9月にパリから日本へ帰る際に、ルフトハンザ航空を利用しました。その際になんと!前日のオンラインチェックイン時にビジネスクラスへのアップグレードオプションが提示され、当然めちゃくちゃ安い訳ではなかったのですが、誘惑に抗えず人生で初めてビジネスクラスに搭乗してみました。ヨーロッパからのフライトがこんなに短いとは思ったことがないくらい快適で、すでにビジネスクラスの虜。別の話になりますが、このときのビジネスクラス体験が最後の後押しとなって、ANAのSFC修行を決意し(ステータスホルダーの方が特典航空券の空席待ちが優遇され、マイルでビジネスクラスを取りやすくなるため)、この記事もSFC修行中に機内で執筆しています。今回はわたしがルフトハンザ航空のビジネスクラスで体験したことをご紹介します。
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オンラインチェックイン時の前日アップグレード
ルフトハンザ航空のビジネスクラスのサービスをご紹介する前に、まずどうしてわたしが当初予定になかったビジネスクラスに乗ることになったのかについてお話しします。
後述の付与マイルにも関係してくるため詳細に書くと、今回の便はANAのマイルで特典航空券を購入していました。往路はANA便でしたが帰りの便はANAの特典航空券が満席で予約を取ることができなかったので、ANAと同じスターアライアンス加盟のルフトハンザ航空での予約でした。そのためパリ→ミュンヘン→羽田とミュンヘンでの乗継ぎとなります(ルフトハンザのお膝元はミュンヘン空港)。
今回アップグレードしたのはこのミュンヘン→羽田間のみで、所要時間2時間弱のパリ→ミュンヘン間はそのままエコノミーとしました。
ルフトハンザ航空では専用アプリで24時間前からオンラインチェックインを行うことができ、チェックイン開始後すかさずオンラインチェックインを行ったところ、オンラインチェックイン完了後に追加料金でアップグレードしませんか?という画面が出てきたのです。
ターキッシュエアラインズなど、空港で当日アップグレードを募集している航空会社はたまに見かけますが、アプリで表示されたのは初めてのことでテンション爆上がり。パリ→ミュンヘン間が130€、ミュンヘン→羽田間が900€です。日本円で13万円ほど。10分ほど悩みましたが甘い誘惑に勝てず人生初ビジネスクラスに踏み切りました。その場で座席を選び、カードで支払います。このとき空いていたのは4席。そしてなんと運良く1列目が空いており、これまた人生初1Kという座席をゲットしたのでした。
ちなみにパリ→ミュンヘン間については、絶対に130€の価値はないと思います。機内から降りるときにアップグレード席を見たのですが、並びは3-3と通常のエコノミー席とまったく同じシート幅で、小型機なのでもちろんフルフラットにすることもできず、また短距離なので特に食事も出なかったものと思われます(国を跨ぐフライトでしたが、エコノミーでは出ませんでした)。もしアップグレードするならやはり長距離区間で!
ルフトハンザ航空ビジネスクラスのサービス
今回わたしが乗ったのは、ミュンヘン→羽田のLH714便、機体はA350-900です。調べてみたところ、ミュンヘン⇄羽田間で恒常的に使われている機体のようなので、ミュンヘンと羽田どちら発着でも同じ機体になるかと思われます。それでは順にご紹介します。
優先レーンでの預け入れ&Priorityタグの付与
今回はパリからの搭乗になりますが、パリ→ミュンヘン間はビジネスクラスではないため、チェックインカウンターのビジネスレーンが使えるかややドキドキではありました。「でも羽田で荷物を受け取るときにPriorityタグは付いているべきだから大丈夫!」という謎の自信で優先レーンに並び、特に待つことなく荷物を預け入れることができました。
夫の分の荷物もありましたが、すべてわたしの名前で預け入れることで全部にPriorityタグをつけてもらい5分ほどでドロップオフ完了。このときエコノミークラスは相当な列になっていましたので、本当に助かりました。ANAでプレミアムクラス以上のステータスだと、自動でスターアライアンスのゴールドメンバーシップが付与されるので、修行が完了すれば今後ビジネスクラスでなくとも同じように優先レーンを使えるようになります。ワクワク。
ルフトハンザ航空のビジネスクラス座席(フルフラット)
いつもならギリギリまでラウンジなどで時間を潰してギリギリで乗り込むのですが、今回はビジネスクラスの優先搭乗案内に従って早めにオンボード。前から憧れていた離陸前の飲み物もしっかりお願いしました笑(ただしアルコールに弱いのでジンジャエールですが…)。
A350-900のビジネスクラスは、個室タイプではなく全席隣り合っている形。1列が2-2-2の6席となっており、両端の2席は通路に面していません。エコノミーだったら絶対に通路側を確保するわたしですが、初ビジネスは調子に乗って窓側に。1番前の列でしたがシートピッチがしっかりあり、通路に出るのも楽々でした。
アメニティパックのようなものは配られませんでしたが、離陸前に寝るとき用の着替えの長袖シャツをもらうことができました。機内は体温調節が難しくてじっとり汗をかきやすいのでこれが案外助かります。サイズもS-Lまであるようで、日本だとMサイズのわたしですがCAさんの見立てでSになりました(さすがドイツサイズ)。
リクライニングはアームレストについているボタンで操作します。フルフラットシートですが、上体だけ倒す、足元だけ上げるなど細かい操作が可能です。足元だけフラットにして上体は起こした状態が下の写真↓
フルフラット時、身長160センチのわたしは完全に脚を伸ばして横になることができましたが、身長175センチ以上くらいからは少し窮屈になってくるかもしれません。
ルフトハンザ航空ビジネスクラスの食事
さて、いよいよお食事です!食事は全2回。離陸直後の昼食と、着陸前の朝食でした。メニューを渡されじっくり吟味します。
離陸直後の食事(昼食)
離陸したのが12時過ぎということもあって、離陸後かなり早くに昼食が始まりました。何度も言いますがビジネスクラス初心者のわたくし。空の上でテーブルクロスが敷かれるなんて思いもせず、「マダム、テーブルの用意をさせていただいても?」と声をかけられまずびっくり。アームレストからテーブルを出してもらい、テーブルクロスをかけられ、飲み物とおつまみのアーモンドをいただきました。飲み物はまたしてもジンジャエール(笑
まずは前菜です。前菜はわたしの大好きなエビのプレートにしました。大きくてプリプリのエビとセロリのサラダです。味つけは完璧で、機内食にありがちな濃すぎる味付けということもなく、本当においしくいただきました。
パンはバスケットに入れたものを持ってきてもらえ、好きなだけいただくことができます。バター、ジャム、蜂蜜なども必要に応じて好きなだけ。せっかくなのでドイツらしいパンをいただきました。
続いてメインはサーモンのソテーをチョイス。バターソースですがまったくしつこくなく、かなり大きさのあるサーモンでしたが完食。手前にある付け合わせはもち麦のようなプチプチした食感の穀物のリゾットでした。
デザートは、CAさんが勧めてくださったドイツの伝統的なケーキ。スポンジにバニラクリームが挟んであるシンプルなケーキにベリーの酸味がアクセントになっていい感じ。ビジネスクラスはこうしてしっかりCAさんと会話ができるのもいいなと思いました。
食後にはさらに、箱入りのチョコレートが配られました。温かい飲み物も充実しており、コーヒーや紅茶はもちろんのこと(しかも茶葉が色々あります)、デカフェのハーブティーなども揃っており、しっかりくつろぐことができました。
着陸前の食事(朝食)
昼食後は割とすぐに明かりが落ち、しばし本を読んだり眠ったり。2回目に寝て起きたらもう朝食の時間になっていました。フルフラットのパワーすごすぎる!
朝食はお食事系のものとクレープがあり、「クレープってどういうこと???」と即断でクレープを選択。薄く焼いたクレープ記事にバニラとベリーのソースがかかったもので、それはそれは美味でした。
朝食には昼食で食べられなかったプレッツェルもいただきました。後ろに写っているチーズの盛り合わせがまたおいしく、かなり量もあったのですがまたまたペロリと完食しました。
軽食
軽食は必要に応じて席で頼むこともできますし、化粧室近くの棚にスナックが多数用意されていて、自由に取ることもできます。いわゆるスナックだけでなく、デーツバーのような健康に配慮されたお菓子も並んでおり、本当に感激。昼食のボリュームがしっかりあったので軽食はまったく不要でしたが、至れり尽せりだなと感動しました。
付与マイルはどうなる?
マイルの付与の計算は航空会社ごとに異なるのはもちろん、クラスごとによっても違うので一概に言うことはできませんが、わたしの場合元の航空券が特典航空券だったため、マイルもプレミアムポイントも特に加算されませんでした(ANAは特典航空券利用の場合マイルもプレミアムポイントもつきません)。
通常購入の場合、ビジネスアップグレードによってマイルやプレミアムポイントが加算される可能性がありますので、ぜひ確認してみてください(ANA国内線の場合、前日・当日に通常クラスからプレミアムクラスにアップグレードすると、加算されるマイルとプレミアムポイント数が変わります)。
まとめ
ルフトハンザ航空のビジネスクラスアップグレードは900€と決して安い買い物ではありませんでしたが、非日常的な経験をすることができ、本当にアップグレードしてよかったなと思っています。ご飯が美味しいことはもちろん、日本に帰ってからの疲れもまったく違いましたし、CAさんや隣の席の人と会話できたのも楽しかったです(ちなみに隣の方もたぶん日本人の方だったんですが、2人とも訊くのが憚れてなんとなくずっと英語で話していました)。
ちなみに夫は同便のエコノミーに乗っていたですが、ANAよりもシート幅、ピッチともに狭くて本当に窮屈だったとのこと。しかも機内Wi-Fiを使ってテレビ電話をしている人もいたそうで、本当にうるさかったと。ビジネスクラスではそういうのがほぼ100%ないのがいいところですよね。すっかりビジネスクラスの虜になってしまいましたので、まずはSFC修行をがんばって、特典航空券でビジネスクラスを取れるようになりたいと思います!
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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