アントニ・ガウディの晩年の建築「カサミラ」。La PEDRERAの名前でも知られているこの建築は、1900年代初頭に建てられた当時の高級マンションで、今ではアントニ・ガウディの建築群の1つとして世界遺産に登録されています。
今回のバルセロナ旅行ではガウディ建築をかなり回ったのですが、ヨーロッパのほかの国と違ってとにかく入場料が高い!という印象が強く、予約するにあたりちょっとでも安くする方法はないものかと結構調べました(結果、公式HPから事前に予約するのが一番よさそうでした)。
また、人によるとは思うのですがわたしにとってはカサミラは非常に拍子抜けで、なかなか人におすすめしないなぁ(高いし)という類の建築でした。そのあたりも含めカサミラについて正直ベースでご紹介します。
カサミラの入場料
カサミラにはいくつかの入場チケットがあり、それぞれ入場料が異なります(以下は2019年11月時点のカサミラ公式HPの情報)。チケットの予約も公式HPから可能です。
La Pedrera Essentialチケット
いわゆる通常チケット。ただし入場時間を自分で選択し、その時間にしか入れない(多少の前後は多分大丈夫。入場したあとは何時間でも滞在OK)。
- 事前オンライン予約:22€
- 当日チケット:25€
La Pedrera Premiumチケット
入場日時に制限がないチケット。これを持っていればいつでも入場することができるので、予定が決まっていない人におすすめ。
- 事前オンライン予約:29€
- 当日チケット:32€
La Pedrera Night Experienceチケット
チケット屋上テラスでのショー鑑賞チケット(内部への入場は付いていないはず)。ワイン1杯つき。
- 事前オンライン予約のみ:34€
La Pedrera Exclusiveチケット
カサミラがオープンする前の8時から入場できるチケット。一般の人が入る前なのできれいに写真が撮れるらしい。
- 事前オンライン予約のみ:39€
La Pedrera Essential & Night Experienceチケット
日中のカサミラへの入場とナイトショーがセットになったチケット。
- 事前オンライン予約:41€
- 当日チケット:44€
La Pedrera Night Experience & Dinnerチケット
ナイトショーと2階のレストランでのディナーがセットになったチケット。
- 事前オンライン予約のみ:59€
カサミラに予約は必要?
わたしたちが訪れたときは11月の日曜日14時半だったのですが、まったく並ぶことなく入ることができました(チケットの種類はLa Pedrera Essentialです)。なので当日チケットでもよいのかなと思う一方で、Yahoo!知恵袋などの投稿を拝見すると、日によってはかなり並ぶこともあるようで。
La Pedrera Premium以外のチケットは時間が縛られるというデメリットがあるものの、事前予約の方が多少値段が安くなっているので、絶対に行くんだ!と決めている方は予約することをおすすめします。また事前予約でしか購入できないチケットもあるのでお気をつけて!
カサミラの内部
チケットを見せてカサミラの内部に入ると、まず中庭に出ます。私たちは11月の14時半に入場したのですが、快晴にもかかわらず光があまり入らないためかなり暗い雰囲気。ちょっと監獄感があるかも…と思ってしまいました。
ロッカーに手荷物を預けたら、順番に建物の一角のエレベーターへ案内されます(ロッカーは1€コインを入れる式ですが、ちゃんと返ってきます)。カサミラは上の階から順に降りてくる順路になっているので、まずは最上階のテラスへ。
カサミラのテラス
カサミラは優美な曲線が有名な建物なのですが、テラスのすべての曲線がフェンスで覆われているので、なんとも言えず残念な感じに。このテラスで写真を撮っている観光客も結構いるのですが、日本人には絶対刺さらなさそうな気がします。
また、この屋上テラスからバルセロナの街並みが一望できるのでは?と淡い期待を抱いていたのですが、それも大間違い。近隣の古い建物しか見えません。そのため足早に下の階へ。
カサミラの屋根裏
階段で降りた一個下の階は屋根裏です。写真を撮り忘れたのですが、木組みのアーケード型になっていて、建物一周分ぐるっと屋根裏が続いています。住人が住んでいた当時は、洗濯物を洗って干す場所として利用されていたようです。
屋根裏では、カサミラのミニチュア模型や、ガウディがカサミラに取り入れた自然界の曲線が多数展示されています。
カサミラの住居(アパートメントフロア)
さらに下の階に行くと、当時の生活を再現した居住スペースが現れます。フロアが丸ごと展示スペースになっているので、部屋の区切りがいまいちわからなかったのですが、お風呂の数からして1フロア2世帯だったのかしら。
ベッドの長さを見ると、やっぱり昔の人はあまり背が高くなかったことがよくわかります。また、あの時代に普通に水洗トイレがあったことに驚きました。
なお、カサミラでもらったパンフレットによると、このアパートメントフロアの下の階がメインフロアとなっていて、カサミラに住んでいた「ミラ家」の展示がされているとあったのですが、わたしたちが行ったときはオープンしていませんでした。
パンフレットにも、”プログラムはお問い合わせください”とあったので、開いていないことも結構あるのかも。
カサミラのレストラン
カサミラの建物の1階はお土産ショップ、2階はカフェレストランとなっています。正直メニューは微妙だしお値段もほかのお店と同じく高いのですが、雰囲気は最高です!
1階の入口から入って階段で2階に上がります。そして見えてくるこの天井!
カサミラは外観からして「砂丘」とか「砂漠」なイメージが強い建物ですが、このレストランの天井も風が吹いたあとの砂漠って感じがしません?ちょっと枯山水的な雰囲気もある気がします。
また上の写真に見えている円柱の柱もガウディの思いがこもったデザインらしいのですが、凡人にはそのすごさがわからず・・・
昼過ぎの優しい日差しが差す明るい店内はとにかくとっても雰囲気がよかったです。圧倒的に店員さんが足りておらず対応が少々遅い感じはありましたが、その辺もなんかスペインっぽいかも、と思ったりして。
カサミラのレストランのメニュー
カサミラのレストランのメニューは残念ながら普通です。だいたいプレートランチか飲み物もしくはデザートを単品で注文する形で、たしか3種類ほどセットメニューがあったかな?(どれも20€超えだった気がします)。
わたしが選んだのはまさかのハンバーガー。パンが大好きなので本当はパンの盛り合わせプレートにしたかったのだけど、スペインのパンが美味しくないことは滞在数日で身に染みていたので、素材の味も楽しめるだろうハンバーガーに。ハンバーガーとフレンチフライで15€くらい。場所代ですねぇ。
カサミラのレストランの予約
わたしたちが訪れた際は11月の日曜日の13時だったのですが、3分の1くらいは席が空いているようでした。ただ、入口で「予約は?」と聞かれたので、予約をしていった方が安全かもしれません。
予約方法は、カサミラレストランの公式HPから予約をしました。英語のページを貼っているつもりなのですが、もしスペイン語になっていたら右上の言語マークから英語を選択して予約してみてください。日本から予約して、すぐに確認メールが送られてきました^^
*2022年9月追記:上記カサミラのレストラン公式HPは閉鎖されていました。新しいページはこちらのようです。
まとめ
カサミラは、建築好きな人へはおすすめしたい建物ですが、結構地味めなので建築もガウディもそこまで興味がないよ!という方にはあまりおすすめできません。むしろ近くのカサ・バトリョに行く方がいいかも。
ただ、外観はもちろんどれだけ見ても写真を撮っても無料なのと、レストランに行くだけでもカサミラの雰囲気はものすごく味わえると思うので、カサミラでサクッとご飯、というのが一番コスパがよいかもしれません。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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カサ・ミラの見学とランチを希望ですが、どのようにバウチャーをゲットできますか
コメントありがとうございます。見学とランチがセットになったバウチャーなどはなかったように思います。記事にも書いている通り、レストランは公式HPから席を予約していきました。
入場チケットは公式HP(日本語はなし)やGetYourGuide(日本語あり)、klook(日本語あり)などから購入できます。
わたしが行ったのはコロナ前なので、今ではだいぶ値段が上がっているのではないかと思いますが、楽しんでください♡