みなさんドレスデンという街ご存知ですか?ドイツだとやはりミュンヘンやフランクフルト、はたまたベルリンやロマンティック街道の小さな町などが有名で、なかなか観光先として名前が上がらないドレスデンですが、個人的には超おすすめです。
ドレスデンはベルリンからECで約2時間南下したところにある街で、ドイツの中ではかなり東に位置しているため、ポーランドとチェコの国境からかなりほど近いです。
実はわたしは高校生の時に一度ドレスデンに行ったことがあり、街の美しさと雰囲気、建築の荘厳さに大層感動を覚えたのですが、初海外の興奮による大幅補正が入っていたのでは?とか、色々な国を見てきた今ならどう見えるんだろう?ということが気になって、今回再び訪れることにしました。
本記事はとにかく写真が盛りだくさんです。すべてわたしのカメラで撮影したものですが、一切写真に加工を施していません。ありのままのドレスデンの美しさをたくさんの写真と文章で味わっていただければ!
Contents
ドレスデン中央駅からトラムで旧市街の中心へ
ベルリンからECに揺られること約2時間、ドレスデン中央駅に到着しました。ドレスデン中央駅の周りにはあまり何もないので、駅正面にあるトラム乗り場からトラムに乗って街の中心部まで行きます。
ドレスデンはそこまで大きな街ではないものの、旧市街も新市街もすべて足で歩き回るのはちょっときついかな?といった感じです。
ドレスデン旧市街の中心は「ピルナイシャー・プラッツ(Pirnaischer Platz)」と「ポスト・プラッツ(Postplatz)」呼ばれる停留所で、トラムとバスの多くの路線が乗り入れています。
中央駅からピルナイシャー・プラッツまではトラム1番線または7番線で3駅、中央駅からポスト・プラッツへは8番線、9番線、11番線で4駅です。
わたしは予約していたAirBnBのお宅が街の東側にあったため、中央駅からピルナイシャー・プラッツまで行き、そこでバスに乗り換えて荷物を預けてからピルナイシャー・プラッツに戻りドレスデン観光をスタートしました。
旧市街なら中央駅、新市街ならノイシュタット駅下車
わたしも後から地図を見て知ったのですが、ドレスデン中央駅が起点となるのはあくまでドレスデンの旧市街であり、ドレスデン新市街から観光を始められる方はドレスデンノイシュタット駅で降りる方が便利です。
ドレスデン旧市街の観光
ここからは、ドレスデン王宮をはじめとしたドレスデン旧市街の観光名所や穴場スポットを紹介します。
ノイマルクト
ピルナイシャー・プラッツから歩いて5分。人で賑わう開けた場所に出ます。ノイマルクトです。ノイマルクトを囲むように立っているカラフルな建物がとってもかわいくて!正直、フランクフルトのレーマー広場なんて目じゃないです。
ノイマルクトは別に広場自体に何かあるわけではないのですが、周りの建物がパステルカラーで可愛いく、また観光馬車がトコトコ走っていて「ああ、ドイツに来たんだなぁ」を噛みしめることができます。
馬車のお値段は訊けていないのですが、かなりたくさんの観光客が利用しているようでした。ドレスデン王宮の裏手に何台かフリーの馬車が停まっていましたので、そこがスタート地点なのかも。
フラウエン教会
ドレスデンの観光スポットとして有名なフラウエン教会。第二次世界大戦で一度破壊されたのですが、瓦礫の中から3,539個の破片を使って再建したのだそうです。
今回わたしは内部には入らなかったのですが、高校生のときに一度コンサートを聴きに入ったことがありまして、そのときはオルガンとトランペットの演奏だったのですが、ほんっとうに素晴らしくて涙が止まらなかったことを覚えています。
※日中の入場料(ドームに登る)は大人8ユーロです。時期によって開館時間が異なりますのでフラウエン教会の公式HPからご確認ください。
エルベ川沿いをお散歩
ドレスデンの旧市街と新市街を隔てているエルベ川。ノイマルクトからヒルトン・ドレスデンを横目に見ながらエルベ川の方へと歩いて行き、土手に上がって振り返った景色がこちら。
エルベ川沿いの土手には気持ちのよさそうなオープンカフェもあり、何時間でもゆっくりできそう。
カフェを通り過ぎるとドレスデン王宮の裏手が見えてきます。奥に見える緑のカーテンもとってもきれいでした。
ドレスデン王宮
そのまま進んで土手を下ると、ドレスデン王宮に到着!ただ残念なことにドレスデン王宮の周りが工事中でした…
工事中の裏側から表側へ向かって歩いていくと、「君主の行列」と呼ばれる壁が見えてきました!
ドレスデン近くに陶磁器の一大産地であるマイセンがあるのですが、この壁はマイセン産のタイル2万枚以上を使って作られています。被写体は歴代の君主35人を含む93人の人物。
ドレスデン王宮近くの一般の建物の壁面にもタイル画がありました。マイセン焼きもお土産として人気です。
ツヴィンガー宮殿
ドレスデン宮殿のすぐ側にあるのがツヴィンガー宮殿です。ドレスデン旧市街へのアクセスで紹介したトラムの「ポスト・プラッツ」駅が最寄りです。
ツヴィンガー宮殿は個人的にロシアな印象を持ちました。尖塔がモスクワのクレムリンのようで、建物全体が華美だからでしょうか。
上下の写真ともツヴィンガー宮殿の中庭から撮影したものです。
いわゆる「お城」というものに飽きてきていたので、こういったちょっと変わり種のお城が見れるのはとてもありがたかったです。
なおわたしは入っておりませんが、ツヴィンガー宮殿内部にはヨーロッパ随一と言われている陶磁器博物館や絵画館があるそうなので、時間に余裕のある方は入ってみるとよいかも。
ドレスデン新市街の観光
さて、ドレスデン旧市街の中心部を観光したあとは、徒歩でカローラ橋を渡って新市街観光です。大した距離ではないですが、もちろんトラムで渡ることもできますよ!
ドレスデン新市街と旧市街は4本の橋で結ばれており、どの橋にもトラムが通っています。
撮影しながらゆっくり歩いて10分でドレスデン新市街に到着!
歩行者天国ハウプト通り
ドレスデン新市街ではまず、歩行者天国となっているハウプト通りを歩いてアルバート広場まで向かいました。
ハウプト通りの左右にはおしゃれなアパートが立ち並んでいるのですが、一階部分はほぼ路面店となっていてちょこちょこ覗いて周るのが楽しいのです。わたしは右手側にあった石けん屋さんでオーガニック石けんを大量購入しました♡
新市街は落書きだらけ?
ハウプト通りを歩いていると、「ドレスデンの新市街って古い建物こそないものの、きれいで落ち着いていて素敵だなぁ」と感じるのですが、住宅街に入ると意外と落書きだらけです笑
カメラ撮影の性で、アーティスティックな落書きしか撮影できていないのですが、場所によってはけっっっこう汚い部分もあったり、そのせいでほんのちょっと治安が心配かも?と思われるエリアもあり、日が落ちてから歩くのはもしかしたらちょこっとだけ怖いかも。
これはアートなのか落書きなのか?住人に許可を取っているのか?等々いろいろと気になることはありますが、この次に紹介するクンストホーフパッサージュのこともあるので、案外アートでドレスデン新市街を盛り上げていこう!という戦略なのかもしれません。
ちなみに落書きだらけのドレスデン新市街にも、安心感のある教会(?)が建ってました。
クンストホーフパッサージュ
クンストホーフパッサージュは、住宅街の中に突如出現する、ドレスデンで今注目のアートエリアです。
クンストホーフパッサージュは通りに面しているわけではなく、建物の中庭部分に作られているため入口と中の構造が非常にわかりにくいのですが、わざわざ足を伸ばして観光する価値があると思います!
こうした斬新な建物のほかにも中庭にはさまざまなお店が入っており、いちいち覗いて周るのが楽しいです。クラフト系のお店が多かったイメージで、ドレスデンのここでしか買えないのでは!?と思われるような小物を扱うお店がたくさんありました。
ドレスデンは物価が安い!
ドレスデンは街そのものが素敵なのでそれだけで観光地としておすすめできるのですが、もうひとつ嬉しい理由がドレスデンの物価の安さです。
お水が安い
まず物価の大切な指標となるお水ですが、とにかく安いんです。今回ヨーロッパ各国・各都市を回った中で最安値だった気がします。
ドイツはとにかくベルリンが高くて、駅のパン屋で買おうものなら500mlのペットボトルが2.5€はザラにする感じ。それがドレスデンのスーパーにかかれば、1リットルで29セントから!めちゃくちゃ安いです。ほんとおすすめ!
食べ物が安い
食べ物はお水と違ってめっちゃ安い!というわけではないですが、ベルリンやフランクフルトよりは普通に安い。
ひとり旅であればスーパーで食材を買ってごはん、という選択肢が気軽に取れるので、500グラムのライ麦パン78セントに1.4€のチーズと1.6€のターキーハムを購入して自作サンドイッチ。ちなみにこれに飲み物をつければ1食に2つずつ食べても3食持つという。チーズとハムは200グラム入りなので大盤振る舞い。
街中のパン屋さんでもベリーがもりもりのタルトが1.8€で買えちゃったり、ビオ系のスーパーその名も「ビオ・カンパニー」で100%野菜ジュースが1リットル1.5€で売られていたりと、ドイツではあり得ない価格。
AirBnBが安い
物価が安いドレスデンは、AirBnBのお部屋も安かったです。
わたしが借りたお宿はドレスデン中央駅からトラムとバスで25分ほどの場所にあるお宅だったのですが、なんとサービス料込みで1泊総額3,577円!
日によって金額は多少変動するかもですが、ホストとそのご家族はとても親切で、きれいでかわいいお部屋でこの料金は良心的すぎると思うのです。
ドレスデンに行かれる方はよかったら参考にしてみてくださいね!
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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