プラハ 市民会館 アール・ヌーボー

プラハ市民会館のガイドツアー!スメタナホールにミュシャ作の市長ホール/レストランで朝食も

短期間のプラハ滞在でもこれはぜひ!とオススメしたいのが市民会館のガイドツアー。今までガイドツアーってあまり興味がなかったのですが、夏に行ったストックホルムの国会議事堂の無料ガイドツアーが非常に満足度高く、プラハでもガイドツアーがあるならぜひ参加したいと思っていたのです。

自分だけで観光していると「わーすごい!」で写真を撮って3分で終わってしまうところも、ガイドツアーで解説を聞くと自分では一生出会わないであろう情報を聞けたり、それによって過去の時代に想いを馳せることができたりして、とっても楽しいのです。

しかしプラハ市民会館は「ことりっぷ」にもあんまり載ってないし、行っている日本人も少なそうで情報を手に入れるのにかなり苦戦しました。ですので今回はわたしが気づいたことをできる限り紹介したいと思います。

プラハ市民会館の英語ガイドツアー

プラハ市民会館では毎日英語のガイドツアーが開催されていて、所要時間は約1時間です。

公式HPがなかなかややこしくて、チェコ語のツアーとフランス語のツアーの案内が先に出てくるのですが、ページをスクロールダウンしていくと、“Tickets Online”というタイトルがあるかと思います。ここに並んでいるのが英語ガイドツアーの日程です。
http://www.obecnidum.cz/en/tours

2022/11 追記:上記リンクはリンク切れになっていたのでリンクを解除しました。

残念ながら日本語のツアーはありませんが、英語が苦手な方でも大丈夫。チケットを購入する際にかなりしっかりした日本語のパンフレットを貸してもらえます。

ちなみにツアーの最初にクロークで荷物を預けることができるのですが、この際に1荷物あたり8チェココルナ(約40円)が必要となります。コートや傘は荷物と一緒に1個としてカウントしてくれるようでした。現金のみしか受け付けてない、むしろ小銭が必要なレベルですのでお気をつけください。

クロークは1912年の設立当時のままなんですって。

プラハ 市民会館 クローク

ガイドツアーの予約やチケットは?

チケットの事前購入は必要?

開催日の2週間前からオンラインでチケットを事前に買うことができます(公式Webサイトがわかりにくすぎてわざわざメールして訊きました)。人気で当日空きがなかったら…と思い事前予約も検討しましたが、公式HPに各回の残席が載っていて、当日でもどの回も基本的に30席以上残席があったため大丈夫かなと思い予約せずに臨みました。

結果、超余裕で入れました。11時スタートで10:50に購入して問題なく入れたのです。 特に並ぶこともありませんでした。ですので現地での予定がちゃんと決まっていない方は、事前購入の必要はないと思います(わたしたちみたいにフライト遅延でおじゃんになっちゃう可能性もありますしね)。

日によって開催時刻は異なるのですが、冬場でもだいたい午前11時から16時くらいまで1日に3〜4回は開催されているようでしたので、万が一売り切れていても次があるはず!

チケットの金額

気になるチケットの金額ですが、

  • 大人:290チェココルナ(約1,500円)
  • 10歳以上15歳未満、26歳未満の学生、60歳以上:240チェココルナ
  • 家族(1〜2人の大人+18歳未満の1〜3人の子ども):500チェココルナ
  • 10歳未満:無料
  • プラハカード所有者:15%引き

とのこと(公式HPより翻訳)。家族割のお得感がすごい

ツアー中に写真を撮影したい人は追加で55チェココルナ必要です(ガイドの最初に「写真許可証を持っていない人はツアー中スマホを触るなど怪しい行為も慎んでね」という案内があります)。

スメタナホール

ガイドツアーのメインポイントは、最初に見学するスメタナホールです。これまで色んな国のコンサートホールを訪れてきましたが、ヨーロッパの歴史あるホールは実はこれが初めて。

プラハ 市民会館 スメタナホール
プラハ 市民会館 コンサート

とっても荘厳で内装にめちゃくちゃ手が込んでいるのがわかるのですが、オーケストラをやっていた身としてはこのホールで本当に音が響くのかが結構気になりどころ。お姉さんの質問すると、天井に加工が施してあって大丈夫とのことだったのですが、実際のところどうなんだろう。

椅子が平置きだから後ろの人は見にくいんだろうなぁ。まぁでも、音楽の本場ウィーンの楽友協会もテレビで見る限り歴史ある建物に平置き椅子なので、内陸ヨーロッパのホールはこんな感じなのでしょうね。

プラハ 市民会館 ステージ

ミュシャが設計した市長ホール

とっても素敵だったのが、あの有名なミュシャ(ムハ)がデザインした「市長ホール」と呼ばれる部屋。青や紫を基調としたホールは、ガイドツアーで周ったどの部屋よりも美しく、どの方向を見ても違った装飾を楽しむことができました。

プラハ 市民会館 市長ホール

逆光でうまく撮ることができなかったのですが、上の写真の反対側にはミュシャ(ムハ)がデザインしたステンドグラスがはめ込まれており、とてつもなく美しいです。ミュシャ(ムハ)は非常に愛国心が強い作家で、市長ホールのデザインすべてを無償で請け負ったんですって。

Alphonse Muchaは日本では「ミュシャ」と呼ばれることが多いですが、チェコ語では「ムハ」という発音になるらしく、敬意を込めて「ムハ」と読んでくださいという案内がありました。

コンサート

実はわたくしたち、出発前にスメタナホールで開催されるコンサートを予約していたんです。フライト遅延のせいでドーハに足止めされ聴きそびれてしまったのですが、曲目と時間から察するにかなり小さな編成のオーケストラ(むしろアンサンブルに近い)のだと確信しています。

スメタナホールではプラハ交響楽団の本拠地でコンサートも開かれるようですが、フルオケの公演回数はもちろん限られていて、普段のコンサートとしてはピアノカルテットや弦楽アンサンブルなどが多いようです。

ですのでどちらかというと、コンサートに期待するというよりは、スメタナホールを鑑賞するくらいのスタンスの方がよいのかも。

市民会館のエントランスを入ると、左手にガイドツアーのチケットオフィス、右手にコンサートのチケットオフィスがありますので、当日の飛び入り参加も可能です。

ちなみにヨーロッパは日本と違ってコンサートの開始時間が遅くて(家でご飯を食べてから来れる時間になっているのです)、スメタナホールでのコンサートはほとんどが20:00開始のようでした。プラハはめちゃくちゃ治安がいいですし、路面電車は24時間走っているので、ホテルに帰るときも心配ないと思います。

プラハ 市民会館 スメタナ

ビアホール

市民会館の地下1階には、チェコ最古のビアホールがあって、お食事を楽しむことができます。わたしたちは利用しなかったのですが、ツアーの団体客が続々と入って行っており、なかなか人気なスポットな気がしています。

プラハ 市民会館 ビアホール

市民会館のレストランでいただく朝食

市民会館の一階にはレストランがあり、7:30から開いているので観光前に朝食を楽しむことができます!内装もとってもきれいなんですよ。

ランチ時に見たときは非常ににぎわっていたのですが、朝8時ならこんな感じ!きれいな写真が撮れていいですね。

プラハ 市民会館 レストラン

メニューはこちら!(チェコ語と英語で書かれています)すべてにグラム数がかかれているのがチェコ流なのかしら?

プラハ 市民会館 レストラン メニュー

主なメニューは

  • 市民会館朝食(コーヒーまたは紅茶、オレンジジュース、パン、はちみつ、ジャム、オープンサンドが3つ、アップルシュトゥルーデル)
  • チェコ風朝食(コーヒーまたは紅茶、オレンジジュース、パン、はちみつ、ジャム、ソーセージ、アップルシュトゥルーデル)
  • フランス風朝食(コーヒーまたは紅茶、オレンジジュース、パン、はちみつ、ジャム、クロワッサン+ジャム+チョコクリーム、ブドウ)
  • 英国風朝食(コーヒーまたは紅茶、オレンジジュース、パン、はちみつ、ジャム、ベーコン&エッグ、クロワッサン)

わたしたちはもちろん市民会館朝食とチェコ風朝食をそれぞれいただきました。

チェコ風朝食のソーセージがこちら!ジューシーなのに全然しつこくないので、朝からこの長さでもいけちゃいます。

プラハ 市民会館 レストラン 朝食

絶品のアップルシュトゥルーデル。ウィーンの伝統的なお菓子で、日本だと高級チョコのブランド”DEMEL”で売っています(DEMELはドイツのブランドですが)。いくらでも食べられちゃうくらい美味しい。

プラハ 市民会館 レストラン アップルシュトゥルーデル

紅茶はポットで来るのでゆっくりできますね。 

プラハ 市民会館 朝食 お茶

プラハ市民会館の隣には観光名所して有名な火薬頭や共和国広場があり、非常にアクセスのよい場所にあるので、プラハに行った際はぜひ立ち寄ってみてくださいね!

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7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。

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