くらしく、「え、じゃあ何時から開いてるの?」と訊くと「んーだいたい7時には開くわ」ということでした。さすがパン大国!

パリでもマクドナルドは食べられてる?

パリに行ったときに、マクドナルドの看板が茶色で周りの景観を損ねないよう配慮してあることにいたく感動した記憶があるのですが、そもそもパリっ子もマクドナルドを結構食べるのでしょうか?

Clow(クロウ)によると、マクドナルドはむしろ今では健康志向で高級な食材を使っていて、もはやまったくファストフード店ではないのだそう。え、マジで?と思ったので帰って調べてみると、COURRIER JAPONにこんな記事がありました。

ファストフードの代表たるマクドナルドが、「美食の国」で快進撃を見せているのは、同社が近年、メニューの“フランス化”に注力してきたおかげだ。

2011年には定番メニューとは別に、フランス産高級牛「シャロレー牛」のハンバーガーを発表したほか、12年からはバンズの代わりにバゲットを使用した「マックバゲット」の販売を開始した。また、昨年は期間限定で「カマンベール」や「コンテ」「シェーブル」「ラクレット」といったフランス産チーズを使った商品を展開し、話題を呼んだ。具だくさんのフレンチサラダやマカロンなどのデザートも好評を得ている。

90年代後半には、「文化破壊の象徴」として店舗が襲撃されるなど、マクドナルドを敵視する風潮が強かったが、同社はフランス人が信頼できる食材を使うことで、「ファストフード=悪い食事」というイメージを払拭することに成功したのだ。コスト削減より、客のニーズを汲み取ることを優先したマクドナルド。同社にとってフランスは、いまや米国に次ぐ、第二の市場となっている。

https://courrier.jp/news/archives/7632/

面白い、面白いぞフランス!日本でもアメリカでもほとんどマクドナルドを食べたことがないわたしですが、これは試してみたい。

フランス人はフランス語の数字の数え方を変だと思ってないの?

食べ物の話ばかり続いてしまいましたが、今度はフランス語の話です。

フランスは数学大国として名高いお国ですが、どうしてあの数の数え方でやっていけるのー?と不思議でなりません。

例えば、

20は vingt(ヴァン)と言います。これ自体に文句はありません。が、21は vingt et un(ヴァン・テ・アン)と言い、22はvingt-duex(ヴァン・ドゥー)と言います。言語にいちゃもんをつけてもどうにもならないものの、21は “twenty and one” なのに22は “twenty-two” なのはなぜ・・・

まだまだありまして、70はsoixante-dix(スワソント・ディス)と言って 60(スワソント)+10(ディス)の意味です。さらに80は quatre-vingts(カトガ・ヴァン)で、今度は 4(カトガ)× 20(ヴァン)(しかも20は複数形でsがつく)になります。

99など結構 地獄で、quatre-vingts-dix-neuf(カトガ・ヴァン・ディズヌフ)(4×20+19)です。ふっつーにめんどくさい。

Clow(クロウ)にどう思っているか訊いてみると、「それは間違いないわ。わたしも話すのは問題ないけど、書くときは結構怪しいもの。よく”s”を忘れたりハイフンを忘れたりするから気にしないで大丈夫。日本語の数の数え方はもっとロジカルよね。うらやましいわ」とのことでした。

フランス人も問題に感じてたw この数え方は60進法からきてるのかなーと思うのですが、ぜひ改善求む。

フランス人も自国人はやっぱり簡単に見分けられるの?

街をぶらぶらしているとClow(クロウ)が話しかけてきました「あそこのアメリカ人家族面白いもの持ってるわね」と。

え、面白いもの?と思うよりもまず気になったのが “Can you distinguish Americans from others?”「アメリカ人の見分けつくの?」ということ。

わたしからしたら外国人を見たときにアジア人かそうじゃないかくらいしかわからないのですが、Clow(クロウ)はフランス人・ドイツ人・スペイン人・イタリア人は見分けがついて、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人は確信が持てないけどもこの3か国のどれかだなというのはわかる、ということでした。なので先ほどの家族ももしかしたらオーストラリア人かカナダ人かもしれないけど、ヨーロッパ系ではないのは確か、とのこと。

“How do you distinguish them? Do you see it out by the language they speak or how they look like?”「何で見分けるの?話してる言語?それとも見た目?」と訊くと、

“Umm, I think how they look… NO, their BEING”

「そうねえ、見た目かなぁ。いや、存在そのものね」とのことでした。

ほんとかいなー!と思いつつ、確かにわたしも日本人と中国人と韓国人なら見た目が似ていてもなんとなく区別つくなーと思ったりするわけで、より色々な国の人と接する機会があるClowにはわかって当たり前なのかも、と思うようになりました。

実際話しているのが聞こえない遠くの人を見て、「うん、あのカップルはフランス人だと思うわ」と言った後近くに行ってみるとたしかにフランス語を話していたり、「あの家族は英語圏の人ね。どこかはわかんないけど」と次々に当てていくのでした。

人は気づかないうちに育った環境の影響を大きく受けるものですが、「国」というくくりで見たときにそれが反映されているというのはとても面白いなと思いました。わたしも海外の人から見ればちゃんと日本人に見えてるのかなぁ。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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