ターキッシュエアラインズ

ターキッシュエアラインズの遅延対応がひどすぎる件

さて、日本からマルタ(イタリアの南に位置する島国)へは直行便が運行していないため必ずどこかで乗り継ぐ必要があります。ヨーロッパの主要都市はもちろんのこと、便利なのは中東系の航空会社を利用することです(東アジアとヨーロッパの真ん中ということでハブ空港が多いですからね)。

いつもならこれまで何度もお世話になっているカタール航空を利用するところですが、つい先日カタール航空の遅延によりドーハ市内に初めてイミグレしたばかりだったのでカタール航空は遠慮しておきました。どの航空会社でも遅延は必ずあるのでそれ自体はしょうがないですが、ドーハ空港に行ったばかりでお腹いっぱいだったので別の航空会社を利用することにしました。

はじめてのターキッシュエアラインズ

そこで選んだのが初めてのターキッシュエアラインズ

ターキッシュエアラインズはスターアライアンスANAと同じグループ)に加盟している航空会社で、かつよく聞く航空会社でもあるのでかなり期待値高めで臨みました。しかし機内サービスについて言えばとにかく二流(ビジネスやファーストクラスについてはまた異なると思いますが)。機体にもよりますがシートがかなりチープ目で、アメニティグッズや毛布に使い古し感が満載(しかも毛布めっちゃ薄い)、日本発の機内食も美味しくなくCAが機内食を配り忘れている席もあったりしました。

2023年追記:この記事を書いてから早5年。その後何度もターキッシュエアラインズを利用していますが、サービスに対するイメージは変わりません。むしろその後、預け入れのスーツケースが破損していたり、グルテンフリーミールを頼んだのにベジタブルミールだったりと事件にしか遭遇していませんが、とにかく安くて就航数が多いのとで頻繁に利用しています。

ターキッシュエアラインズの遅延対応

…が、それにも増してひどかったのがターキッシュエアラインズの遅延対応。遅延情報を一切アナウンスしないし、適当なことを言うし、果てはごまかしたり嘘をついてくるしで本気で頭にきました。

マルタからイスタンブール乗り換えで東京に戻ってくるまでにあったことを時系列でご紹介します。イスタンブール→成田便は1日1便しかないので、絶対に乗り継ぎをミスれない状況でした(乗り継ぎ時間は2時間)。

出発30分前になっても搭乗が開始しない

最初の異変はゲート前のカフェでのことでした。搭乗ゲートがすぐそこに見えるCOSTA COFFEEの開けた店内に座って搭乗を待っていました。ところが搭乗30分前になってもゲートが開いている雰囲気がありません。

中距離路線の場合でも、出発時刻の30分前には搭乗が始まるので、これはなんだか嫌な予感。アナウンスがないのはもちろんのこと、ゲートの電光掲示板に案内も出ません。

そうこうしているうちに、出発時刻が50分後ろ倒しに(いまだにアナウンスなし)。そこで状況把握のためにゲート前にいるグラウンドスタッフにフラットに尋ねてみました。

遅延理由1:天候不良

最初に言われたのは「天候不良」起因。

いやいやさっきまでめっちゃ晴れてたし、風も強くなかったんだけど…などと思いながら一旦は引き下がる。きっとまだ大丈夫。まだ50分遅れているだけ。50分の遅れならまだギリ取り戻せる。

ターキッシュエアラインズ 遅延

ちなみにこのとき対応してくれたのはターキッシュエアラインズのスタッフではなく、マルタ空港のグラウンドスタッフ。気さくですごく優しい人たち。

このおじさんたちがやたら自信を持って言っていたのが、

「心配しなくても大丈夫。ターキッシュエアラインズは前の便が到着しないと乗り継ぎ便は出発できないことになってるから!」

とのこと。え、いや、そんなことある?笑

遅延理由2:天候不良ふたたび

それでも気になるものは気になるもので、時間をおいて今度はターキッシュエアラインズのスタッフに状況を訊いてみました。だってマルタのリアルタイムの天気予報見ても快晴でしかないんだもの!

ちょっと興奮気味に「とにかく状況をちゃんと教えてくれる?」と詰め寄ると、明らかにはぐらかし始めるターキッシュエアラインズのスタッフ。お話にならなすぎてとうとうちょっとキレ気味になるわたし。

「わかった。あなたがどう言おうと遅れてるのは事実だから、それはもういい。とにかく遅れてる理由を教えて。それによって対応変わるから」と言うと、「・・・天候不良」と絞り出すターキッシュエアラインズ。

「さっきもそう言われたから調べたんだけど、いま外快晴なのよね」と言うと、

「・・・イスタンブールが」と言い始める。

頭越しに否定するのはよくないので、一旦引き下がって速攻イスタンブールの天気を調べると、やはりこちらも快晴。さらにターキッシュエアラインズの公式HPでイスタンブール発成田行き便のリアルタイム情報を調べると、特に遅延情報は上がっていない。

さらに「ターキッシュエアラインズ 遅延」のキーワードでひたすら他の人の体験談を読み、グラウンドスタッフのおじちゃんたちが言ってることはやっぱただの希望だーーーーと確信した頃、1時間20分遅れでようやくボーディングが開始しました。

最後まで一切アナウンスなし

ANAやJALなどの日本の航空会社と一番違うなーと思うのは、こういう時に必要な情報が一切提供されないこと。わたし以外にも状況を聞きに行っている人たちは何人もいて、一緒に居合わせた日本人は明らかにそわそわし始めている。

結局最後までアナウンスは一切なく、電光掲示板の出発予定時刻が書き替えられただけでした。なんでー?

2時間しかない乗り継ぎをどう乗り越える?

1時間20分遅れでイスタンブール便に乗り込むことができたわけですが、乗り継ぎはもはや絶望的。着陸して場合によってはセキュリティを再度通って、乗り継ぎゲートまでをダッシュでこなしてギリギリ間に合うかどうかくらい。

でも、走って間に合うのであれば走るから!だからとにかく正確な情報を教えて欲しい。何番ゲートなのか、そしてゲートは何分前に閉まってるのかを教えて!この際預け入れ荷物は後続で来ても構わないから、とにかく人だけでも先に成田にほしい・・・!(大切な仕事があってどうしても帰る必要があるの)

知りたいのは成田行きの飛行機の状況とゲート番号だけ

機内で席に着くや、CAさんを呼んで状況を確認。しかしここでもまたお話にならない対応。英語が通じないのかしら・・・?と本気で思っちゃうようなレベル。

「僕じゃわからないからチーフに訊いてみる」と言い残して去ったっきり帰ってこないクルー。妙案が浮かぶべくもなく飛行マップと意味なくにらめっこしてみる。

目的地までの残り時間が短くなったと思えばまた長くなる…を繰り返し、とうとう成田行きの便の出発時間まであと20分というところまで来ました。

それでも希望を捨てきれず、再度クルーを呼びつけて状況を訊いてみる。

「成田便は待ってくれたりするのかしら?」

するとまさかの回答が。

今まではどちらかというと「わからない」で押し通していたクルーが、こう言ったのです。

「まずは落ち着け。何をそんなに焦ってるんだ?君だけじゃない、みんな同じ状況だ!」

「でも成田便は他の便と違って、今まさに飛ぼうとしてるのよ。他の人たちには十分な乗り継ぎ時間があるかもしれないけど、成田行きはないんだから。これ逃すと24時間後になるのよ」

「だから落ち着けって。僕たちはできる限りのことをする。ホテルも手配するし、着いた後に知りたい情報があれば提供する。君は英語ができるんだから、他の日本人にも伝えてあげてくれ」

ほとんど逆ギレされました(泣

通常だったら到着30分前になったら表示される乗り継ぎ便のゲート番号も全然出ない。官制と交信はできるんだから状況がわからないはずないのに。本当に腹が立つ。

ターキッシュエアラインズ 遅延対応

そうしているうちにやっとのことでイスタンブール に到着しましたが、着いた時刻はちょうど成田行き便の離陸時刻でした。

オワタ。

マルタ空港のおじちゃんたちが正しかった件

それでも後悔だけはしたくなかったので、預け入れ手荷物は諦めて人だけでも乗ろうと降りた瞬間ゲートに向かって全力疾走を始めるわたしたち。すると30秒も走らないうちに、「NARITA?」と呼び止める声が!

成田行き便、ほんとに乗り継ぎを待っていてくれたのでした。

これにはかなりびっくり。早足の2倍くらいの早足で進むグラウンドスタッフに案内されて、無事成田行き便に乗り込むことができました。もちろん荷物の詰め替えもされました。その結果成田行き便は予定よりも1時間遅延で出発したのですが、到着時間はなんと予定通り。二重の意味で驚きました。

結局、蓋を開けてみたところマルタ航空のグラウンドスタッフのおじちゃんたちの言うことが正しかったわけです。

ただしここでさらに驚いたのは、マルタ→イスタンブール便に搭乗して最悪な対応を取り続けていたCA全員が、あたかも当然のように成田便に乗り込んでいたのです…!

自分が次に乗務するかしないかがわからないとかある・・・??ほんとありえない!!!

だが冷静になって考えてみると、今回はこのクルーたちを待つ必要があったため出発できなかったのかもしれないです(むしろそうに違いない)。首の皮一枚でなんとかなりましたが、次遅延が起きた時に同じように飛行機が待ってくれる保証はどこにもないので、わたしは結局また同じ行動をとるんだろうな・・・

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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