わたしがオランダで1番好きな街、ハーグ。ハーグには8日間滞在しました。アムステルダムのように決して見どころが多いわけではありませんが、雰囲気が抜群によく、とにかく心地よい街でした。オランダ旅で困る食事も相対的に天国で、オランダに住むなら絶対ハーグ!というほど気に入っています。
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街がモダンで開放的
ハーグの何が好き?と聞かれると言語化するのが難しいのですが、街の雰囲気全体が私の好みにドンピシャ。わたしはイタリアなどの築何百年という街並みがあまり好きではなく、かといってモダンでも東京のようになんでもござれのごちゃごちゃした街並みはこれまた好きではありません。
そんな中ハーグはわたしの好みの真ん中ドンピシャ!モダンだけどもビル群が立ち並びすぎず、道は広くて歩きやすい。そしてパリのようにポイ捨てされたゴミや落書きもない。オランダの他の都市と違って運河は少なめですが、マウリッツハイス美術館前には大きな池があり、市民の憩いの場となっています。
ハーグ市役所
ハーグはオランダの中でも比較的大きな街ですが、繁華街がハーグ中央駅から500m〜1kmほどのエリアに固まっており、街歩きが楽ちん。中心地にある市役所はこれまたすごい建物。
1階が窓口となっていて、2階以上は職員さんの職場のようでした。白すぎて精神病棟感あるのでこの建物はあまり好きではありませんが、ぷらぷら〜と足を踏み入れたわたしにも係の人が話しかけてくれ、この施設について模型を見せながら簡単に紹介してくれました。ハーグは人が温かい!
コンサートホールAmare
市役所のすぐそばに立つのがアマーレ(Amare)というコンサートホール。外観からしておしゃれ。
コンサートがない平日の昼間はあまりひと気がなかったので、空いている席に座って仕事をしたりしていました。ハーグは公共の場が多くて本当に便利。
おしゃれなカフェやショップも多め
中心地をさらに進むと、ショッピングエリアに行き着きます。ここがかなり広くて、デパートもあればアーケード付きの商店街のような場所も。お菓子屋さん、靴屋さん、服屋さん、カフェ、レストラン、なんでもあります。
わたしがオランダの街が好きな理由の1つに、建物のシンプルさとおしゃれさがあります。たまに「嘘でしょ!?」と思う奇抜な建物もありますが、基本的に華美な装飾はなく窓が大きめで開放的。
オランダ行政の中心
ハーグといえば国際司法裁判所があることで有名ですが、わたしが訪れた時は残念ながら内部ツアーが開催されておらず、中に入ることはできませんでした。しかし国際司法裁判所以外にも、ハーグにはオランダ国内の行政機関が集結しています。
オランダ上院議会
オランダの議会は上下2院制。街の中心にある池の隣には、ビネンホフ(Binnenhof)という上院の建物があります。
海外の行政機関を見て回るのが好きなので、ツアーがあれば絶対に参加したいと思っていたのですが、英語とオランダ語で検索しても一般人が入れるツアーはありませんでした。Google Mapの画像を見る限り、シンプルでとても洗練されている内装だったので、是が非でも見てみたかったのですが、残念。
ちなみに、ビネンホフの隣には「真珠の耳飾りの少女」を収蔵しているマウリッツハイス美術館があります。
オランダ下院議会
上院とは中央駅を挟んで反対側に下院議会の建物があります。こちらはなんと外部団体主催のガイドツアーがあり、意気揚々と申し込んだのですが、指定の場所・時間に行ってもガイドらしき人が一向に現れないハプニングが発生。
15分待っても見つからなかったので、仕方なく自分でエントランスの警備員に事情を説明し、セキュリティ検査を受けさせてもらいました。上の写真の緑のシールはその際にもらったもの。
内部は写真撮影NGで、かつ個人だったのでほとんど進めずあまり中を見ることはできなかったのですが、大小のガラス張りの部屋で議員さんと思われる人々が活発に議論しているのが見えました。
ガラス張りによって、物理的に透明性を担保しているだけでなく、心理的なハードルも低くしているのかなという印象でした。また日本と違って若い女性議員も多くて感動。もし議会であることを伝えられていなければ、「PTAの会合かな?」と思うような雰囲気でした。
Tweede(トゥヴェイド)は「2番目」という意味で、Kamer(カマー)は「部屋、議会」の意味。つまり下院 “Tweede Kamer” は「2番目の議会」ということ。ちなみに上院は Eerste Kamer(エールステ・カマー)で「1番目の議会」になります。
大都市なのに物価が安め
ハーグが住みやすい街だと思った理由の1つが、その物価の安さ。今回オランダ10都市を回りましたが、レストランもスーパーも1番安い印象を持ちました。
ヨーグルトやチーズ、野菜ジュースなどは全国どこでも同じ製品が売られているので価格を比べやすく、注意深くみていましたがハーグが全体的に安かったです。
またオランダのマツキヨとでも言えるようなドラッグストア “Kruidvat(クラウドバット)”では、日本で1,980円するクナイプのボディオイルが定価10.99€で売られていたのですが、ハーグの店舗ではどこに行っても意味がわからない割引をしており、なんと2本購入で10€でした。1本買うより2本の方が安くなるってどういうことw
前から感想する冬場にクナイプのオイルを使っていたこともあり、最終的にはボーリングができるほど購入してしまいました。
オランダにあるまじき?食が豊富
また、ハーグでおすすめしたいのが食の豊かさ。このブログで何度も書いていますが、オランダは残念ながら食の砂漠で、いわゆる「オランダ料理」というものはほとんど存在しません。マクドナルドをはじめとしたファストフードのお店も多く、さらに一部商品は店頭の自動販売機で売られているほど。
そのため各都市で食べ物にはかなり困ったのですが、ハーグはおいしいお店が多い!
中心地にはリトルアジアな雰囲気の通りもあり、アジア系のお店もたくさん。その中でもわたしが足繁く通ったのが “Little V” というベトナム料理のお店で、決して安くはありませんがとにかくおいしい!
店内は広くテラス席もかなりの数があるのに、夜は満席になってしまうほど。日本で食べるベトナム料理よりもおいしくてとにかくびっくりしました。
わたしが1番気に入っているのが「ブンガー」と呼ばれるサラダ麺。米粉の麺に野菜とたっぷりの炭火焼きチキン、それに揚げ春巻きが4本乗っていて、食べ応えがあります。
他にも、わたしはあまり好きではありませんがインドネシア料理のレストランも多いですし、オランダ滞在中に唯一タコスをいただいたのもハーグです。コロンビアから来た店員さんで、久しぶりに話すスペイン語も楽しい。
わたしは入っていませんが、日本食のお店も多く、たい焼きやたこ焼きのお店も見かけました。トルコのパン屋やカフェもあって、食事が大変潤いました。
国際色豊かなのに…?
オランダの他の都市と比べても群を抜いて様々な国の方が住んでいる街ハーグ。にもかかわらず、街の治安はよく、ゴミも捨てられていない。しかも人種のサラダボールなのに、オランダ語で話しかけるとちゃんとオランダ語で返してくれる…!
わたしはオランダ滞在中にオランダ語を練習したくて仕方がなかったのですが、アムステルダムやユトレヒトなどの観光都市では、わたしのオランダ語が下手すぎるため、オランダ語で話しかけても英語で返されるということが頻発していました。
しかしハーグの人々は余裕があるのか、わたしのオランダ語に付き合ってくれるんです。沁みる。
トラムで15分で海へ!
ハーグの中心地から西へ向かうと、15分ほどで大西洋に出ます。わたしが行った時は写真の通りの悪天で、風が強すぎて一瞬で撤退しましたが、気軽に海に行けるのはうれしいポイント。夏場は海水浴場にもなるようです。
各都市へのアクセスも抜群
最後にハーグへのアクセスですが、近隣の都市からNS(オランダ鉄道)で簡単にアクセスすることができます。
観光名所は多くないですが、街のサイズとしてはそこそこあるので、ぜひ1〜2泊の予定でハーグに行ってみてください!
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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