わたしは今回初めてベルギーを訪れ、首都のブリュッセルと東部の都市リエージュを観光しました。そして結論から言わせていただくと、ベルギーに行くならば絶対にリエージュまで足を伸ばして観光することをおすすめします…!
Contents
リエージュ観光がおすすめな理由
その理由は2つで、それぞれポジティブな理由とネガティブな理由があります。
リエージュ観光を勧める積極的理由
リエージュはワッフルをはじめとした焼き菓子が圧倒的に美味しいです。ブリュッセルとは比べるべくもないレベル。リエージュワッフルの本場でワッフルを食べるためだけにリエージュに行く価値があります。
リエージュ観光を勧める消極的理由
ブリュッセル観光があまりにもつまらないため。ブリュッセルは日本人観光客の密度が異様に高いのですが、観光都市としての魅力はかなり少ないと思います。ブリュッセルはとにかく美食の街。チョコレートやフランス料理、ベルギーの代表的な料理を食べて食べて食べまくる街であって、街を散策して観光を楽しむ街ではないのです(実際3時間ですべて街を周りきれるフィンランドのヘルシンキよりも見るところが少ないんじゃないかな)。
ゆえに、ベルギー=ブリュッセルと思って数日間観光に来ると、必ず時間を持て余します。なにせ胃袋には限界がありますからね…。リエージュならブリュッセルから日帰りで行くことができるので、朝夜はブリュッセルで美食を味わって、昼はリエージュで焼き菓子(特にリエージュワッフル)を、という観光の仕方を猛烈におすすめしたいのです。
前置きが長くなりましたが、ここから本題でリエージュ観光のかなり偏ったおすすめをします!(ヨーロッパのお城・教会・大聖堂を見飽きてしまった結果リエージュでも積極的に見に行ってはおらず、ゆえによくある「リエージュ観光のおすすめスポット トップ10」的なスポットはあまり行っていないのです。あらかじめご了承くださいませ)。
リエージュ観光のおすすめポイント1:開放感が堪らないリエージュ・ギユマン駅
電車でリエージュに降り立って最初に感じたのが「きれいな駅!」だということ。リエージュの中心駅「リエージュ・ギユマン駅」はリエージュ観光のポイントとしても紹介されているほどで、開放感に溢れてとても美しいのです。
実際写真はカメラで撮影したまま何も加工しておらず、天気がよかったというのもあるのですがこんなに明るいプラットホームを見たのは初めて。
駅のプラットホームに置いてあるゴミ箱すらかわいい。
リエージュ・ギユマン駅の正面に出ると、Liège Togetherというちょっと意味がよくわからない謎のモニュメントと、巨大ルービックキューブが出迎えてくれます。
リエージュの街中の移動手段は基本的にバスです。リエージュ・ギユマン駅の前から各方面へバスが出ているので、バスに乗って街の中心「聖ランベール広場(Liège Place Saint-Lambert)」まで行きます。
リエージュバスのPOINT:
- 1番線と4番線だと乗り換えなしで行けます
- チケットはバス停にある券売機もしくはバスの運転手さんから購入します
- 1回券:2.5€
- 1日券:5€(24時間ではなく当日のみ有効なので注意)
リエージュ観光のおすすめポイント2:最強すぎるリエージュの公共Wi-Fi
聖ランベール広場(Liège Place Saint-Lambert)に到着しました。
近くに聖ランベール大聖堂があることから聖ランベール広場と呼ばれているようですね。
聖ランベール広場の目の前にはそこそこ立派な宮殿。ただしGoogle Map上での名前は”Palais Provincial(地方の宮殿)”という名前が表示されていました。かなしす。
聖ランベール広場の脇にはまたしても変なモニュメントがあったり。
さて、わたしがリエージュに来て驚いたことの1つが、公共Wi-Fiの存在。空港や地下鉄・トラムの駅などで接続できるWi-Fiは各国、各都市で整備されてきていますが、屋外で接続できるWi-Fiがある街ってすごくありませんか?
名前とメールアドレスの簡単な登録(初回利用時に登録が求められます)だけで、そのあとは登録した内容でログインすれば好きなだけWi-Fiが使えるという素晴らしいおもてなし。
ある程度大きな通りや広場でないと電波が弱くなるようですが、大きめの通りであれば普通に歩きながらLINEで電話ができるほどの安定感なのです。どれだけルーター設置してるんだろ・・・
リエージュ観光のおすすめポイント3:リエージュで一番美味しいワッフルのお店
さて!さてさてさて!
リエージュといえばやはりリエージュワッフルですよね!リエージュワッフルとブリュッセルワッフルの違いをご存知の方も多いかとは思いますが念のためおさらいしておくと…
- リエージュワッフル:いわゆる日本でよく見るタイプのワッフル。丸い形をしており、ワッフル自体に味がついている。バターの風味が濃厚でしっとりめ。
- ブリュッセルワッフル:長方形の形をしたワッフルで、大きいが食感はかなり軽め。ワッフル自体に味がついていないので上にアイスやクリーム、コンポートなど好きなトッピングを乗せて味わう。
そうなんです。わたしたちが普段日本で食べているのがリエージュワッフルなのでした。そしてトリップアドバイザー先生によるリエージュで一番美味しいリエージュワッフルのお店が “Une Gaufrette Saperlipopette” です。
このお店は実は斜向かいに姉妹店舗?があり、本店ではクッキーやカヌレ、ゴーフレットなどの小さめの焼き菓子、支店ではワッフルやクロワッサン、パイなどをはじめとしたヴィエノワズリやお食事系の大きなパンにキッシュなどが売られているようでした。
リエージュには一泊したのですが、1日目のお昼に支店でバニラ味のリエージュワッフルにアップルフィリング入りのカラメルワッフル、それにルバーブのパイを購入しました(食べ過ぎ)。
リエージュワッフルはバニラ味とシナモン味があり、翌日友人が購入したシナモン味を食べさせてもらったのですが、シナモン味もめちゃくちゃ美味しかったです。特に朝方に行くと続々とワッフルが焼きあがって狙い目かも。
2日目の朝に本店の方へ行き、こちらでは名前が不明なのですがこちらのふわっふわのお菓子と、”Gallete du beure (バターガレット)” のプラリネ味チョコがけを購入しました。
名前が不明なふわっふわのお菓子は、ブリオッシュ生地をもっと軽くしたような感じで、甘すぎないためいくらでも食べられてしまいそうな代物。幸せ♡
バターガレットは購入時に店員さんが冷蔵庫から取り出していたのですが、ちょっと予想していた感じと違ってわたしはちょっと苦手。オランダのストループワッフルのつもりで食べるとだいぶびっくりしちゃいます。
中に挟んでいるクリームが ザ・バタークリームという感じで、たくさん食べると胃がもたれそうな雰囲気により2口で断念。。。わたしはちょっと苦手でしたけど、あれだけ山積みにされているわけだし、好きな人はすごく好きいな味だと思います。プラリネの他にバニラ、ヘーゼルナッツ、キャラメルの全4種類展開×ノーマルorチョコがけの8種類がありました。
バターガレットで終わると変な感じになっちゃうんですが、ここのお店は本店も支店もめちゃくちゃ美味しいんです!地元の人も激推ししてるくらいなんです。ここのリエージュワッフルを食べるためにリエージュに行く価値があります!
リエージュ観光のおすすめポイント4:387段の階段を登った先から見るリエージュの街並み
Une Gaufrette Saperlipopette でしっかりエネルギーをチャージしたあとは山登りをしましょう。Une Gaufrette Saperlipopette から歩いて5分ほどのところに、387段の階段を有するビューラン山の入り口があります。
結構急な階段に見えますが、いざ登ってみるとそうでもないんですよ。ただ下りはちょっと膝にきました。
途中サッカー少年たちに追い抜かされました。みんなカメラが大好きで、やたらと写り込んでくれるんだけど、止まっている時間が短すぎてお姉さんうまく撮れないや・・・
ビューラン山の観光ポイントは何といっても頂上からの景色ですが、階段に沿って建っている家々もとても絵になります。
そして頂上から眺めたリエージュの景色がこちら!
この日はあいにく靄がかかっていてあまりきれいに見えなかったのですが、それでもこの絶景。どちらかというと田舎町だと思っていたリエージュに案外ビルが建っていたことに驚きました。
突然話かけてくれた地元のおじいさんによると、展望台に登ってその逆の道から降りるのがいいとのことでしたが、山の上から見た感じどこに出るのかがわからなくて不安だったので行きと同じく階段を降りて帰りました。
リエージュ観光のおすすめポイント5:OIL & VINEGARの巨大店舗
こちらはほんのおまけのようなものですが、みなさんOIL & VINEGARってご存知ですか?日本では池袋の東武百貨店でちょこっと売られていたりするみたいなんですが(わたしは知らなかった)、ヨーロッパではかなりポピュラーなお店でその名の通り各種オイルとビネガーを始めとした調味料や料理道具が売られているお店なのです。
こちらの記事でも紹介している通り、ブリュッセルのグラン・プラス近くにも1店舗発見しましたが、リエージュにあるOIL & VINEGARはブリュッセルの店舗よりもかなり大きく、明らかに品揃えが豊富なのです。
ベルギーお土産の決定版!ブリュッセルグラン・プラス近くの通りで大量買い
日本で買うと2倍以上の値段がしちゃうものばかりなので(というかそもそも日本で売られているものが少なすぎるのですが)、リエージュに行ったらぜひ寄ってみてくださいね!
2023年2月追記:久しぶりに行ったらリエージュが色々変わっていた件
コロナ禍がすっかり明けた2023年2月、ほぼ4年ぶりにリエージュに行きました。オランダの南の街マーストリヒトからドイツのケルンに行く際にリエージュを経由する必要があったのですが、ケルン観光が一瞬で終わってしまったためリエージュにも立ち寄ることにしました。
変化その1:リエージュ・ギユマン駅
その際に本当にびっくりしたのがその変わりよう!まず第一に、わたしの大好きだった白一色の駅舎がサーカス仕様になっていました。
なんじゃこりゃーと思って調べてみると、Daniel Burenというフランス人アーティストによる作品で、1年限定なんだとか(その記事は2022年8月のものだったので、たぶん2023年8月ごろまでのはず)。個人的には全っ然好きじゃない。早く戻してほしい(泣
わたしは全然知らないアーティストでしたが、パリにあるパレ・ロワイヤルの柱のデザインでよく知られていると記事に書いてあり調べてみると、まさかのこの白黒の柱でした↓
これ知ってる!!!というか、パリでウェディングフォトを撮ったときに「なんじゃこりゃ」と思ったやつ!!!
3週間後にパリコレが控えているタイミングだったので、てっきりパリコレ用のデコレーションかと思っていたら、なんと常設されているらしい。どちらも見た瞬間に「えーーー微妙!」と思ったものなのに、まさかBurenという軸で繋がるとは。わたしには100年かかってもフランス人の美的センスがわからないと思う・・・
変化その2:リエージュ市内工事しすぎ
たまたまリエージュにいるタイミングでSIMの有効期限が切れてネットが使えず、バスの乗り方や時刻がまったく思い出せず歩いて街を回っていたのですが、なぜかリエージュのいたるところで、大規模な工事が行われていました。それもメイン道路の真ん中がガッツリ囲われて掘り返しているような感じ。
耐震工事してるの!?レベルの掘り返しよう。古い街なので街全体を再建中なのかなーと思って調べてみたのですが、特にそれっぽい記事はヒットせず。4年前はすごくポジティブな印象を抱いたリエージュですが、今回は工事とBurenのせいでかなりネガティブな印象を抱きました。
しかしリエージュのスイーツとヴィエノワズリは健在でした。日曜日でほとんどのお店が閉まっている中、たまたま行きあたったお店のシューケット・クレーム(シュークリームの小さい版)と、ゴーフレット(いわゆるワッフル。リエージュでは四角い形のワッフルをゴーフレットと呼ぶことがある)に癒されました。
ちなみにリエージュはベルギー内でも北東に位置し、圧倒的にオランダに近いのですが、使われている言語は100%フランス語。北西のアントワーペンに行くとオランダ語もフランス語も見かけますが、リエージュはそういえばフランス語でした。
1ヶ月間ずっとオランダ語脳にしていたためにフランス語が全然出なくなってビビりましたが、オランダという食の砂漠に1ヶ月間滞在した後のふわふわした太りそうな食べ物は格別においしかったです。
記事作成には膨大な時間と労力がかかっています。少しでも「面白い」「役に立った」と感じていただけましたら、応援いただけると幸いです。1文字2円、100円から応援できます。定期的にご支援いただける方を対象とした「メンバーシップ」プラン(100円/月〜)ではブログにご支援者のお名前を掲載いたします。
7年間の会社員生活ののち、2023年からフリーランス。会社員時代は年に5~8か国を旅行。フリーになってからは長期滞在で暮らすように旅行中。2023年6月バンコクに新築コンドを購入。最新の旅の写真はInstagramで投稿。
お知らせ:アジア各国で見つけた雑貨を近々オンライン販売する予定です。本サイト「ゆっこぷー・どっとこむ」でもお知らせ予定ですので、ご興味を持っていただけた方は、サイトをブックマークいただくか、上のボタンからInstagramをフォローいただけると幸いです。販売前の商品を個別に先行販売(10~15% OFF予定)することも可能ですので、どんな商品があるか気になる方はお気軽にDMください。