ハーグとロッテルダムからそれぞれIntercityで15分ほどで行ける小さな町デルフト。デルフト焼きで有名なこの町には、なんと教会が3つもあります。新教会では町で1番高い塔に登ることもでき、最上階から眺めるデルフトの町は筆舌に尽くし難いほど美しい。3つの教会はどれもデルフトの中心部に位置しており、それぞれ徒歩5分圏内にあるので、ぜひすべての教会を回ってみていただきたいです。
Contents
デルフト新教会の見どころ
デルフト新教会(Niuewe Kerk)は町で1番高い塔を有する教会です。塔の高さはなんと108.75mで、塔へアクセスできるチケットを購入すると1番上まで登ることができます。また、オランダ建国の父オラニエ公ウィレムのお墓にもなっている由緒ある教会です。
デルフト新教会の塔
塔にエレベータはなく、ひたすら螺旋階段が続きます。螺旋階段は一人がやっと通れるくらいの幅しかなく、登りと下りで階段が分かれていないので上から/下からやってくる人がいないか音を聞いて譲り合う必要があります。
半分くらい階段を登ったところに第一の展望台があり、多くの人がここで満足して降りていきます。わたしの他に上に行く人がいない&特に案内もないのでドキドキしつつ、暗い階段を進めるところまで進むと…
最上階の展望台に出ました!途中の展望台でも十分美しいと思っていましたが、地上100mからの眺めはまさに絶景。絶対に最上階まで来た方がいいです。
最上階の展望台は塔の周りを360°周れるようになっていて、デルフトの町並みをさまざまな角度から楽しむことができます。この時は他に登ってくる人がおらず、最初から最後までこの景色を独り占めでした。
西日が強い時間だったので、お昼前後が1番きれいに見えるかもしれません。
オラニエ公ウィレムのお墓
塔を降りて0階の教会へ。チケットのQRコードをかざして中に入ります。
デルフト新教会は、オランダ建国の父であるオラニエ公ウィレム(Prins Willem van Oranje)のお墓になっています。
その他にも彼の家族や子孫もここに祀られており、教会の中に説明が書かれていますので、オランダの建国の歴史を辿るのに最適なスポット。
教会としてもとても美しく、すべての窓に美しいステンドグラスが嵌められています。
デルフト旧教会の見どころ
新教会から徒歩5分、お次はデルフト旧教会(Oude Kerk)です。名前の通りこちらの方が古い教会のはずですが、内部は新教会と同じように美しい状態が保たれていました。
個人的には教会としては旧教会の方が好きでした。というのも、入った瞬間に背筋がピンと伸びるような静謐な空気感があり、心が洗われる感じがするのです。
旧教会の塔は地盤沈下によって少し傾いています。地盤沈下が起こるのはここが埋立地だから。オランダは、オランダ人の不断の努力によって埋め立てられて作られた国。つまりデルフト旧教会はオランダらしさ満載の教会なのです。
デルフト新教会・旧教会の入場券
デルフト新教会・旧教会へは入場チケットを購入する必要があります。Webで購入することもできますが、全然混んでいないので当日教会のチケットオフィスで購入するで問題ないと思います。
2023年2月時点の入場料は以下のとおり。①新教会・旧教会への入場券、②新教会の塔のみ、③新教会・旧教会・塔のセットの3種類のチケットがあります。
カテゴリ | 新教会&旧教会 | 新教会の塔のみ | 新教会&旧教会&塔 |
---|---|---|---|
大人 | 8.0€ | 5.5€ | 12.5€ |
学生(〜25歳) | 6.5€ | 4.5€ | 10.0€ |
子供(6歳〜11歳) | 4.0€ | 3.5€ | 5.0€ |
子供(〜5歳) | 無料 | 入場不可 | ー |
団体(20人〜) | 7.5€ | 5.0€ | 10.0€ |
確認はしていませんが、チケットには日付が印字されていたので、同じ日にすべてをまわる必要がありそうです。
デルフト新教会・旧教会の営業時間
デルフト新教会・旧教会の営業時間は2023年1月現在以下の通りです。
月 | 月曜〜金曜 | 土曜 | 日曜 |
---|---|---|---|
11月〜1月 | 11:00 〜16:00 | 10:00 〜17:00 | 閉館 |
2月〜10月 | 10:00 〜17:00 | 10:00 〜17:00 | 閉館 |
なお、閉館15分前からは新規入館はできません。また、塔への入場は教会の閉館時間より1時間早いとのこと。
チケット価格ならびに営業時間は、公式HP(オランダ語)記載の内容を日本語訳しています。2023年1月発表のもので、予告なく変更となる可能性があります。
マリア・ファン・イェッセ教会の見どころ
マリア・ファン・イェッセ教会は、新教会・旧教会と異なり無料で入ることのできる教会。入ってすぐの場所に寄付金箱が置かれているので、気に入った方はお好きな金額を入れるようにしましょう。
マリア・ファン・イェッセ教会は新教会・旧協会よりもずっと天井が高い教会で、ヨーロッパの他の教会と比べてもかなりの大きさ。
これだけ大きな教会だと普通はかなり年季が入っていて薄暗い印象ですが、この教会は自然光が綺麗に差し込んでおり、とても美しかったです。
3つの教会すべてに言えることですが、どの手入れが行き届いていて古さを感じさせず、ステンドグラスが見事でした。またわたしが行ったときは地元の方も観光客も全然もしくは数人しかおらず、静かな空間を堪能することができました。普段はあまり興味のない教会ですが、デルフトの教会はお金を払って入場する価値があると思いました。皆さんもデルフトを訪れる際はぜひ!
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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