ドイツ高速鉄道

2019年版 ユーレイルグローバルパス完全解説

今年のGWはユーレイルグローバルパスを利用して、西ヨーロッパを周遊してきました。ユーレイルパスの存在は知っていたものの、ユーレイルパス自体ちょこちょこ内容が変わることや、ユーレイルパスの正規販売店であるレイルヨーロッパのサイトが実はあまりよろしくなくて、必要な情報を全然得られないばかりか、古い情報が残っていて混乱させられたりもしたので、旅から帰ってきたらユーレイルパスのことを絶対に書こうと決めていたのでした。

ゆえにかなりボリューミーになりますが、これからユーレイルパスを購入しようという方には絶対に損にならない内容ですので、ぜひ最後までお付き合いくださいませー!

※先に書いた通り、ユーレイルパスはしょっちゅう内容が変わります。本記事はあくまで2019年4月現在の情報を紹介していますので、その点はご留意ください。

Contents

ユーレイルパスの種類

まずは情報が錯綜しすぎていて、わたしがユーレイルパスを購入する際に一番困ったユーレイルパスの種類から紹介します。

ユーレイルセレクトパスの廃止

一口にユーレイルパスと言っても、越境できるユーレイルパスには色々な種類があるんです。

…というのは2018年12月までの話で、な、な、な、なんと2019年5月現在、いわゆる「ユーレイルパス」と言えるのは「ユーレイルグローバルパス」のみです。

いやー、この種の情報にはかなり踊らされまして、というのも今回の旅は成田を出発して成田に帰ってくるまでが16日間と比較的長く、ベルリンに入ってアムステルダムから出るということは決まっていたものの、中の13日をどう旅するかは全然決めていなかったので、ユーレイルパスと相談しながら決めようと思っていたのです。

3月にチラッとネットでユーレイルパスについて調べたところ、「ユーレイルリージョナルパス」、中でも「ユーレイル2か国セレクトパス」もしくは「ユーレイル3カ国セレクトパス」がよさそうだなと思っていたのです。

わたしは3カ国以上旅するつもりでいたのですが、このユーレイルセレクトパスのよいところはベネルクス三国(オランダベルギー・ルクセンブルク)を1カ国として扱ってくれることで、これにドイツを追加もしくはドイツとフランスを追加して2か国または3か国セレクトパスにすれば理想じゃない!?と興奮していました。

そして最終的にもドイツ→フランス→ルクセンブルク→ベルギー→オランダの5か国を周ることにし、粛々と宿を予約していったわけです。

しかし、出発の1週間前に発覚した驚きの事実発覚!

それが「ユーレイルセレクトパス」の廃止!!!

しかもユーレイルセレクトパスが廃止されたのが2019年の1月らしく、ほんとにミアミス・・・レイルヨーロッパを始めとした複数のサイトでふっつうに検索に引っかかるし、サイト内でも紹介されているので全然気づきませんでした。。。

レイルヨーロッパのサイトで購入に進もうとするとユーレイルセレクトパスが選択できず、かといって廃止という言葉も見当たらないので、レイルヨーロッパの日本支社に問い合わせて廃止を教えてもらったのです。

公式を名乗るんだからせめて noindex 対応とか、サイト内から消すくらいの対応はしてほしい・・・とレイルヨーロッパを恨む。

ユーレイルグローバルパス/国別ユーレイルパス

とはいえレイルヨーロッパを恨んでもしょうがないし、ユーレイルセレクトパスが購入できないからといって行きたい国を変えるつもりもなかったので、今ある中でどのユーレイルパスがよいかを再度検討。

が、「ユーレイルセレクトパス」の道が断たれたいま、わたしに残された選択肢は実は「ユーレイルグローバルパス」一択だけで、迷う余地もないのでした。

ユーレイルグローバルパスは2019年5月現在ヨーロッパ31か国で利用できる鉄道乗り放題パスです。ユーレイルグローバルパス以外には一応「ユーレイル1か国パス」というのがあるのですが、「ユーレイル フランスパス」「ユーレイル イタリアパス」といった名前がついていて、「いや、それもうただの “フランス国内鉄道パス” やん」と突っ込みたくなってしまうわけです。ただしドイツだけは昔からこのパスがあったため引き続き「ジャーマンレイルパス」と呼ばれているようですね。

ユーレイルグローバルパスはお得なのか?

これは「ユーレイルグローバルパス」だろうなーと思いつつも、念のため国別ユーレイルパスも調べてみたところ、やはりユーレイルグローバルパス一択だと断言できる結果に。

わたしは最終的にユーレイルグローバルパスの「1等フレキシー10日タイプ」を購入したのですが、ユース料金で50,600円でした。

それに対してジャーマンレイルパスの1等フレキシー4日タイプ(ドイツで利用するのが4日の予定だったので)が29,300円だったので、普通に日割りをしてもユーレイルグローバルパスがお得。

さらに1か国パスの場合、国を超える日には両方の国のパスが必要となるので、国をまたぐ日にち分だけ二重にパスを購入しなければならないというもったいなさがあります。

ということで、旅行する国がユーレイルパスに加入している2か国以上であるならば、ユーレイルグローバルパスを購入するのが一番お得なようです。

ユーレイルパス 連続タイプとフレキシータイプ

ユーレイルパスにはパスの種類として、パスの有効日から失効日までの間乗り放題になる「連続タイプ」と、有効期間内に好きな日付を選んで決まった日にち分乗り放題になる「フレキシータイプ」があります。

「ユーレイル1か国パス」は国ごとに提供タイプが異なるようなので、ご自身で調べてみてくださいね。

わたしは連続タイプの15日かフレキシータイプの10日のどちらかで迷ったのですが、ヨーロッパ滞在日数が13日だったので2日分もったいないなというのと、購入時にすでに現地でのプランがある程度決まっていたので、堅実にフレキシー10日タイプを購入しました。ちなみに連続15日タイプでも1等は57,700円で差額は6,100円なので、事前に現地での移動日の目安がついていない方は連続タイプを購入してもよいのかも。

ユーレイルパスの各種割引

若者とシニアにやたら優しいヨーロッパ。ユーレイルパスにも割引が用意されています。

ユーレイルパス ユースとシニア

ユーレイルパスには、ユース割引とシニア割引があります!

ヨーロッパでよく感じることですが、ヨーロッパはどの国も「ユース」に優しくて、なんと12歳〜27歳がユースの対象なんです。パスによって割引率は異なりますが、ユーレイルグローバルパスであればユースはアダルトの約77%のお値段で購入できちゃいます。お得!これは若いときに行くっきゃない!!!

シニアは60歳以上が対象で、アダルト料金の約90%の価格です。老後にヨーロッパ巡り・・・いいなぁ。

同伴の子ども2名まで無料!

さらに驚くのは、ユーレイルグローバルパスでは大人1名につき4〜11歳の子どもが2名まで無料になるということ!うわぁ、太っ腹!わたしに子どもが生まれたら絶対にこれを利用しよう。ヨーロッパほんとに素敵!

1等車と2等車どちらを買うべき?

さて、ここで1つ重要な問題です。ユーレイルグローバルパスの1等と2等どちらを購入すべきか。ネットで調べると、Yahoo!知恵袋で我が知り顔でコメントしている人がたくさんいて、「乗っている人が違います。安全性の面からも、快適さからも絶対1等」というようなコメントが多数見受けられたのですが、実際のところどうなのでしょうか。

わたしは、1等と2等とでそこまで値段が変わらなかったことと、万が一本当に2等の治安が悪かった場合に10日間はキツイなーと思い結果的に1等を購入したのですが、何の因果か1等に空き席がなかったり、そもそも2等しかない列車にも結構乗ったりしたので、それを踏まえて1等と2等どちらがよいかを紹介できればと思います。

ドイツの1等列車

ドイツでは、EC(Euro City) にも ICE(Inter City Express)にも IC(Inter City)にも乗りましたが、車両によって1等でもかなりレベルの差があります。

EC1等車 ベルリン→ドレスデン

まずはベルリン→ドレスデンへ向かうEC列車(プラハ行き)がこちら。

ユーレイルパスでベルリンからドレスデンまで
一等車のランクも様々

ユーレイルパスを使って初めて乗った列車だったので、正直なところ「これが1等車かぁ。別に2等車でもよくない?」と思ったことを覚えています。しかも結構古い車両のようで、まさかの予約票が紙で入れられているという・・・(座席予約については後ほど「ユーレイルパスの使い方」で紹介します。

ICE 2等車 ドレスデン→フランクフルト

ドレスデンからフランクフルトまではICEで4時間半かかるため、いくら空いていると噂の1等車でもトイレに立ったりするたびに席が取られてたりすると嫌だなぁと思い、当日の朝駅で1等車の座席指定をすることにしました。

するとなんと!1等車がすでに予約で埋まっているというではありませんか。1等車空いている伝説どこにいった・・・

これで1等車に座れないことは確定したので、しぶしぶ2等車の座席指定をしたのですが、これがまあ普通にきれいなんですわ。ベルリン→ドレスデンのEC1等よりも、ドレスデン→フランクフルトのICE2等の方がふつうに快適。

人が多くて 中で撮影ができなかったのですが、2×2座席でも日本の新幹線よりだいぶシートが広いし、電源もWi-Fiもあって快適でした。

ドイツ鉄道の二等車は2列×2列の座席

ちなみにドイツの2等車は前後の座席の間隔も広いため、スーツケースが余裕で収納できて安全でした。

ドイツ鉄道の車掌室
車掌室前。新幹線のグリーン車の雰囲気があります
ドイツ鉄道の二等車は廊下も綺麗
ドイツ鉄道二等車の電光掲示板
電光掲示板もモダン

唯一これが2等と1等の違いか?と感じたのは人のざわめきでしょうか。わたしが乗った車両には子供連れのご家族もたくさんいたので、そういう意味では2等はちょっとうるさいかも。

IC1等 フランクフルト→ハイデルベルク

フランクフルトからハイデルベルクへはICを利用しました。

ハイデルベルク行きの列車は行きも帰りも1等はコンパートメント車両のみで、ハリポタのホグワーツ行き列車の雰囲気を楽しんできました。しかも往路復路共に激空きで、座席を予約している人も中にはいましたが、普通に予約なしで1時間コンパートメント列車を独り占めできるという贅沢。

ドイツ列車のコンパートメント車両
ハイデルベルクへ向かう列車(一等車)のコンパートメント

ICの2等は覗けていないのですが、フランクフルトからもハイデルベルクからも乗り込む人は少なかったので、きっと2等もものすごく空いているに違いない。

フランクフルトから1時間で行ける古城の街ハイデルベルク観光

ICE 1等 フランクフルト→オッフェンバッハ

ドレスデン→フランクフルト間で惜しくも乗れなかったICEの1等に乗るチャンスがすぐにやってきました!フランクフルトからフランスのストラスブールに向かうため、国境の町オッフェンバッハまでICEの1等に乗ったのです。

2等は2×2の座席でしたが、1等はどこも3列シートとなっています(バランス悪そう笑)。座席間にしっかりスペースがあるので、肘掛けを争奪することもないですし、映画館のプレミアムシート並みにゆったりできます。

ドイツ鉄道(DB)の一等車

革張りのシート。肘置きの下にドリンクホルダーが2個ついてて、まさに映画館。

ユーレイルグローバルパスの一等車でドイツを巡る
ドイツ鉄道(DB)一等車の座席

なお1等は車掌さんが頻繁に見回りに来ていて、無料でチョコレートを配ったり、カフェの注文を取ったりしています(2等は新幹線の売り子と同じでその場で紙コップで受け取りますが、1等は注文を受けてから食堂車で淹れて陶器のカップで持って来てくれるのです)。

TER2等 ストラスブール→メッツ

なお、高速列車以外では基本的に2等しかなかったりもします。ストラスブールからルクセンブルクに向かう際、本当は直行のTGVに乗るつもりで1等の座席指定もしていたのですが、時間を間違えていてまさかの乗り遅れ・・・次のTGVは4時間後なので、仕方なくNational Train(この場合はTER)で向かうことにしました。

National Trainは小さな駅にも止まるいわばこだまのような列車で(とはいえ国をまたぐ列車なので日本の新幹線の鈍行とはちょっと違う気がする)、こうした列車には基本的に1等がありません。

これはストラスブール→メッツの列車の様子ですが、メッツ→ルクセンブルク感も概ねこんな雰囲気でした。

ルクセンブルクからリエージュへ向かう列車

余談ですが、どうやらTERはトイレがボットン便所な気がするんですよね笑 やたらと風がスースーしてて、水で流している感じもないし、めちゃくちゃ緑深い中を走ってるし笑 少なくともドイツのICEのトイレと比べるとかなり田舎的だったのは間違いありません。

THA1等 ブリュッセル→ロッテルダム

オランダの列車は何度か異なる列車に乗りましたが、1等車でもあまり高級感はありません。3列シートになっているのはドイツと同じですが、漂うチープ感。そして写真の通り、いつもめちゃくちゃ空いています(たぶん混雑度が2等車との一番大きな違い)(オランダの1等車は高いのかしら)。

オランダの列車 ユーレイルパスで周遊

オランダの電車事情はこちらの記事で詳しく解説しています↓

オランダの公共交通機関を徹底解説|都市間移動のお得な方法も

結論

あくまで私見ですが、わたしはユーレイルグローバルパスは2等でよいのではないかと思うのです。今回わたしは限られた国しか訪問していないので、もしかしたら本当に2等は治安がイマイチだよーという国もあるかもしれないのですが、そんなに横幅の大きくない日本人にとって1等はオーバースペックな気がしています。

しかも1等を買ったところでそもそも2等車しかない列車もそこそこあるわけですし。

唯一1等で純粋によい点があるとしたら、2等が激混んでいても1等で座れる可能性があること、また1等で座席を確保できなくても2等に避難できることかなと思いますが、まあそれは余分にお金を払っているので当然と言えば当然ですよね。

とはいえ、1等もものすごく高いわけではないので予算とスペックを秤にかけて検討してみてくださいませ!

なお、ドイツ鉄道ではプラットフォームにこんな張り紙がされていて、各列車の何両目が1等車/2等車で、何両目はペット/自転車持ち込み可なのかということが書かれています。

ドイツ高速鉄道の車両案内

で、何両車に乗るかわかったら該当のアルファベットの場所に行けばよいわけです。便利なのですが、たまに車両が逆なときもあって、短時間でかなりの距離を歩かねばならず苦労することも(日本の新幹線と違って別々の車両が連結されている列車がデフォなため、1等と2等で車内を移動できないことが多いのです)。こういうところが残念で愛おしいヨーロッパクオリティ。

ドイツの鉄道駅のプラットホーム案内

ユーレイルパスの使い方

こちらではユーレイルグローバルパスの使い方を紹介します。

ユーレイルパスのバリデーション手続きとは

ユーレイルグローバルパスを使うためには、事前に駅でバリデーション(有効化)手続きを行う必要があります。

ここで注意点ですが、バリデーション手続き前のユーレイルグローバルパスには決して何も書かないでください!

事前にパスポート番号などを記入してしまうと、最悪の場合そのパスを使えなくなってしまいます。駅の窓口でバリデーション手続き時にパスポート番号や有効化した日付/使用期限を記載してもらうルールですので、絶対に自分で書き込んではいけません(自分で書き込んだパスは払い戻しもできなくなります)。

ベルリン中央駅でユーレイルパスを有効化してもらう
ベルリン中央駅の窓口。大きな駅なのに窓口が1箇所しかなくてビビる

フレキシー10日タイプのユーレイルパスの場合、発行した日から11ヶ月以内、有効化した日付から2ヶ月以内に使い切る必要がありますので、使う直前にバリデーション手続きをするのがよいでしょう。

またバリデーション手続きが取られていないパスの場合、罰金が課されますのでバリデーションは絶対にお忘れなく!

トラベルカレンダーに記載を忘れずに!

フレキシータイプのユーレイルグローバルパスを利用する際は、パス本体に利用日付を記載し、パスカバーのトラベルカレンダーに利用区間を書いておく必要があります。

トラベルカレンダーはこんな感じ

直前で予定が変わることもあるし、乗ってから検閲の方が来るまでそこそこ時間があるのでわたしはいつも列車に乗り込んでから記載をしていたのですが、ロッテルダム行きの列車の車掌がそれはもう検閲に来るのが早くて、完全なお調子者レベルでよう喋る陽気なおじさんで「君たち、日付とトラベルカレンダーは乗る前にちゃんと書いておくんだよ。それと万が一失くしたとき用にパスカバーのここに名前や住所も書いておくべし」みたいなことを明るく説教されたのでした。

ちなみに同じ列車に日本人が乗っていたのですが、2等のパスだったようでふつうに注意されていました。「少しだけ時間をあげるから、僕が向こうに行って帰ってくるまでにそっちの2等車に移るべし。帰ってくるときにまだいたら罰金だかんね!」と。

座席指定必須の列車もあるよ

ユーレイルグローバルを使える列車の中には、ユーレイルグローバルパス単体では乗れない列車もあります。有名なところだとフランスのTGVやベルギーのタリスなどが該当します。

わたしは今回の旅を通じてレイルヨーロッパの公式アプリ RailPlanner を使い倒したのですが(サイトと違ってすこぶる使いやすいです。ただし英語限定)、そこで “Aditional Reservation Needed” と表示される区間は座席指定が必要となります。座席指定は各鉄道会社のHPから行うこともできますし、駅の窓口で購入することも可能です。

駅の窓口で購入する場合も、「テーブルシートかどうか」「窓際と通路側どちらがいいか」など希望を伝えれば基本的に探してもらえます。

※テーブルシート:前後の席が向かい合っていて中央にテーブルがあるタイプの席。

指定席と自由席の見分け方

しかしユーレイルグローバルパスで個人的に一番厄介だったのが、指定席の見分け方でした(主にドイツ鉄道)。一部列車では事前の座席指定が必要だということは知識として知っていたのですが、色々な方のブログを見ても指定席と自由席の見分け方がわからず、当日駅員さんに聞いても「番号を見ればわかる」と言われるだけでどういう意味かがわからない。

わたしとしては新幹線のイメージがあったので、1等車の中でも指定席車両と自由席車両があるのだと思っていたのですが、実際に乗ってみても特にそんな分けはなく。仕方ないのでとりあえず1等車に乗り込んで適当に席に座ってみると、「そこわたしが予約した席なんだけど」と言われる始末。え、まじどうやって見分けるの・・・

そこで思い出したのが「番号を見ればわかる」と言っていた駅員さんの言葉。はっ、もしかしてこれのこと!?紙が入ってる番号と入っていない番号がある。

ドイツ鉄道の紙の予約票

上の写真だと、95番のプレートに “Berlin to Praha” という紙が入っているのですが、これは「ベルリンからプラハまで埋まってますよー」ということを意味するらしい。なんともアナログ…!!!嘘でしょ。

そしてこの札に書かれている区間以外は座っても大丈夫らしいのです。

ここでふと疑問。この列車はベルリン発プラハ着の長距離列車なので、95番みたいに最初から最後まで埋まっている場合はよいのですが、例えば1人目がベルリンからドレスデンまで乗ってて、次の人がドレスデンからプラハまで座席指定する場合って、この札を誰が変えるのでしょう…?

しかも札を印刷してプレートに挿入する時間を考えると、めっちゃ直前の座席予約はできない気がする。どうなってるの!?誰か教えて笑

ドイツ鉄道の予約がない座席

ただし、この札タイプの列車を見たのはベルリンからドレスデンのECに乗った時のみで、ほかのドイツ鉄道の列車ではこのような電光掲示板に予約の有無が表示されていました。ただしこちらの電光掲示板の場合、何度見ても予約区間は書かれておらず、どうやら「予約あり」とのみドイツ語で書かれているようなんですよね(ドイツ語全然わからないのでもし違ったらごめんなさい)。

ドイツ鉄道の予約案内表示

下の画像はフランクフルトからハイデルベルクへ行く列車の予約掲示板。コンパートメント席が見事に空いておる。

ドイツ鉄道の予約有り無しの見分け方

わたしのユーレイルパス利用履歴

ここではわたしのユーレイルグローバルパス利用履歴を紹介します!繰り返しになりますが、わたしが購入したのはがフレキシー10日タイプです。

1日目:ベルリン→ドレスデン

座席指定席の見分け方がわからず苦戦したEC列車の1等。1等でも人が多く、なおかつそんなにプレミアム感なくてがっかりした列車。わたしのユーレイルパス利用初回なのに。

でもテーブルの下にUSBプラグがあったからよしとする。コンセントタイプだと変換プラグ必要だから面倒なのよね。

ユーレイルグローバルパス ドイツ鉄道のUSBプラグ

ドレスデンの思い出もよかったらどうぞ。ちなみにドレスデンは今のところわたしがドイツで2番目に好きな街。

2日目:ドレスデン→フランクフルト

ICEで4時間半の長旅へ。激混みにつき、1等に乗れずしぶしぶ2等になった列車。でも2等が普通に綺麗すぎて、「あれ?これ2等で十分なんじゃね?」と思うに至った日。長時間乗車の場合は座席指定することをおすすめしまする。

そしてフランクフルトは最弱すぎて特に記事はなし。個人的にフランクフルトは本当に行かなくてよい街だと思います。とはいえハブ空港があるゆえ入口/出口がフランクフルトになっちゃう確率は高く、かつロマンチック街道の街などへのアクセスはものすごくよいのでほんとにハブとして使えば十分かと。

3日目:フランクフルト⇄ハイデルベルク

コンパートメント車両を独り占めしたハイデルベルク行き列車。温度調整はなんとボイラー式!確かに列車ちょっと古い感じあったもんなぁ。

そしてやたらとコンセントが充実してました。

ドイツ鉄道のコンセントプラグ
ドイツ鉄道の座席下にあるコンセントプラグ

4日目:フランクフルト→ストラスブール/ストラスブール⇄コルマール

フランクフルトからストラスブールに移動した同日、ストラスブールはそんなに見るところがないといち早く悟り、ストラスブールから30〜40分で行けるおとぎの町コルマールまで行きました。ユーレイルグローバルパスを使い倒している感があって大満足。

ちなみにストラスブールからコルマールまでの列車は2等車のみです。

アルザスの文化が素敵なコルマール観光 -ストラスブールから電車で30分

5日目:ストラスブール→メッツ→ルクセンブルク

前述の通りストラスブールからルクセンブルクまでは直行のTGVも出ているのですが、予約していた列車に乗り遅れたためメッツ経由の鈍行で向かうことに。かなぴいけど、すぐにリカバれるところがユーレイルグローバルパスのよいところ。

6日目:ルクセンブルク→リエージュ

焼き菓子が最高に美味しいベルギー東部の街リエージュ。ICで向かいました。リエージュ本気でおすすめですのでぜひ一考を!

ベルギーに行くなら断然リエージュ観光がおすすめ!

7日目:リエージュ→ブリュッセル

リエージュからブリュッセルへもICでトコトコ移動。ブリュッセルもイマイチすぎて、街に対して心がまったく心が動かなかったのですが、美味しいものはいっぱいでした。日本人観光客が異様に多かったのも(ほんとなんで?)、あまり好きではない理由です。

ブリュッセルのおすすめレストラン&カフェ

8日目:ブリュッセル⇄ロッテルダム

ブリュッセルからロッテルダムへはタリスを使って移動しました。ブリュッセルはブリュッセル中央駅ではなく Bruxels Midi という駅が長距離列車の起点となっているようで、ブリュッセル中央駅からローカル線で1駅移動します。ちなみにロッテルダムは日帰りです。めっちゃおすすめ!

モダンな街並みと奇抜な建物が楽しいロッテルダム観光のおすすめ

9日目:ブリュッセル→アムステルダム

この旅最後の都市アムステルダムへはまたまたICでトコトコ移動しました。タリスでビュンと移動することもできるのですが、時間がうまく合わず、3時間弱かけてアムステルダムに着きました。

10日目:アムステルダム→アムステルダム空港

本当はユトレヒトハーグなどに行って最後の1日分も有効活用したかったのですが、アムステルダムが思いのほか大きい街で、到着日の午後だけでは到底歩ききれなかったため、急遽予定を変更して丸一日見て回ることにしたのです。その結果最後は地味に近場のアムステルダム空港までの利用に留まるという。でも後悔はありません!

ユーレイルパスを購入するなら MAXVISTA

今回わたしがユーレイルグローバルパスを購入したのが MAXVISTA というサイトです。先の理由でレイルヨーロッパジャパンが信用できなかったのと、普通にサイトの使い勝手がよくなかったためできればレイルヨーロッパ以外のサービスで購入したかったのです。

MAXVISTA はまだSEOであまり上位にランキングしていないのですが、とにかくサイトが見やすく安心感があり、初回会員登録でヨーロッパの列車についての資料ももらえます(PDF形式)。

わたしは出発の1週間前に注文したのですが、注文の翌日には配送に出していただいたので、余裕で間に合いました。ちなみにほかの方のブログなどを読むと、ユーレイルパスは現地で購入すると日本で買う場合の2割ほど高いんだそう(なんでかしら…)。余裕を持って購入することをおすすめします!

MAXVISTA 公式HP:https://www.ohshu.com/

追記:ユーレイルパスからの粗品

使用済みのユーレイルパスをパスカバーごとポストに投函すると、レイルヨーロッパの本社があるオランダへ郵送されます(もちろん送料等は無料)。

レイルヨーロッパはユーザーがどのような経路でユーレイルパスを利用しているかを調べているらしく、パスカバーにもぜひ送ってほしいとの記載がされています。

パスカバーに居住地を記載しておけば、確認後に粗品と一緒に送り返してくれるとのこと。わたしは6月の中旬ごろに投函したのですが、約1ヶ月半の8月上旬に粗品が届きました(他の方のブログを拝見すると、4ヶ月〜半年かかる人もいるみたい)。

同封されていた粗品がこちら!

ユーレイルパスの景品

粗品はその時々でカレンダーだったりメモ帳だったりと変わるらしいのですが、わたしがいただいたのはユーレイルパスのカードゲーム!笑

まだ遊んでみてはないのですが、国が書かれたカードとフェリー&鉄道乗り換えカードが1セットになっていて、国をどんどん旅していくゲームっぽいです。そのうち子どもができたら一緒に遊ぼう。

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。

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