オランダ32泊中、10の都市を周遊しました。都市間の移動はすべてNSのInter Cityでした。市内の移動は都市によりますが、トラム・バス・電車・メトロなど。オランダは公共交通機関が大変発達しているので、タクシーを使うことは一度もありませんでした。この記事では、オランダの交通機関の種類から乗り方、必携のOVチップカード(全国共通の公共交通機関カード)、お得な予約方法まで網羅的にご紹介します。
Contents
オランダの公共交通機関
まずはオランダの公共交通の概要を簡単に説明します。
電車(NS)
どの都市でも見かけるのが黄色いマークでお馴染みのNS(Nederlandse Spoorwegen:オランダ鉄道)。その名の通り日本のJRのような存在で、オランダ全土をあまねくカバーしているほか、隣接しているドイツやベルギー、その先のフランスまで国を跨いで相互に乗り入れています。
都市内を走る電車を一般にSprinter、都市間の電車をInter Cityと言い、見るからに車両が異なります。複数の都市を跨いで観光する場合は、間違いなくNSを使うことになるかと思います。
トラム
続いてトラム。NSと違って、トラムは基本的に各都市でそれぞれ別の会社が運営しています。例えばアムステルダムではGVBという会社がトラムとバスを運行しており、ハーグではHTMがトラムとバスの運行を担っています。そのため導入されている車両や、1日券などの扱いも都市ごとに異なります。
バス
バスはわたしが回ったすべての都市で運行されていました。トラムと同じく都市ごとに運行主体が異なりますが、バスに関して言えば都市ごとの差はないと言ってよく、バス停・車両ともに同じようなルールです。
メトロ
観光目的でオランダを訪れる際にはほとんど利用機会がないのがメトロかと思います。アムステルダム、ロッテルダム、ハーグなどの大きめの都市にのみあります。NSとトラムの中間のような位置付けで、都市中心部と郊外を結ぶ役割を担っています。
観光の場合は基本的に都市中央部を巡ることになるかと思うので、トラムやバスの方を使うことになるかと。わたしはアムステルダム郊外にあるヨハン・クライフ・アレナというサッカースタジアムに行くときにのみメトロを利用しました。
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ちなみにメトロという名前ですが、地下を走っていないどころか高架上を走っていることもあり、駅を探す際には注意が必要です。
OVチップカード(公共交通機関カード)とは
オランダ語でOV-chipkaartと呼ばれるこのカードは、日本のSuicaのようなカードです。OVとはOpenbaar verdvoer(公共交通機関)の略。駅の券売機やネットからチャージして使います。これ一枚でオランダ各都市のNS、メトロ、トラム、バスに乗ることができます。OVチップカードには無記名式と記名式があり、かなり特徴が異なるのでそれぞれ別に紹介します。
無記名式OVチップカード
無記名式のOVチップカード(Anonymous OV-chipkaart)はその名の通り、名前の印字のないカードです。購入から5年間有効で、購入時に7.5€かかります。Suicaと違ってこの7.5€は返ってきません。
無記名式ではありますが、カードの裏面に番号が印字されており、OVチップカードの公式HPやNSのマイページと紐づけることで利用履歴などを見ることができます。
観光客としてオランダを訪れる場合、ほぼ100%の方が無記名式のカードを購入することになるかと思われます(記名式の方ができることが多いのですが、購入のハードルが異様に高いのです。追って詳細にご紹介します)。
無記名式OVチップカードの購入方法
無記名式のOVチップカードはNSの各種駅の券売機で購入することができます。購入時はカード発行料の7.5€+チャージ料金を入力してカードで支払います。オランダではカード支払いが一般的で、券売機も現金は受け付けていませんのでご注意ください(たまに現金OKな機械も見かけますが、紙幣は投入できずコインだけのよう)。
スキポール空港でのOVチップカード購入
オランダに入国する場合、多くの方はアムステルダム・スキポール空港を利用されることと思います。スキポール空港は「く」の字型をしており、「く」の内側部分がNSのエリアとなっています。チケット購入場所は到着ロビーと同じ0階(日本の1階)にあり、黄色い券売機がそこかしこに立っています。
スキポール空港には改札がなく、チケットやOVチップカードを購入せずともエスカレーターでプラットフォームに降りて電車に乗ることができてしまいます。しかし降車駅で改札を出られなくなる/車内検札で引っ掛かるなどリスクがありますので、0階での購入を忘れないようにしましょう。購入後はプラットフォームに降りる前にエスカレーター前のチェックイン機にOVチップカードをかざします。
なお、OVチップカードを利用してスキポール空港から電車に乗る場合は、OVチップカードに20€以上のチャージが必要です。発行料を含めると27.5€の支払い。というのも、NSに乗る場合20€を下回るとチェックインができないルールとなっています。改札がある駅はわかりやすく改札が開きませんし、スキポール空港のような改札がない駅の場合、チェックイン機でエラーが出ます。気をつけましょう。
記名式OVチップカード
観光客でオランダを訪れる場合まず購入することはできないかと思いますが、記名式のOVチップカード(Personal OV-chipkaart)についても軽くご紹介します。結局使えないカードなので、ご興味ない方は次の章までお進みください。
記名式のOVチップカードは、その名の通り名前や顔写真が印字されたカードで、カードの色は黄色がベースとなっています。普段使いには無記名式のOVチップカードと大差ないのですが、後でご紹介するNSの「シーズンチケット」を購入できるのは記名式のカードだけとなります。この5€/月ほどで購入できるシーズンチケットを持っていると、運賃が40%引きになります。わたしは今回たくさん電車に乗る予定があったのでどうしてもほしくて、オランダ人の友達に訊いたり、実際に記名式のカード申し込みを行ってみたのですが、どうしても超えられない壁にぶち当たり、最終的に諦めました。
記名式OVチップカードの購入方法
記名式OVチップカードは駅で購入することはできず、オンラインで申し込むと6営業日以内に入力した場所に届けてもらえます。
観光客にとって記名式OVチップカードの取得がほぼ不可能な理由は2つです。
- オランダの住所が必要
- オランダの銀行口座が必要
住所に関しては、1週間以上滞在する宿があったのでそこの住所を使わせてもらったり、オランダ人の友達が実家の住所を貸してくれることになり、最終的にはクリアできました。
しかし最終の決済画面まで進んだところで、銀行口座を要求され絶望します。発行後にチャージする際にはクレジットカードが使えるようなのですが、初回の引き落とし分については銀行口座でないと受け付けてくれないらしいのです。
わたしは往生際悪く、OV-chipkaartのサイトとNSのサイト両方で申し込み手続きを行ったのですが、どちらもオランダの銀行口座が必要で抜け道はないようでした。
OVチップカードは購入すべき?
オランダ滞在がある程度長期になる場合は、OVチップカードは必携です。というのも、NSであれば都度アプリや駅でチケットを購入できますが、トラムやバスにはチケットがないことがほとんどで、OVチップカードを持っていないとそもそも乗ることができません。
トラムが運行しているような街では1日乗車券などが販売されていますが、案外お得でもないので、複数日滞在するのであればOVチップカードの方が便利な気がします。一方で短期滞在の方にとっては7.5€の発行料が割高になりますので、1日券などを購入された方がよいかと思います。
また各都市のトラム、バス、メトロにはわたしが経験した限りNSのような20€チャージ縛りがないため、最後まで使い切ることが可能です。NSに乗る際は後述のNS専用アプリでチケットを購入すれば、使いきれない20€をOVチップカードにチャージする必要がありません。トラム、バス、メトロはOVチップカード、NSはチケットと使い分けておけば、あまり無駄が発生しないでしょう。
オランダ公共交通機関の特徴と注意点
さて、ここからはオランダの公共交通機関の乗り方やその注意点についてご紹介します。日本の公共交通機関とはかなり異なる部分もありますので、実際に利用される方はぜひ最後までお読みください。
NSの車両・駅の特徴と乗車時の注意点
まずはNSについて。一口にNSと言っても、SprinterとInter Cityでも違いがありますし、Inter Cityでも古い車体と新しい車体で内部の作りはかなり異なります。写真とともにどれがどれかわかるように紹介していきます。
一等車と二等車
まずNSには一等車と二等車という概念があります。一等車は赤い座席、二等車は青い座席と決まっており、また同じ車両内でも一等車には仕切りがあるので間違って入ってしまうことはないかと思います。
一等車は座席数が少ないですが、利用する人はもっと少ないため、たいていは空いています。わたしが2019年にユーレイルパスで西ヨーロッパを旅した時は一等車チケットでしたが、やはり差はほとんど感じませんでしたね。
NSでは結局一度も車内検札はありませんでしたが、唯一マーストリヒトからベルギーのリエージュへ行った時、すなわち国際線乗車時だけ検札がありました。二等車チケットで一等車に座っていたら見つかった場合に罰金となります。
オランダのNS列車は二等車でも十分広く、きれいですし、ただでさえチケット代が高いので、二等車で十分かと思います。
OVチップカードには20€のチャージが必要
OVチップカードの紹介パートでも書きましたが、NSの改札時(チェックイン時)にはOVチップカードに20€がチャージされている必要があります。チャージ金額が足りない場合改札が開かなかったりエラーが出ますので、余裕を持ってチャージしておきましょう。
使いきれない分がもったいないと思われる場合は、追加チャージはせず後でご紹介するNSアプリでEチケットを購入するのがおすすめです。
改札がある駅/ない駅
オランダはヨーロッパでは珍しく、通常の電車にも改札がある国です(多くの国は改札なしでプラットフォームに入ることができ、車内検察が一般的)。とはいえ、すべての駅に改札があるわけではなく、地方の小さめの駅などには改札がないところもあります。
駅に改札がない場合は代わりにチェックイン(アウト)機が駅に設置されていますので、OVチップカード利用時はこのチェックイン機にカードをかざします。
NSのアプリでEチケットを購入した場合、QRコードを改札にかざす必要があるのですが、改札がない駅ではQRコードはチェックイン機にかざす必要がなく(かざしても反応しない)、そのまま乗って/出て大丈夫です。
Silent車両
こちらはInter Cityのみですが、Stille (Silent) 車両というものがあります。名前の通り静かにしなければならない車両です。
日本では当たり前では?と思われるかもしれませんが、オランダでは車内で大声で会話したり、さらには通話する人もざらにいるので、むしろ選べるならSilent車両に乗るのが精神衛生上よいと思います。
車内Wi-Fiが使える(?)
Inter Cityの車内では、WiFi in de trein(どうでもいいですが、オランダ語と英語はものすごく似てますよね)というフリーWi-Fiが飛んでいて、利用規約に同意するだけで利用することができるはずなのですが、わたしがこのWi-Fiに実際に繋がったのは1度だけ、それも特定のPCでのみでした。
Wi-Fi自体はどのInter Cityでも表示され、利用規約同意後の画面まで表示されるのに、なぜか繋がらないという。。。特定のPCだけつながったので何か端末側の設定でしょうか。
大型荷物を持っている場合は?
この記事を読まれている多くの方は、大きな旅の荷物を持ってNSに乗られるかと思います。新幹線でも大きめのスーツケースを持っている時は置き場所に困りますよね。NSでは大きめの荷物持ち込みは可能なのでしょうか。
結論から述べると、SprinterもInter Cityも追加料金は不要で持ち込むことができ、またどの電車でも(快適さに差はあれど)座席と荷物置き場を確保することができます。
上の写真の車両では、幸いなことにベビーカーなどを置けるスペースが車内の端に設けられていたので、他の方の邪魔になることなく座ることができました。
また通勤時間以外であればInter Cityが混むことはそうないので、4人がけシートを利用させてもらって荷物を置くことも可能です。Inter Cityにはヨーロッパの列車でよく見かける荷物収納ラックはなく、また座席上収納はかなり小さいので、大型スーツケースは基本的に座席の間に置くことになるかと思います。
なお、1席荷物で使うのは忍びないからと通路に荷物を置くことは厳禁です(車内の注意書きで実際に禁止事項として記載されています)。Inter Cityの通路はどの車両も狭く、荷物を置くと全く通れなくなってしまう可能性があります。
乗車率が高く4人席を確保できそうにない時は、諦めて車両の接続部分に陣取るのが吉です。どのInter Cityにもこの部分に何席か座席があるため、立ちっぱなしになる心配はありません。たまにトイレがついている車両に乗り合わせると、ひっきりなしに人がやってくるので、ゆっくり乗りたい方は注意が必要です。
一方Sprinterを使われる際はごく短い距離になるかと思いますので、基本的に気にしなくても大丈夫ですが、上の写真のようにスペースがたくさんあり座ることも立つこともできます。
オランダのトラムの特徴と乗車時の注意点
続いてオランダのトラムの乗り方と注意点です。
基本的にOVチップカードのみ
都市によって1日乗車券があるようなところは別ですが、トラムの乗車はOVチップカードでの支払いが一般的です。トラムの停留所にも車内にも切符売り場はなく、あるのは車内チェックイン機だけ。例外としてアムステルダムのトラムには日中だけ係員が乗っており、そこでチケットが買えそうな雰囲気でしたが、使っている人を見たことがなく真相はわかりません…
OVチップカードの使い方は日本と同じで、乗車時にチェックイン機にかざし、降車時に再度かざすだけ。降車のタイミングで使用金額と残高を見ることができます。なお降車時は、トラムが前の停留所を出発したあとであれば、扉が開く前からチェックアウトすることができます(ちょっと変な感覚ですが)。
OVチップカードのチャージ機を置いている停留所は多くはないので、残高が減ってきたと思ったらNSの駅やネットからチャージをしておくのがおすすめです。
トラムでは車内検札が頻繁に行われる!
一番注意しなければならないポイントがこれ!どの都市でもトラム車内での検札が行われています。NSやバスでは一度も遭遇しませんでしたが、トラムでは何度も行われました。
専用の端末を持ったスタッフの人が巡回しており、要求された場合はOVチップカードを出してその端末に読み取らせるか、チケットを見せる必要があります。罰金がどれくらいかはわかりませんが、引っ掛かっている人を何人か見かけました。
乗車時・降車時は自分でボタンを押して開閉する
これはNSでも当てはまることですが、基本的にオランダの公共交通機関は自動でドアが開閉しません。日本よりもずっと環境意識が高いお国柄なので、不要な電気は使わない主義なのかもしれませんし、寒いのでできるだけ開けないようにしているのかもしれません。
いずれにせよ、乗車時も降車時もボタンが緑色になったタイミングで開くボタンを押さないと開きません。逆に言うと、ドアが閉まっていても駅に停留している場合は乗ることができます。
オランダのバス停の特徴と乗車時の注意点
最後にオランダのバスについて。NSやトラムほど特筆することはありませんが…
乗車は常に前から
まず乗車時はどの都市でも運転席横の前から乗車します。この時に運転手さんに挨拶しつつOVチップカードでチェックインしましょう。降りるときは後ろから降りますが、乗る人がいない場合は前から降りることも可能です。
支払いはOVチップカードで
トラムと同じくバスも基本的にはOVチップカード。ただしトラムと違って検札は(あまり)ないようです。わたしはどの都市でも一度も遭遇しませんでした。上述のように乗車時に運転手さんがチェックインを確認しているので、フリーライダーの可能性がトラムより少ないのだと思われます。
バス停には電光掲示板があることが多い
これまでの人生でバス経験が異常に少なく、バスというだけで苦手意識が先行するわたし。しかしオランダのバスはそんなわたしにとってもフレンドリーで、なんとほとんどのバス停に電光掲示板が!本当に助けられました。
リアルタイムであと何分で来るかを表示してくれるので、安心してバスを待つことができました。
NSのチケット種別と割引チケットの購入条件
続いてNS(SprinterとInter City)のチケット種別について、適用条件とともにご紹介します。
通常チケット
正規料金(Regular full fare)チケットです。1週間のうちどの曜日、どの時間帯でも使うことができるチケットで、直前に購入する場合はこのチケット一択となります。
早割チケット(10%引き)
オランダの電車は日本と比べるととても高く感じるので、少しでも安く購入したいもの。そんな時におすすめなのがこの早割(Early Booking Off-Peak)チケットです。正規料金の10%オフで購入できます。
4日前まで購入が可能です。チケットの名前の通りOff-Peakに限定されます。わたしは今回の旅行中、午前中に仕事をして昼間に移動して、夕方また仕事をするというスタイルでしたので、このチケットがぴったりでした。オフピークの具体的な時間帯は:
- 平日:〜6:30、9:00〜16:00、18:30〜
- 休日:土日・祝は終日利用可能(ただしKing’s Dayを除く)
Joint Journey Off-Peakチケット(40%引き)
記名式OVチップカード(Personal OV-chipkaart)が必要ですが、オフピークに40%になるJoint Journey Off-Peakチケットというものも存在します。
このチケットを購入するためには、事前にNSのサブスクリプションでシーズンチケットを購入する必要があります。値段は月5〜6€ほど。わたしは40%引きのためにこのシーズンチケットをどうしても購入したかったのですが、記名式のOVチップカードが必要ということで諦めました(記名式OVチップカードが購入できない理由はOVチップカード欄にて詳述済み)。
NSアプリ
NSのオンラインチケットを購入する際や、NSの時刻表を調べるのに便利なNSアプリについてご紹介します。
国内用NSアプリ
国内用のNSアプリは絶対にダウンロードしておくことをおすすめします。
NSアプリでできること
- 電車の運行スケジュールの検索
- 旅程の保存&通知(プラットフォームなどを教えてくれる)
- 保存した旅程が遅延・キャンセルとなった場合の通知
- チケット購入
旅程を保存する場合はまず旅程を検索します。その後左上の「Save」ボタンを押すと何分前に通知が欲しいかを選択できるので、時間を選択して保存します。
保存した旅程は「My Trips」タブの「Trips」内に保存されています。
チケットを購入する際も同様に、まずは旅程を検索します。NSにはし座席指定がないため、同じ日であればどの列車に乗ってもOK。アプリ上で時間を選択してチケットを購入するフローになっていますが、その時間の電車に乗らなくてもよいのです。
旅程を検索後、詳細画面に「Order train ticket」というボタンがあるので押します。押下後、購入可能なチケットの一覧が表示されます。4日前までであればEarly Booking Off-Peakチケットも表示されますので、必要に応じて選択します。
その後は氏名を入力してカードで支払えばOK。完了メールが飛んできます。チケットはQRコードになっており、「More」タブ内の「My Tickets」に追加されます。
海外用NSアプリ(NS International)
NSには NS Internationalという国際線用のアプリもあります。こちらはあまり使い込んでいないためものすごく詳しくはないのですが、アプリ上でのチケット購入はできない気がしています。
わたしはNS InternationalのWebサイト上で国際線チケットを購入したあと、チケットを有効化し表示するためにこのアプリをダウンロードしました。
NS InternationalのWebサイトでチケットを購入すると購入完了メールが送られてくるのですが、そのメール自体はチケットになりません。そのメールにて、チケットをダウンロードして印刷するか、NS Internationalアプリに入れるかどちらかの対応が必要と記載されていたので、わたしはアプリを利用しました。国内用のNSほど便利ではありませんが、オランダから他の国に行かれる場合は必要になるかと思いますのでご参考までに。
オランダ都市ごとの公共交通機関
最後に、オランダの都市ごとの公共交通機関の概要をサクッとご紹介します。
アムステルダム
アムステルダムにはもちろん、すべてが揃っています。
アムステルダムのトラム・バス・メトロはGBVによって運行されており、これらを跨いで使える1日券〜3日券が販売されています。アムステルダム中央駅のトラム乗り場で購入することもできますし、SPARなどのスーパーのレジでも販売されているのを見かけました。
ロッテルダム
ロッテルダムも大きな都市ですから全種類あります。
トラム・バス・メトロがRETによって運行されており、メトロの駅や各所にある券売機で1日券などが販売されているようです。
ユトレヒト
ユトレヒトにはメトロはありません。
トラムとバスはU-OVによって運行されております。トラムのネットワークがかなり広大でユトレヒト郊外までカバーしています。
ただ、観光地だけに限って言えば十分徒歩で回れる広さですので、トラムやバスを使う必要はないかと思います。
ハーグ
ハーグも全種コンプリート。
トラム・バス・メトロはHTMにより運行されています。ただ、ハーグはあまり大きくないので、街歩きをするだけであれば正直歩きでも問題ないかと思います。街の西にビーチがあるので、その時に使うくらいでしょうか。
デルフト
デルフト駅の前にトラムが通っているのですが、これはデルフトのトラムというより、ハーグから延伸してきている路線。そのため運営し主体もHTMです。
ハーグからはNSでもトラムでもどちらでも行けます。NSの方が圧倒的に早く、なおかつ料金もほとんど変わらないので、特にこだわりがなければNSを利用するのがおすすめです。
マーストリヒト
マーストリヒトにトラムはありません。市民の主な足はバス。観光する際は徒歩でも回れる距離ですが、ホテルが繁華街と反対側のサイド(中央駅側)にあることも多いかと思うので、その場合はバスを使うのがおすすめです。
フローニンゲン
北の玄関口フローニンゲン。街にトラムはなくバスが主な移動手段。フローニンゲン駅前には大きなロータリーがあり、プラットフォームがZまであります。
ライデン
ライデンにはトラムがなく、バスが市民の足。小さすぎない街ではありますが、徒歩でも十分に周ることができます。
ゴーダ
ゴーダも同じくバスの街。しかし繁華街は駅からそう離れておらず、十分徒歩で周ることができます。
ドルトレヒト
ドルトレヒト駅前にバスターミナルがあるバスの街ですが、観光であれば問題なく徒歩で周ることができます。
記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。
7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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