バンコクで新築分譲マンションを契約した話④|契約書全ページに手書きのサイン

バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|第4話 契約書全ページに手書きのサイン

なんとか頭金の送金を終え、バンコクを去るまでに取り急ぎやることは契約書の締結のみ。物件の予約金支払いのタイミングで1週間後に日本に帰ることは営業担当に伝えており、「契約書の締結はオンラインでも大丈夫」と聞いていたのですが、頭金支払いのタイミングで対面でないとダメなことが発覚し、双方大急ぎで送金・契約書の準備に奔走することになりました。グダグダすぎるw

ということで、今回は契約書の締結周りについて実際にあったことをご紹介します。最大の山場である頭金支払いを乗り越えたので、前3本と比べると短めになっています。

本記事はシリーズ4話目です。過去3話を未読の方は先に以下をご覧いただけると、より内容がわかりやすいかと思います。
バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|①物件探しからモデルルーム内見まで
バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|②2回目内見とスピード決断
バンコクで新築分譲コンドミニアムを契約した話|③頭金送金のゴタゴタ

修行1:振込伝票の送付

頭金支払いのゴタゴタとそれに伴う精神的ストレスを経験した後では、残りの工程はどれも大したことないレベルのものでした。しかし契約に至るまでの作業はどれも面倒なものばかりで、心を無にして対応する必要があったのでここではそれらを「修行」と呼ぶことにします。

1つめの修行は、振込伝票すべてを営業担当に送ること。物件予約から3日後に頭金全額の振込を終え、すぐさま営業担当に連絡しました。わたしたちは4日後に日本に帰国することになっていたので、日本に帰ってからオンラインで契約する気満々だったのですが、このタイミングであらためて営業担当に確認すると、契約は対面で行う必要があり、今回が難しかったらまた次回バンコクに来たときにでも、と軽い感じで言われました。

「話が違うやん…!」と思いつつ、次回いつ来るか決まってないから帰国前になんとしても契約したいと伝え、そこから営業担当とディベロッパーに奔走してもらうことにしました。契約はモデルルームで帰国前日にすることとなりました。

それに向けて最初にしなければならなかったのが振込伝票(Payment Slips)の送付。振込作業自体は完了していても、ディベロッパーのアカウントに着金するまでもう数日かかるため、確実に振込が済んだよという証明のために伝票を送る必要がありました。

伝票1枚送るのなんて大したことないやん、と思われるかもしれませんが、前の記事でも紹介したとおり日本の金融規制により一度に100万円ずつしか送金することができなかったため、100万円ずつの振込伝票をすべて集めて営業担当に共有しました。

Wiseでは各取引の詳細ページでPDF形式の伝票をダウンロードすることができます(Webからの利用が便利)。ただ、送金のステータス(①Wiseから払い出し済み/②先方銀行に着金済み/③先方口座に反映済み の3つ)によって伝票に記載されている内容が異なるということが判明しました。

ところで、外国人がタイの不動産を購入する際のルールで「すべての外貨振込において備考欄に振込の目的と購入名義者の名前が記載されていること」というものがあります。この備考欄がなぜか上記①のタイミングでは伝票に記載されておらず、翌日営業担当から確認のメールが入りました。

幸いなことに翌日にはすべての振込が②のステータスまで進んでいたので、再度Wiseから伝票をダウンロードし直し送ることでことなきを得ました(ただめんどくさいことに、タイの銀行側で受付・処理される順番がランダムだったので、すべての振込の詳細を1つひとつ開いて確認する必要があるという…)。

修行2:契約書全ページ確認

そんなこんなありつつも、ディベロッパー側では契約書を着々と準備いただけていたようで、振込が完了した翌日23時には、わたしたちの名前や住所入りの契約のドラフトが営業担当から送られてきました。

このとき送付された資料は全部で3つ。

  1. Sale and Purchase Agreement(売買契約書、通称SPA):16ページ
  2. Memorandum of Gifts given(引渡し品に関する覚書き):46ページ
  3. Furniture Sale and Purchase Agreement(室内装飾に関する契約書):3ページ

送られてきたのが契約締結2日前の23時だったので、契約書を読む時間は翌日1日のみ。契約書はすべてタイ語と英語の併記だったため、実質的なボリュームは半分とはいえ、普通に仕事のある平日だったので仕事の合間に少しずつ読み進めていきました。

熟読こそしていないもののなんとか全部読み切って、明らかにこちらに不利になるような条項がないことを確認。各種支払い金額も、物件予約時に交わしたものと相違ありませんでした(それはそうか)。

修行3:契約書全ページに手書きのサイン

そして翌日。朝10時にモデルルームへ行きました。営業担当はもちろんのこと、ディベロッパー側の担当者(第三者立ち会い用)1人と、ディベロッパーから委託されている業者2人が来ていました。

ドラフトにあったサイン欄は5箇所くらい。これらにその場でサインして15分くらいで終わるのかなと思っていました。

しかし実際に行ってみると、なんと契約書すべてのページにサインをする必要があるとのこと…!しかも、上記の契約書類(計67ページ)に加え、工事責任者や土地登記責任者、プロジェクト計画関係の書類など追加で25枚ほど別紙が用意されていました。さらにさらに、ディベロッパー保管用と購入者保管用の2部あり、合計で180〜190ページに粛々とサインをすることに。

今回の物件購入は夫との共同名義なので、すべてのページに2人でサインをしていきます。契約担当の人と談笑しながらだったので結果的に楽しい時間となりましたが、普段文字を書く習慣がない夫は翌日ペンだこを超えて水膨れができていましたw

ちなみにこの全ページサインは「ちゃんと全ページ読みましたよ」を宣言するための意味があり、タイではごくごく一般的なことだそうです。営業担当もタイ人なんですが、どうして「オンラインでも契約できる」と言ったんだろう…笑 奔走してくれたおかげでギリギリ帰国前に契約締結できたものの、何かが1日でも遅かったら即終了ーーー!な件でした。

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バンコクで気になる物件を見つけて契約するところまでのお話は以上となります。さまざまな課題をギリギリのスレスレで乗り越えて、なんとか無事に契約まで漕ぎ着けました。終わりよければすべてよし。

しかし、これまでの話には書ききれなかった細かなあれこれがたくさんあるので、次の記事ではそういった細かい内容をQA形式でご紹介したいと思います。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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