フライト遅延により期せずしてドーハに1日滞在することになったわたしたち。ひとり40カタールリアル(約1,200円)でバスでの市内観光ができることは研究済みだったので専用デスクで申し込もうと思っていたのですが、空港職員にホテルへ連れて行ってくれるという専用車に案内されました。
こちらの専用車、最終的には有料ということが発覚し、2人で500カタールリアル(約15,000円)を払うことになるという残念な結果に。
とはいえ、専用車だったので「ここで降りたい!」
そこでこの投稿では、なんだかんだ言って充実していたドーハの半日ツアーについて紹介します(フライトが深夜だったので、夜は夜で別途街に繰り出しました)。
Contents
砂漠でラクダライド
まず向かったのはドーハの砂漠地帯。
ドーハの道はとてもきれいで果てしなく平地なので走りやすいのですが、なぜか無意味に270°ターンや360°ターンする道が多くてやたらと車酔いします…。たぶんこのターンは交差点の渋滞緩和策の一環だと思うのですが、ドーハの交通量じゃ絶対必要ないよ…とも思ったり(道路がほとんど貸切)。
砂地帯に入って、ターンと戦いながらさらに15分ほど走ると、突如右手にラクダが出現!飼育小屋に入っているのも合わせると20頭くらいいます。
道路の脇に佇むラクダの群れってシュールだなぁ。まぁそこでラクダに乗るわたしたちはきっともっとシュールなんだろうけど。
だってわたしの思い描く「砂漠でラクダライド」は、見渡す限りの砂の大地でちょっと小高い砂丘の上から悠然と歩いてくる姿だったのですが、ここは道路脇の砂漠の端っこで、ラクダ様はマイペースに休憩されておる。
実は顔の周りにめちゃめちゃ蝿がたかってるんです・・・
そして肝心のラクダライドは、ツーっと歩いてツーっと帰ってくるだけの簡単なもの。正味5分。
ひとり250カタールリアル払えば砂丘の向こうまで行く1時間のラクダウォークができるそうな。四駆で行く砂漠1時間ツアーも激推ししてくるし、運転手と砂漠の住人グルだな。
海と油田
ラクダとの邂逅を終えて市内へ戻る前に、運転手のモーメットが海へ寄ってくれました。そう、砂漠に海なんです!実はこの砂漠は内陸ではなく海岸線ギリギリにある砂漠なのです(言われるまで気づかなかった!)。鳥取砂丘みたいな形成のされ方なのかなぁ。
びっくりするほどきれいな青でしょう?遊んでいるのは出稼ぎのバングラデシュ人です。
いずれにせよ、砂漠だと思っていたところが実はビーチで、ビーチに見えるところが砂漠で。だけど何よりびっくりなのは海のきれいさ!ドーハ!あなたなんてきれいなの。油田がある近くの海はきれいじゃないと勝手に思い込んでましたが、東京より断然きれい。
そして海からの帰り道、右手に見えるのがオイル&ガスプラント。
ドーハの変な建物
さて、気づけばあっという間に市内。最初に停車したのは国立博物館前。中に入るとかじゃなくて、この変な建物自体を見せたいらしい。
さらにこれはなんのための建物なんだろう?笑 ドーハにはツッコミどころ満載な建物が多いなぁ。
The Pearl、すなわち真珠
イスラム現代美術館からほんの少し車を走らせると、突如右手に見えてくるのがどでかい真珠。何ゆえこんなとこに…と思ってハッと気づいたのは、これがThe PEARLだということ!飛行機の中で男性クルーから渡してもらったドーハおすすめ観光スポットリストに「The PEARL」と書かれていて、なんだろう?と思っていたのですが、いやぁ実にわかりやすい。たしかにThe PEARLですわ。
The PEARLの真珠部分へは自由に入ることができるのですが、これが結構危なくてですね…捕まるところのない岩場に運動神経ゼロのわたくしたちは何度か足を取られそうになりました(ドーハで救急車はさすがに避けたい)。
未来都市コーニッシュ
そしてこのThe PEARLから海側に目をやると見えるのがこちら!
勝手に未来都市なんて言っちゃってますが、空も青、海も青、建物もなぜか青で、この現実離れした感じが未来都市っぽくありませんか?(未加工です)
ドーハ湾沿いのこの7kmに続くビル群をコーニッシュ(Corniche)というのですが、対岸から見た景色が一番きれいだなと思います。
ちなみにここに見える彼、カタールの国王です。街の至る所ににいます(缶コーヒーの広告かと思ったのはここだけの話)。
カルチュラル・ビレッジ カターラ
観光客に人気だという商業施設カターラ(Katara)。普段は色々なお店が開いているらしいのですが、今日はあいにくの金曜日で全体的に無人。
これもモスクなんですって。ドームがない!
これはミナレット。モスクはここだよーを示すための塔なんですって。
鳩用のとまり木のような不思議な建物をパシャパシャして退散です
ドーハのヴェニス
続いて向かったのは、運転手のモーメットさんが「ドーハのヴェニス」だと言い張るヨーロッパ系人の居住区。あなたヴェネチア行ったことないでしょうに…
ヴェネチアに似てるかはかなり微妙ですが、
それにしてもやはり人がいない。
無人のグランド・モスク
こちらがドーハで一番大きいというモスクでございます。
てっきりお祈りはモスクでやってるもんだと思っていたのに、
街から人が消える金曜日
これまでの写真でお察しかもしれませんが、
それも少ないなんてレベルではなく、集団で宇宙人に連れ去られたんじゃないかと思うくらい、ほんとに全然人がいないんです。体験して初めて分かったのですが、人がいない街ってかなり不気味です。何か事故があって打ち捨てられちゃったのかしら…という不安に駆られます。
なぜ人がいないのか?
それは金曜日だから!金曜日はイスラム教の「お祈りの日」らしく、
グランドモスクのところでも書きましたが、
気になりすぎる。
ドーハの人は夜型?
お祈りの日である金曜日も16〜17時くらいからは出歩いてもよいらしく、夕方になるとあれよあれよという間に街に人が溢れてきます。スカスカだった道路も適度に車が走り本来の姿に。
夜のドーハは結構ライトアップを頑張っていて、変な建物群は軒並みカラフルに装飾されます。
24時間営業のお店をチラホラ見かけたりもして、夜がドーハの表の顔なのかなーという気がしています。
夏は50度にもなるドーハでは、昼間外を歩くのはまじめに死を意味するのかも(2022年のサッカーワールドカップどうするんだろ…)。冬場でも日中は25度もあるので、日が沈んでやっと過ごしやすくなったなと感じます。
また前に読んだサウジアラビアの小説で、ラマダン月は日中は静かにお祈りをしながら過ごして、日が沈んでから活動を始めるとあったので、夜型生活に慣れているのかも?なんて思いました(ラマダン月はスーパーとかも19時〜翌朝4時とかで営業するらしいのです)。
ほかの方のブログでも、午前中のツアーは店が開いてなくて楽しくないという話を何件か目にしたので、夜訪れた方がいいのかもしれませんね(最初にご紹介したカタール航空が提供しているシティツアーは最終回が21時です)。
ドーハでキャッシュは必須!
わたしたちが一番困ったのが、カードが使えないという事態。金曜日で日中は大きなスーパーも開いてないので、ヒンドゥー教徒がやってる小売店に立ち寄るも、キャッシュを持っておらず水さえ買えない(結局運転手のモーメットさんが買ってくれました)。
さらに公営のタクシーもキャッシュ支払いしかできないため、どうやっても現金がいる(ドーハはアメリカ並みに車大国で、歩いている人をほぼ見かけません。というかそもそも道が歩く仕様になっていないのです)。
ただし公営のタクシーであれば料金はかなり安いので、タクシーだけなら往復で2,000〜3,000円あれば確実にどこでも行ける気がします。初乗りが10カタールリアル(約300円)で、メーターが上がるのがものすごく遅いので、30分くらい走っても1,000円程度でした。さすが石油産出国…!
水色のラッピングがされている公営のタクシーは、国が料金を決めているため、ぼったくられる心配もありません。一方でそれ以外で逆引きをしているバンなどはハイヤーなので、料金が10倍以上になるそうです(タクシー運転手より)。気をつけましょう。
なんだかんだで充実していたドーハ滞在。でももう随分とおなかいっぱいなので、次は20年後くらいでいいかなー笑
まずは2022年のサッカーワールドカップの開催頑張れ!
記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。
7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。