ニュージーランドに行くにあたり、初めてカンタス航空を利用しました。カンタス航空はオーストラリアのフラグシップエアライン。JALと同じくワンワールドに加盟しています。わたしはスターアライアンスゴールドを持っているので、マイルを貯める意味でもラウンジを利用する意味でも本当はニュージーランド航空を利用してみたかったのですが、エコノミークラスでも思いのほか高く(往復で35〜40万円くらい!)、泣く泣くカンタスに。マイルもラウンジもありませんが、機内での体験はとても満足できるものでした。
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旅程とチケット金額
今回はニュージーランド周遊後にオーストラリアのメルボルンに滞在して日本に帰る旅程で、カンタス航空では3行程(4区間)のフライトを予約しました。
※ニュージーランド国内はニュージーランド航空で移動します。
この3 行程(4区間)、クラスはすべてエコノミーで総額169,780円。安いことで有名なターキッシュエアラインズやLOTポーランド航空などと比べても、かなりお得な感じがします。特に今回往路はがっつり年末のため高いのも覚悟していましたが、拍子抜けなお値段。
ちなみに、シドニー→オークランドやクライストチャーチ→メルボルンの区間はほとんどチケット料金に反映されていないようでした。これらを抜きにして調べてもだいたい同じくらいの料金でした。飛行機にたくさん乗れてお得すぎ。
なおカンタス航空では燃料サーチャージがないそうで、それが安い理由につながっているのかも?
座席は座り心地よし
今回、羽田→シドニー便で乗った機体はAirbus A330-300。座席は少し古そうに見えますが、背もたれがしっかり柔らかく、かなり座り心地がいいシートでした。
また画面下には充電中のスマホを置いておけるようなホルダーが備え付けられているほか、シートポケットもゴム式でかなり広く開くので、いろいろなものを入れておきやすいです。
さらにシート下にはネット式の収納もあり、小さなバッグなど直接足元に置くのは嫌だなというニーズにうまく応えている気がします。
アメニティはCAさんに言えばもらえるそうですが、一律の配布などはなし。ブランケットはそこそこ薄めで、1枚では寒いほどでした。他の人も書かれていましたが、枕はかなり分厚く横になって使わない限りかなり使いにくいかと思います。
機内食
機内食のメニューは座席のスクリーンで確認することができます(日本語表記もあり)。
夕食
深夜便だと夕食の提供がないことも多いですが、QF60便ではがっつり提供されました。しかも今回は使用機材の到着遅延により出発が1時間以上遅れていて、羽田を発ったのが23時過ぎ。そのため夕食の提供は0時過ぎてからとなりました。
メニューは3種類から。
- チキン
- 豚の角煮
- ベジタリアン トマトパスタ
時間が遅く食後すぐに寝たかったこともあり、珍しくベジタリアンを選択。色がついている割にあまりトマトの味がせずちょっと物足りなさがありました。
すべてのメニューにロールパンとチョコレートブラウニーがついてきます。ロールパンはバターがしっかり効いていて、さらに直前にしっかり温められているのでかなりおいしいです。
ブラウニーはかなりの厚さ。クルミが入っているのが見えます。後でお腹が空いた時に食べようかと思いましたが、裏面の原材料を見て遠慮することに・・・(甘いもの好きですが、砂糖、植物油脂が1・2番目に記載されているのはさすがによくないw チョコレートの書かれている順からして味も薄そうな気がします)
食後にはダメ押しでキットカットが2枚配られました。これは素直にいただいておきます。
朝食
着陸の1時間20分前ごろから朝食の提供が始まりました。かなり直前まで朝食を待ってくれるのが本当にありがたいです。早く明るくなりすぎると、朝食後 着陸まで時間を持て余してしまうので。
朝食はオムレツと鶏の照り焼きの2択。オムレツを選択しました。今回のパンはブルーベリーデニッシュ。ブルーベリー成分はかなり少なめです。オムレツプレートは典型的なアメリカンっぽい朝食。少し味が濃いですがそこそこおいしかったです。
Bid式のアップグレード申込み
残念ながら今回わたしにオファーはなかったのですが、該当者には搭乗の1週間前にアップグレード申込みの案内が来るそうです。カンタス航空のアプリにも “request upgrade”のボタンがありますが、わたしは何度見ても “not eligible(資格なし)”の表示。
もし該当者として選ばれた場合は、自分の好きな金額を入力してアップグレードを申し込むことができます(ただし最低金額はあり)。Bid参加者の中から高い金額を提示した人から順にアップグレードの確定オファーが届くそうです。
誰が該当するのかの明確な基準は明らかにされていませんが、公式HPによると少なくともセール料金で購入した場合はアップグレードリクエストの対象とならないそう(わたしはたぶんこれ)。どこか1区間でもアップグレードできたらなぁと思っていましたが、今回は全区間難しそうです。
事前座席指定(有料)はするべき?
ANAなどでは事前座席指定に追加料金がかかりませんが、カンタス航空では有料でした。まあチケット自体の値段が安いので、それもそうだよなという感じがします。
スタンダードシートが3,000円ちょっと、プレミアムシートが3,500円ちょっとでした(プレミアムシートは、シート自体はスタンダードシートと変わらず、ちょっと場所がいいかな?という場所にあるシートのことです。ただし、見るタイミングによっては4列シートの真ん中がプレミアムになっていたりと、「なぜそこで追加料金払いたい人がいると思った?」と思うようなセレクトもあり、あえてプレミアムシートを選ぶ道理はないかなと個人的に思いました。
わたしは相当座席にこだわりのある方ですが、人によってはまったく気にしない方もいるかと思いますし、事前指定した方がよいかは搭乗率によっても変わってきます。わたしは今回事前指定をせず臨みましたが大正解。オンラインチェックイン開始直後に解放された無料シートから選び、結果的に3列シートを1人で使うことができました(紆余曲折ありましたが)。
わたしが今回選んだのは58F。座席は60列目までなので後ろから3番目の列です。普段なら早く降りることや、早めに機内食をいただいて早く寝ることを優先して前方の座席を押さえますが、今回は乗り継ぎ便だったので早く降りるメリットがなかったのと、10時間の長めフライトなのでせめて2席は使いたい!との下心満載で戦略的後方を選択しました。
後方座席は例のアプリで見て、指定ではなく航空会社によるブロックが入っていることもわかっていたので、もし隣に人が来ても空いている席に移動させてもらえばいいかとも思っていました。
後方のトイレが近いのがどうかなと迷いましたが、いざ利用してみるとトイレの音は驚くほど気にならず。ただ前方と比べエンジン音はかなり大きいなと感じました。それさえ気にならなければ後方も全然アリ。3列シートだと完全に脚を伸ばすことはできませんが、横になれるだけで疲れ方がまったく違います。
客室乗務員がとてもフレンドリーで柔軟
オーストラリアの方は地球上でもっともフレンドリーな国民なのでは?と元から思っていましたが、CAさんも例に漏れません。航空会社の中には作業をしているときに話しかけると露骨に嫌な顔をされるCAさんがいたり、必要最低限のこと以上は話さない人も多いですが、カンタスのCAさんはとても話しかけやすく、話しかけるとすぐに親切に対応してくれました(席の移動なども相談したら快諾してくれました)。
実は着陸後、沖止めだったためターミナルまでバスで移動する必要があったのですが、そのバスがなかなか来ず機内から降りたのは着陸から1時間後。その間もキャプテンは頻繁にアナウンスを入れ、その内容もとても心のこもったものでした。乗り継ぎはしっかり時間を確保していたものの、元々出発が遅れていたこともあり気付けば次の便の搭乗開始まであと25分に。CAさんに状況を説明すると、すぐに機体の右手から出る特別ルートを確保してくれ(通常乗降するのは左からのみ)、人生で初グラハンスタッフ用の乗り物でターミナルまで連れて行ってもらえました。
カンタスのアプリが使いやすい
カンタス航空のアプリは、今まで使ったことのあるどの航空会社のアプリよりも使いやすいです(ただしチェックインはなぜかうまくいかずWebからやりました)。
アプリ上では、座席指定、アップグレードリクエスト、機内食のリクエスト、追加荷物の精算などを行うことができ、動きもサクサク。搭乗時刻間際までアプリから簡単に座席を変更することもできます。
出発・到着時刻の変更などもアプリに逐一反映されるので安心です。ぜひ使ってみてください。
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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
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