さて、日本からマルタ(イタリアの南に位置する島国)へは直行便が運行していないため必ずどこかで乗り継ぐ必要があります。ヨーロッパの主要都市はもちろんのこと、便利なのは中東系の航空会社を利用することです(なんたって東アジアとヨーロッパの真ん中ということでハブ空港多いですからね!)。
いつもならこれまで何度もお世話になっているカタール航空(安全性、サービスともにピカイチ。さすがの世界No.1エアライン☆)を利用するところですが、つい先日遅延によりドーハ市内に初めてイミグレしたばかりだったのでカタール航空は遠慮しておきました。どの航空会社でも遅延は必ずあるのでそこはまあしょうがないなと思っているわたしですが、間違いなくドーハは3か月スパンで行く都市ではないから・・・笑
カタール航空の遅延&イミグレ対応についてはこちらをどうぞ↓
半日でお腹いっぱいになれたドーハ市内の様子についてはこちら↓
ドーハ観光の見どころ市内から砂漠まで 世界一退屈な首都の名は本当か
ということで今回は初めてターキッシュエアラインズを利用しました。
ターキッシュエアラインズはスターアライアンス(ANAと同じグループ)に加盟している航空会社で、かつよく聞く航空会社でもあるのでかなり期待値高めで臨んだのですが、機内サービスについて言えばとにかく二流(ビジネスやファーストクラスについてはわかりませんがw)。機体にもよりますがシートがかなりチープ目で、アメニティグッズや毛布に使い古し感が満載(しかも毛布めっちゃ薄いw)、日本発の機内食も美味しくなく、CAが機内食を配り忘れている席もあったりしました。
このレベルのターキッシュエアラインズがANAやカタール航空と同じ5つ星エアラインとは俄かに信じがたかったです。
…が、それにも増してひどかったのがターキッシュエアラインズの遅延対応。
トルコ人とはケバブ屋でしか絡んだことがないので、ターキッシュエアラインズのスタッフが圧倒的におかしいのか、トルコ人の性格的なところなのかは判断つきませんが、遅延情報を一切アナウンスしないわ、適当なことを言うわ、果てはごまかしたり嘘をついてくるわで本気で頭にきました。ターキッシュエアラインズ本当にどうかしてる。
ということでやっと本題ですが、ターキッシュエアラインズの遅延対応がいかにひどかったかを時系列で紹介します(残念ながらよい対処法は見つかっていません…)。
Contents
ターキッシュエアラインズの遅延対応@マルタ空港にて
出発30分前になっても搭乗が開始しない!?
最初の異変はゲート前のカフェでのことでした(国際線発着ゲート前にはCOSTA COFFEEというコカコーラ系列のコーヒチェーンがあるのです。ちなみにCOSTA COFFEEは2019年4月時点で日本未上陸ながら、中東やヨーロッパではかなり頻繁に目にする、スタバの最有力競合なのです)。
搭乗ゲートがすぐそこに見えるCOSTA COFFEEの開けた店内に座って、旅のレシートを整理しながらしばし清算をするわたしたち。急いでやる必要があるわけではないし、中途半端にやってもわからなくなるのでできるところまで…と最初は思っていたのに、気づけば旅のお金清算が完全に完了。
・・・あれ?まだ呼ばれないんだっけ???
時計を見てびっくり。なんとすでに搭乗30分前ではないですか!!!
やばいやばい、いますぐ行かねば。
・・・でも、あれ?まだ誰も動いてない。。。というかゲート開いてない。。。。
そうです。初めて利用したターキッシュエアラインズが遅延しておりました。
天候不良で遅延?①
ただ、確実に遅延しているにもかかわらずアナウンスもなく、電光掲示板に遅延の案内も表示されません。この時点でターキッシュエアラインズのクオリティやばい。
* * *
ここでわたしたちの状況を軽く共有しておくと、マルタ→イスタンブール、イスタンブール →成田の乗り換え予定だったのですが、便の関係で乗り換え時間が2時間しかなかったんです(ちなみにイスタンブール→成田便は1日1便なので、この便を逃すと26時間後になっちゃうのです)。選べるのであれば乗り継ぎには最低でも3時間、通常なら4時間は欲しいところですが、1日1便なのでしょうがない。
その上、通常であれば喜んで有休消化からのイスタンブール観光を楽しむところですが、仕事の都合でどうしても1日伸ばすことができなかったのです。
* * *
というわけで、まずは状況把握のためにゲート前にいるグラウンドスタッフにフラットに訊いてみる。
すると、「天候不良で遅れてるんだよ」との答え。
いやいやさっきまでめっちゃ晴れてたし、風も強くなかったんだけど…などと思いながら一旦は引き下がる。きっとまだ大丈夫。まだ50分遅れているだけ。50分の遅れならまだギリ取り戻せる。

ちなみにこのとき対応してくれたのはターキッシュエアラインズのスタッフではなく、マルタ空港のグラウンドスタッフ。気さくですごく優しい人たち。
このおじさんたちがやたら自信を持って言っていたのが、
「心配しなくても大丈夫。ターキッシュエアラインズは前の便が到着しないと乗り継ぎ便は出発できないことになってるから!」
とのこと。え、いや、そんなことある?笑
天候不良で遅延?②
それでも気になるものは気になるもので、時間をおいて今度はターキッシュエアラインズのスタッフに状況を訊いてみる。だってマルタのリアルタイムの天気予報見ても快晴でしかないんだもの!
ちょっと興奮気味に「とにかく状況をちゃんと教えてくれる?」と詰め寄ると、明らかにはぐらかし始めるターキッシュエアラインズのスタッフ。お話にならなすぎてとうとうちょっとキレ気味になるわたし。
「わかった。あなたがどう言おうと遅れてるのは事実だから、それはもういい。とにかく遅れてる理由を教えて。それによって対応変わるから」と言うと、「・・・天候不良」と絞り出すターキッシュエアラインズ。
おいおい、今の間絶対おかしいでしょ。
「さっきもそう言われたから調べたんだけど、いま外快晴なのよね」と言うと、
「・・・イスタンブールが」と言い始める。
頭越しに否定するのはよくないので、一旦引き下がって速攻イスタンブールの天気を調べると、やはりこちらも快晴!いや、実際そうなのよ。わたしどれだけ晴れ女だと思ってるの。
さらにターキッシュエアラインズの公式HPで、イスタンブール発成田行き便のリアルタイム情報を調べると、残念なことに遅延なし。
さらに「ターキッシュエアラインズ 遅延」キーワードでひたすら他の人の体験談を読み、グラウンドスタッフのおじちゃんたちが言ってることはやっぱただの希望だーーーーと確信した頃、1時間20分遅れでようやくボーディングが開始しました。
最後まで一切アナウンスなし
ANAやJALなどの日本の航空会社と一番違うなーと思うのは、こういう時に必要な情報が一切提供されないこと。わたし以外にも状況を聞きに行っている人たちは何人もいて、一緒に居合わせた日本人は明らかにそわそわし始めている。でもここで何も訊いてこないのが日本人あるある。日本人以外の人は普通に声をかけてきて状況教えてよ、と言うんだけどなぁ。チラチラ見てたらこちらから共有してもらえると思ったら大間違いよ(わたしはそんなにボランティア精神強くないのよ)。
でも一番悪いのはどう考えてもターキッシュエアラインズ。結局最後までアナウンスは一切なく、電光掲示板の出発予定時刻が書き替えられただけでした。ほんとないわー。
ターキッシュエアラインズの遅延対応@イスタンブール行き便の機内にて
2時間しかない乗り継ぎをどう乗り越える?
どうにかその日中にイスタンブール便に乗り込むことができたわけですが、乗り継ぎは結構絶望的。いま時点で乗り継ぎに使える時間は30〜40分。着陸して場合によってはセキュリティを再度通って、乗り継ぎゲートまでをダッシュでこなしてギリギリ間に合うかどうかくらい。
でも、走って間に合うのであれば走りますわよ!だからとにかく正確な情報を教えて欲しい。何番ゲートなのか、そしてゲートは何分前に閉まってるのかを!この際預け入れ荷物は後続で来ても構わないから、とにかく人だけでも先に成田に返してくれ・・・!!!
知りたいのは成田行きの飛行機の状況とゲート番号だけ
機内で席に着くや、CAさんを呼んで状況を確認。しかしここでもまたお話にならない対応。英語が通じないのかしら・・・?と本気で思っちゃうようなレベル。
「僕じゃわからないからチーフに訊いてみる」と言い残して去ったっきり帰ってこないクルー。飛び始めてからもずっと飛行マップとにらめっこをするも、マルタとイスタンブールの間で謎に旋回を繰り返す飛行機。そしてその説明ができないスタッフ。
目的地までの残り時間が短くなったと思えばまた長くなる…を繰り返し、とうとう成田行き便発の時間まであと20分というところまで。
それでも希望を捨てきれず、再度クルーを呼びつけて状況を訊いてみる(後から聞いたところによると、この時点でわたしかなりキレてたらしいw)。
「成田便は待ってくれたりするのかしら?」
するとまさかの回答が。
今まではどちらかというと「わからない」で押し通していたクルーが、こう言ったのです。
「まずは落ち着け。何をそんなに焦ってるんだ?君だけじゃない、みんな同じ状況だ!」
「でも成田便は他の便と違って、今まさに飛ぼうとしてるのよ。他の人たちには十分な乗り継ぎ時間があるかもしれないけど、成田行きはないんだから。これ逃すと24時間後になるのよ」
「だから落ち着けって。僕たちはできる限りのことをする。ホテルも手配するし、着いた後に知りたい情報があれば提供する。君は英語ができるんだから、他の日本人にも伝えてあげてくれ」
な、な、な、なんですと…???だからその情報を今くれって言ってるのよ。通常だったら到着30分前になったら乗り継ぎ便のゲート番号だって出るのに全然出ないし、官制と交信はできるんだから状況がわからないはずないのに。本当に腹が立つ。

そうしているうちにやっとのことでイスタンブール に到着しましたが、着いたのはちょうど成田行き便の離陸時刻となっていたのでした。オワタ。
ターキッシュエアラインズの遅延対応@成田行き便の機内にて
それでも後悔だけはしたくなかったので、人だけでも乗ろうと降りた瞬間ゲートに向かって全力疾走を始めるわたしたち。すると30秒も走らないうちに、「NARITA?」と呼び止める声が!!!
なんと、成田行き便、ほんとに乗り継ぎを待っていてくれたのです・・・!!!
これにはかなりびっくり。早足の2倍くらいの早足で進むグラウンドスタッフに案内されて、無事成田行き便に乗り込むことができました。もちろん荷物の詰め替えもされました。その結果成田行き便は予定よりも1時間遅延で出発したのですが、到着時間はなんと予定通り。これにはかなり驚きました。
結局、蓋を開けてみたところマルタ航空のグラウンドスタッフのおじちゃんたちの言うことが正しかったわけです。
ただしここでさらに驚いたのは、マルタ→イスタンブール便に搭乗して最悪な対応を取り続けていたCA全員が、あたかも当然のように成田便に乗り込んでいたのです…!!!
自分が次に乗務するかしないかがわからないとかある・・・??ほんとありえない!!!
まとめ:ターキッシュエアラインズの遅延対応がひどすぎた結果…
ターキッシュエアラインズの遅延対応は、今までのどの航空会社よりもひどいものでした。LCCの方がまだマシ。
そのため「もう2度と使いたくない!」と言いたいところですが、いま一番行きたい国が実はトルコなんだよなぁ。。。
使わないに越したことはないけど、今度こそ新しい空港に着陸できるようになったら、また近々使わせていただきましょう・・・
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。年に5~8か国を旅している。中でもヨーロッパが好き。語学マニアで、旅行投稿にまじってたまに語学系の投稿も。2023年オランダでワーホリ計画中でオランダ語勉強中。
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