タイ国際航空を利用するのは実は3回目。しかし前2回の時はまだ飛行機にあまりハマっておらず、全然記憶がない。噂によると機内食がかなりおいしいらしく、期待が高まります。さて、タイ国際航空のサービスはいかに?11ヶ月ぶりのタイ訪問で羽田からバンコクのスワナンプーム国際空港まで搭乗した様子をご紹介します。
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スターアライアンス加盟の航空会社
タイ国際航空(Thai Airways)はANAと同じくスターアライアンス加盟の航空会社です。ANAのプラチナステータス以上のホルダーもしくはSFC(Super Flyers Card)会員となると、自動的にスターアライアンスゴールド会員資格を付与されます。わたしは2022年に修行をし、晴れてSFC会員となることができました。
今回のタイ国際航空利用では、スタアラゴールド会員の恩恵をフルパッケージで受けられたので、搭乗までも降りてからもとてもスムーズでした。例えば、
- チェックイン時のビジネスクラスレーン使用
- 預け入れ荷物+20kg(30kg→50kg)
- ANAラウンジ利用
- 優先搭乗
- 預け入れ手荷物にPriorityタグ付与
といった恩恵がありました。
優先チェックインとPriorityタグ
タイ国際航空の場合、他の航空会社と違ってチェックイン時も搭乗ゲートでもあまり目立たない形で小さく「Star Alliance Gold」と書かれているだけなので、正直最初は見逃してしまっていました。しかし通常レーンに並び始めてからよくよく見てみると、ビジネスカウンターの下に細ーく「Star Alliance Gold」と書かれており、すぐにそちらのレーンから入り直しました(通常レーンは同じ箇所に「Star Alliance」のみ)。もはや間違い探しのレベル(笑)通常レーンは20組ほどに対しビジネスレーンは2組待ちだけだったのでかなり待ち時間を短縮できました。
荷物を預け入れる際にはオレンジ色のPriorityタグをつけていただきました。到着時に荷物が圧倒的に早く出てくるのでとっても便利。スターアライアンスのどの航空会社でもオレンジ色のタグとなっています。
預け入れ荷物の重量が50kgになった件
タイ国際航空のHPでは、エコノミークラスで追加料金なく持ち込める荷物重量は以下のように規定されています(2023年6月現在)。
- 預け入れ荷物:23kg/人(個数制限なし)
- 機内持ち込み手荷物:7kg/人
個数制限なしというのはかなり珍しい気がしていて、23kg 1個までという個数制限があるのが一般的のように思います。
一方でEチケットにはcheck-in baggage 30kgまでと記載されています。預け入れ荷物と機内持ち込み手荷物を合算した数字のように見えますが、check-in baggageは預け入れ荷物のことのみを指すのでちょっと変な感じ。普段の旅行ではまず超えることがないのでほとんど気にしたことがないこの重量制限ですが、今回はタイに1ヶ月滞在するためそこそこ荷物が重たく、さらに夫のゴルフクラブもあったので、準備段階から結構気にしていました。
しかし蓋を開けてみると、なんと預け入れ荷物50kgまでOKという大盤振る舞い!前日のオンラインチェックインの際に発覚しました。調べてみるとスタアラゴールドメンバー資格で20kg分追加されるようです。旅行で50kgも行くことはそうそうありませんが、移住する場合などには本当に便利な特典ですよね。
余談ですが、スタアラゴールドメンバーになってからは、同じくスターアライアンス加盟のシンガポール航空とLOTポーランド航空を利用しました。しかしシンガポール航空はビジネスクラス利用だったのでスタアラとしてのメリットは特になく、LOTポーランド航空の際も空港がガラガラでそもそもまったく並ぶことがなかったりと、実はこれまでスタアラゴールドのメリットを享受しきれていなかったのでした(ワルシャワでビジネスラウンジの利用はできました)。今回フルパッケージでどんな感じか体験できて、大満足です。
羽田空港 第3ターミナルのANAラウンジ
保安検査後は搭乗口110番近くのANAラウンジに向かいます。
羽田空港の第3ターミナルを利用するのは半年強ぶりですが、保安検査場でPCやタブレットなどの電子機器をカバンから取り出さなくてよくなっていてびっくりしました(国内線では何度も経験があったのですが、国際線にも導入されているとは)。そのため保安検査のなんと早いこと。手荷物検査でもAIが導入されたりしているんだろうなと思った一幕でした。
ANAラウンジに入ってまずびっくりしたのは、その人の多さ!それも日本人よりも圧倒的に海外からの方が多い印象です。2人で並びで座れる席がほとんど空いていないレベルで埋まっていました。半年前にはいまだ閉まっていた免税店やレストランも軒並み開店していましたし、ようやくコロナ前の活気が戻ってきていてなんだか嬉しくなります。
ようやく席を確保しテーブルに貼ってあるQRコードからお食事を注文。カレーも絶品なのですが朝から食べる気にならなかったのでお蕎麦を頼んでみました。出来上がると入力した電話番号にショートメッセージが届く仕組みです。
ANAラウンジのお蕎麦は初めてでしたが、わたしが好きな関西風のお出汁がしっかり効いたタイプで、本当においしかったです!なんなら東京でここ数年のうちに食べたお蕎麦の中で一番おいしかったような。関東のお蕎麦はお出汁というより醤油味で、あまり得意ではないのですが、ここのお蕎麦は懐かしい味がします。追加でもう一杯注文してしまいました。
機内で寝られるようにノンカフェインティーを飲む横で、夫はしっかりアルコールもぐびぐび。ANAラウンジはどこもアルコール類のラインナップが豊富ですよね。わたしはほとんどアルコールが飲めないので、もう少しノンアル類が拡充してくれるといいのになと思ったりもしますが…
高解像度スクリーンと機内の乾燥
今回搭乗した機体Airbus A330-300は2×4 ×2の中型機だったため、沖留めされており機体までバスで向かいます。ゲートへ到着したタイミングではバスの第1便が出発したところで、ゲート前は長蛇の列。しかしここでもやはりビジネスクラス用のゲートは空いており、よく見るとまた細ーく「Start Alliance Gold」の文字が。並ぶことなく第2便に乗せていただきました。
機内に足を踏み入れても、いまだ前回利用した時の記憶がまったく蘇ってはこず、真新しい気持ちで機内をチェック。座席にはブランケットと大きめの枕が置かれており、アメニティグッズの配布はなし。座席ピッチはごくごく一般的です。
ざっと見た感じ搭乗率は80%程度。ここでも多くは海外の方です。GWも終わり、雨季に入るこの季節のタイに行く日本人は少ないのかなーと思ったり。
座席について驚いたのは、取り付けられているスクリーンの解像度。タブレットと同等かそれ以上にきれいです。わたしは昔から機内で映画を見ると目がチカチカしてしまうため、動画を見る際はいつもタブレットにダウンロードしていたのですが、この画面は見れる…!なるほど、今まで苦手だと思っていたのは画面の解像度が低いことにありそうだと唐突に気がつきました。暗い中でも必要以上に光を放っていないため、他の座席からの光もほとんど気になりませんでした。技術の進歩ってすばらしい。
一方で久しぶりに気になったのが機内の乾燥。機内の湿度が低いのは当たり前のことですが、もともと10%程度だったが最近は20%程度に保てるようになってきているのだとか。実際5年前などは乾燥対策用に濡れマスクをしたり、ミストスプレやリップにハンドクリームを塗りたくったりしていました。それをしていてもなお、翌日に喉が痛くなったりと結構影響がありましたが、ここ2年くらいは特別な対策はしていません。
それが今回は明らかに感じる極度乾燥。目・唇・肌・喉すべてが乾燥を訴えていました。やっぱり対策はちゃんとすべきですね。
グリーンカレーでフライト中からタイ気分に
定刻通り10:35に出発した後、朝が早かったので一眠りしていると次に起きたのは機内食の提供が始まる頃でした。11:30ごろのことです。
バンコクまで6時間半のフライトなので、機内食の提供は1回のみ。この日のメニューはグリーンカレー と 魚の煮付けでした。わたしはもちろんグリーンカレーをチョイス。
前評判通りとってもおいしくてびっくり。ごろっとした大きめのチキンが4つ入っており、食べ応えもしっかりあります。ほのかに辛さもあり、機内からすっかりタイ気分。サラダについているエビも背腸の処理がされていましたし、デザートのケーキも普通においしかったです。
魚の煮付けの方は、煮付けに使われている魚がタンパクすぎて微妙とのこと。日本の工場で作られているものですが、やはりこういう時はその航空会社のお国の料理を頼むのがいいのだなと再認識しました。
フライト時間が6時間半なので機内食は1回だけかと思っていたのですが、到着の1時間前あたりに軽食が配られました。箱ごと温められているピザ!こちらも普通においしかったです。タイ国際航空レベルが高いなぁ。
最近ヨーロッパが多めだったので、6時間半くらいだと普通に近く感じます。あっという間にタイに到着。さあ、タイ生活1ヶ月楽しむぞー!
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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