オランダ周遊2都市目は、オランダ北部の最大都市フローニンゲンに行ってきました。オランダはメジャーな都市がほとんど南西部の沿岸地域に固まっているため、1つだけポツンと離れたフローニンゲンまで足を伸ばすか最後まで悩みましたが、「行かないで後悔より行って後悔」をモットーに行くことにしました。
結果行ってみて大正解。観光向きの都市ではありませんが、どの街とも違う独特な雰囲気があり、街並みもとってもおしゃれ。今回のゆったりした旅にぴったりでした。
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フローニンゲンはどんな街?
フローニンゲンはオランダの北の玄関口ですが、2023年1月時点で人口23万人の小規模の街。水路が縦横に走っており、「ビネンスタッド(Binnenstad)」と呼ばれる街の中心部は周囲を完全に水路で隔てられており、橋を渡って内部に入ります。
フローニンゲンの中央駅(”Hoofstation”=「中央駅」の意味)からビネンスタッドまでは徒歩で5分ほど。駅側からビネンスタッドに渡るときに見える一際奇抜な建物はフローニンゲン美術館。わたしは入場しませんでしたが、フローニンゲン郊外に在住の友人からは激推しされました。
“Binnenstad”の “binnen” は「内側」、”stad” は「街」の意味。オランダ語ではドイツ語のように複数の単語を繋げて1つの単語にすることも多く、”Binnenstand” で「街の中心」「街の内側」のような意味になります。
ビネンスタッド(Binnenstad)は徒歩だけで十分歩き回れる広さ。メインの通りだけであれば30分もあれば一周できるほどです。高い建物はほとんどなく、かわいい街並みが続きます。
ビネンスタッド(Binnenstad)はショップやカフェ、レストランなどの路面店がひしめいている一方、ホテルを見つけるのは至難の業。大きな建物があまりないため、中心地で宿泊先を見つけようとすると、自然とこぢんまりとしたホステルなどになってしまいます。
わたしは中央駅からバスで10分くらいのところにあるレオナルドホテル・フローニンゲンというホテルに宿泊しました。
モダンな建物フォーラム・フローニンゲン(Forum Groningen)
そんなほとんど高い建物がないフローニンゲンで一際目を引くのが「フォーラム・フローニンゲン(Forum Groningen)」という10階建ての建物。
2019年に開業したばかりで、古き良き街並みの中で1つだけ異質さを放っています。
イベントや映画上映が日常的に行われているほか、図書館や観光案内所も内包しているなんでもありスペース。
外観の厳つさとは裏腹に、内部は白基調の吹き抜け天井となっていてものすごく開放感があります。
各階には各所に座れる場所やコンセント付きの机が用意されており、平日の夕方にはフローニンゲン大学の学生がレポートの作成に勤しんでいました。
フォーラム・フローニンゲン(Forum Groningen)で使えるWi-Fiを探すと、フローニンゲン大学のものと思われる電波も表示されるので、正式に大学と提携して場所を提供しているのかなと思いました。
無料で登れる屋上からはフローニンゲンの街並みが一望できる
フォーラム・フローニンゲン(Forum Groningen)の屋上には無料で誰でも登ることができます。
ガラス越しではありますが、フローニンゲンの街並みが一望できるおすすめスポット。この天気の悪さは本当にオランダらしいということでご愛嬌。
フォーラム・フローニンゲン(Forum Groningen)が街で1番高い建物かと思いきや、目の前のマティーニ教会の方が高そうでした。
火・金・土曜日は “魚市場”が立つ
ビネンスタッド(Binnenstad)のほぼ中心にある広場では、火・金・土曜日に “魚市場” (Vismarkt)が開かれます。”魚市場” という名前は15世紀にここで魚の貿易を行っていたことに由来するらしく、現在では魚の他に肉・野菜・果物・チーズ・パンなどなんでもこざれのマーケットです。
オランダ語は本当にわかりやすくて、魚市場 “Vismarkt(フィスマルクト)” の “vis” は「魚」、”markt” は「市場」の意味。好みや方言にもよりますが、オランダ語で “v” の音は “f” の音になることが多いです。オランダを代表する画家フェルメールも “Vermeer” と綴ります。
この市場は本当にとってもお買い得。ブルーベリー2パックが2€、チキンカツも1枚1.25€など、物価が高めのオランダにあるまじき安さ。フローニンゲン滞在中のごはんは大変潤いがありました。
フローニンゲンの食事・レストラン事情
先にもご紹介した通り、ビネンスタッド(Binnenstad)は小さなエリアにショップやカフェ、レストランが立ち並ぶエリアなので、食事には事欠きません。
フローニンゲンで食べたアップルパイのお店はこちらの記事で紹介しています。
フローニンゲン名物のマスタードスープを実食
フローニンゲンの名物といえばなんといってもマスタードスープ。わたしはマスタードも芥子もワサビも軒並み苦手なのですが、「せっかくだから試すしかない!」とマスタードスープが食べられるお店を探してチャレンジしてみました。
入ったお店はHuis de Beurs(ハウス・ドゥ・ブール)。先ほどの魚市場が立つ広場の角にあるお店です。マスタードスープはかなりクリーミーでかつ、少しピリッとする感じ。「風邪を引いた時にものすごく効きそう」な味です。マスタードの粒は入っておらず全体に滑らか。1人で全部飲むのはきついなぁと思いつつ、「全部飲んだらこの旅中ずっと元気でいられるはず!」と信じて飲み進めました。
スープだけじゃさすがにお腹が空いてしまいそうということで、オランダ名物のミートボールも。ちなみにオランダは全体に食事が「アレ」なんで、名物と言いつつ日本で食べるその辺のミートボールの方がおいしかったりもします。
フローニンゲンの名物クミン入りチーズ
フローニンゲンの「名物」と言って差し支えないかなと思ったのはクミン入りのチーズ。ビネンスタッド(Binnenstad)にあるチーズ屋さんで見つけました。
クミン以外に8種類のハーブが入っており、マスタードスープ同様 寒い地方だからこその味付けなのかなと思いました。こちらは普通においしい。ただチーズ屋さんで買うチーズは、大きなチーズから切り出してもらう量り売りタイプになるので、どんなに薄く切ってもらってもある程度の重量になってしまうという(上の写真の3切れは15日くらいかけて食べました)。
フローニンゲンの交通手段
フローニンゲンの街中は鉄道もトラムも走っていないため、主な交通手段はバスか自転車。街並みは古いですが、どのバス停にも電光掲示板がありかなり安心して乗ることができました。
オランダでのバスの詳しい乗り方についてはこちらの記事でご紹介しています。
アムステルダムからフローニンゲンへの行き方
アムステルダムからフローニンゲンまではNS(オランダ鉄道)を利用しました。NSは専用アプリからチケットを購入することができ、また早めの購入で割引を受けることもできるので、駅での購入よりアプリ利用がおすすめ。チケットを購入するとアプリ上にQRコードが表示されるので、それをかざして改札を通ります。なおフローニンゲン中央駅には改札がないため、フローニンゲンではQRをかざす必要はありません。
この辺りの情報についても上の記事で詳しく解説しています。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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