今年の夏休みの旅先は、初上陸の北欧2カ国。スウェーデンでは首都のストックホルム、フィンランドでは首都ヘルシンキをはじめ、第2の都市タンペレと古都トゥルクに行ってきました。
お隣の国同士なので、さすが似てる!と思うところもあれば、案外違うなーと感じることもあり、なかなか興味深かった今回の旅。項目ごとに首都同士で感じたことを書いてみます。
Contents
1. 気候
我々が訪れたのは、8/16〜22。そろそろ晩夏にあたるこの時期は、ガイドブックによると気温はほぼ同じになっているのですが、来てみると全然違う!ストックホルムは夜でも若干暑いくらいなのに、ヘルシンキは日によってはもはや寒いレベルなのです。
一方で湿度はたぶん同じくらいで、どちらもとてもカラッとしていて気持ちいい。
ヘルシンキ
- 日中は20度を超すものの、朝晩は13度くらいまで下がる。曇りの日なら昼間も16度あたりまでにしかならないので11月初旬のコートが必要
- 夏場は(むしろ春秋も)半袖半ズボンをよく見かける西ヨーロッパと異なり、街の人はほぼ長袖長ズボン。むしろジャケットやコート着てるくらい
- そして風がやたら強いので、晴れてる日も体感温度は少し低くなる。
ストックホルム
- 日中も夜も半袖で半ズボンでいける。むしろ長袖だと暑い。
- 街の中を川が流れており、海がめちゃ近いので、とても心地よい風が吹く。
2. 食べ物
基本的にどちらも美味しいです。…が、物価が異様に高いので、「それだけの価値は全くない」と毎回考えてしまいます。
また、どちらの都市も至るところでサーモン祭り。「この2種類のキッシュの違いは?」と訊くと、「フェタチーズ&サーモンと、ゴーダチーズ&サーモン」と言われる始末。どっちもサーモン。
そして両都市ともパンが最高。パンを巡る旅とも言えるほど食べました。ベリー類の種類の多さと遭遇率の高さも北欧ならではですね。
ヘルシンキ
- より生魚を食べる印象
- インド料理のお店をぼちぼち見かける
ストックホルム
- お寿司屋さんの数がすごい!(みなさん綺麗にお箸使って食べてました)
- オレンジ穫れないだろうに、なぜか至るところにオレンジジュース屋さん
3. レストラン
日が短い冬が基準なのか、ディナータイムがかなり早い気がしました。19:00に行くと席はほぼ満席。むしろもうデザートの人も…という感じです。
価格はすべて高めですが、チップが要らない&消費税込みの値段というのがありがたいです(外食の税率は20%以上するので、消費税別だとお会計の際にびっくりしてしまう)
そしてどのお店でも無料でお水が出るのが素晴らしい!(炭酸ありなし選べます)
後日スウェーデン人の方と東京で会う機会があり、この話をしたところ、スウェーデンでは「水は公共の財産であるため、いかなる店でも水に料金を課してはならない」と憲法で決まっていると聞きました。
【エッセイ】東京を訪れたスウェーデン人に学ぶ、スウェーデンってこんな国
ヘルシンキ
- どちらかというと薄味。素材の味が活かされていて、きっと日本人好み
- パンが無料で供されるが、ストックホルムほどの量はない
ストックホルム
- かなり濃い味なので、たくさん食べるのが難しい
- ドイツ寄りの煮込み系料理が多く、じゃがいももよく出てくる
- 無料でこれでもかというほどパンが出てくる。本当においしい
4. カフェ
フィンランドもスウェーデンもコーヒー消費大国かつ、フィーカ(コーヒーで休憩する時間)という文化を持つので、そこかしこにカフェがあります。そのためスタバがほぼない!数少ない店舗でもお洒落なタンブラーは売っておらず、気合いが入ってないことがよくわかります。
なお、あらゆるドリンクが基本的にサイズ大き目なので大抵全部飲めないです。
ミディアムなのに大きい…▼
両都市ともお洒落タンブラーが不在。
ヘルシンキ
- ROBERT’S COFFEEというチェーンが一番有名。味よし、雰囲気よし。おすすめはアップルパイ。チェーン店と思えないクオリティ
- 多くのカフェでは、ホットの飲み物を頼むとソーサーの上にチョコが1つ乗っかって出てきます!何気に嬉しい
ストックホルム
- ESPRESSO HOUSEというチェーン店が有名。スウェーデン発祥で、スカンジナビア半島で最大手。もちろんヘルシンキにもたくさんある。個人的にはROBERT’S COFFEEの方が好きだが、安定してWi-Fiが使えるのが素晴らしい。
5. 街並み
どちらの都市も高い建物が皆無。シェラトンやヒルトンもせいぜい7階建。人口密度低いので上に伸ばしていく必要がないんですよね。道は石畳なので歩きにくいです。
ヘルシンキ
- 全体的に建物が古い。自動ドアになっていない建物率が異様に高い
- 西欧よりもロシアの影響を感じる(ロシア行ったことないけども)
- 広場の数が多い
- 緑がめちゃくちゃ多いため、キラキラの木漏れ日にうっとり
ストックホルム
- カラフルな色合いの街並みがかわいい!
建物の雰囲気はドイツ寄り - 古い街並みでありながら近代的な印象がベルリンを彷彿とさせる
- 「水の都」の名は伊達じゃない。本当にそこかしこに川と海
6. 交通
どちらもとっても歩行者に優しいお国柄。道路を渡る人がいれば、100%車が止まってくれる。きっと心にゆとりがあるんだろうなぁ。道路は歩道、自転車道、車道の3つに分かれていて、自転車が走りやすいようになっています。
ヘルシンキ
- 電車の類は、トラム、メトロ、リングレイルトレイン(近郊列車)、VR(長距離列車)の4つ
- ストックホルムと比較してどれも価格が良心的(例えば200km離れているタンペレへは、特急でも往復で5,500円ほど)
- そしてどれも駅に改札がない(メトロの場合、抜き打ちチェックでフリーライドがバレると80€の罰金)
ストックホルム
- メトロの駅が芸術的
- 基本的にかなり割高。例えば空港から市内まで20分程度なのですが、3,300円くらいする
7. 言語
それぞれフィンランド語とスウェーデン語が母国語で、プラス英語がほぼ問題なく使われています。
ヘルシンキ
- フィンランド語は本気で呪文。英語で書かれていないと一言もわからないので、カフェでドリンクを頼むのに苦労したりする。特にヘルシンキを離れて地方都市に行くと、ガチで英語の案内がないし、英語も流暢とは言えなくなる
- 駅名などはスウェーデン語表記もあり
ストックホルム
- スウェーデン語よりも英語を耳にすることが多い気がするレベルで英語が普及(話した人全員がネイティブレベル。学校教育がもはや英語なのかなぁ)
- スウェーデン語はそこそこ解読可能。ドイツ語と英語のハイブリッド感がある(ドイツ語全くわからないけど、単語と単語が繋がってめちゃ長い文字になるあたりとか)
- なぜかフランス語率高い(フランス人の観光先として人気なのか、フランス系が多いのか…)
8. 物価
言わずと知れた高物価国!!!軽く日本の倍はする。こちらのオープンサンド1つ1,200円。カフェラテ1杯 600〜650円。泣きたい。
しかも嗜好品には高税率がかかるので、観光客には本気で優しくない。例えばペットボトルのお水も500mlなら外で飲む用と判断されて24%、2Lなら家で飲む用という分けで14%の消費税になる(この税率はヘルシンキの数字)。
9. 支払い方法
今回はなんと、キャッシュゼロで全ての旅を終えました。必要なら現地で交換しようと思い日本円を少し持って行っていたのですが、まったく必要なし。街なかの両替所も閑散としたものです。
多くのお店ではイケてるカード機を導入していて、上からズボッと挿すとものの3秒くらいで支払いが完了しちゃいます。ハイスペック
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…とこんな感じでした!お隣の国の首都同士ですが、街の雰囲気も人の雰囲気も結構違ってびっくり。言語語族も民族も違うもんなぁ。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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